雨が上がったので南瓜の収穫

 雨の予報だったので、稲刈は諦めて溜まったデスクワークを片付けようと思っていました。ところが嬉しいことに8時前に雨が上がりました。でも田んぼには水が溜まっているでしょうし、稲架に掛けた稲束もずぶ濡れで、すぐには稲刈も脱穀もできません。そこで南瓜の収穫の続きをすることにしました。

 このように雑草に埋まっています。南瓜畑とは思えません。

これから南瓜の収穫

 見た目は雑草が多いのですが、膝まであるかないかです。秋口までは草を抑えていたのですが、涼しくなってもう雑草もそれほど伸びないだろうと、他の作業を優先していました。南瓜は葉が大きいので、悪くはない程度の受光体制です。この畑は、次は玉葱を植えようと思っているので、南瓜の蔓や雑草を刈りながら南瓜を収穫用コンテナに集めます。

雑草を集めながら収穫

 蔓沿いに探すので、見つけやすいはずなのですが、コンテナのすぐそばにあっても気付かなかったりします。

雑草の間に隠れた南瓜

 写真の撮り方が悪いので見えにくいかもしれませんが、右下に南瓜、左上にコンテナが隠れています。雑草に埋もれていると見落としが起こります。

 もう涼しくなったので、雑草もそんなに大きくならないだろうと思っていたのですが、大きな間違いでした。もちろん気温が下がって来ているので、それほど大増殖はしていません。南瓜の成長にもそれほど影響は無かったでしょう。でも南瓜が隠れてしまう程度には生えてしまいました。雑草をを刈り集めながら南瓜を拾い集めて行くわけですが、最初は鎌で刈っていましたが、面倒なので刈払機で刈り始めたところ、早速南瓜をひとつ刈ってしまいました。

 南瓜は地続きの2枚の畑にそれぞれ75坪ほど作っています。まだその片方の半分弱収穫したところです。この畑は今ひとつ地力が無いのか、何を作ってもあまり良くできません。南瓜も例年より小振りのようです。それでもこれまでに段ボール6個分ほど収穫しました。

収穫した南瓜

収穫した南瓜

 病虫害を分散する目的もあって、色々な品種を作っています。今朝の収穫はコンテナに3個分でした。

引き続き池の田んぼの稲刈

  今日は合原の高校の先輩のKさんが手伝いに来てくれました。雨の可能性が高かったので、最初は青木の田んぼで脱穀の予定でした。池の田んぼはぬかりやすいので、一度雨が降ると、晴れてもしばらくは稲刈機(バインダー)での稲刈は難しいかもしれないと思ったからです。幸い雨にならなかったので、池の田んぼの稲刈を続行することにしました。バインダーで刈れるところは刈り終わり、後は水が抜けていないので手刈りです。少し手刈りした所で雨がぱらつき始め、暗くなったので、刈った束を稲架に掛けて終了しました。Kさん、ありがとうございました。

南瓜の収穫

 残念ながら農業だけに専念するわけにも行かず、今日も出張です。朝5時に起きましたが、この季節は外は真っ暗。まずはデスクワークをこなしながら明るくなるのを待ち、久しぶりに畑に行きました。

 これ以上農機を使って田んぼの作業を進めても、出張中に後の作業が終わりません。例年なら間もなく初霜が降りる時期なので、間に合っていない畑の収穫を優先することにして、南瓜の収穫に行きました。もう収穫なので、除草も後回しで、草に埋もれつつあります。

雑草に埋もれつつ頑張っている南瓜

 南瓜は暑い夏が終わって元気になったところで、盛んに花を咲かせています。雄花が多いのですが、雌花も沢山付いています。まだ実を着ける気まんまんです。

南瓜の雌花

 南瓜は多分気付いていないのでしょうが、月末から来月初めにかけて初霜が降ります。南瓜をはじめとした夏野菜は霜には絶えられないので、そこで枯れてしまいます。残念ながら今から実らせる余裕はありません。

 霜に当たると傷むので、収穫をはじめたわけです。小1時間で段ボール2箱ちょっとの南瓜が収穫できました。続きはまた明日。朝露が乾くまでは稲刈も脱穀も難しいので、これまでは田んぼで稲刈の邪魔になる雑草を刈っていました。田んぼの雑草が片付いたので、これからは朝は畑仕事ができそうです。

 

塩田平便り:稲刈の途中で今年初めての脱穀

 この1週間、塩田平の多くの田んぼで脱穀の風景が見られました。周囲のお米の収穫は終盤に差し掛かっています。脱穀するということは、稲架掛けして天日乾燥したということです。最近はコンバイン収穫が増え、天日乾燥は大分減ってしまいました。それでも自家用米を中心に、食味で勝る稲架掛けもかなり残っています。コンバインで刈れば楽ですが、エネルギーを使って機械乾燥する必要があるので、エコとは言い難く、わが家では全て天日乾燥です。直播き有機栽培のわが家の田んぼは時期がずれるので、今が稲刈の真っ盛りです。先週から色々な人が手伝いに来てくれて、少しずつ進んでいます。倒伏がひどかったことと雑草に阻まれて、2週間かかってやっと半分刈り終わった感じです。

 天日乾燥の場合、乾燥の進み具合はおひさま次第です。お米の水分は食味や保存性に大きな影響があるので、最適な水分で脱穀する必要があり、頻繁に水分計で計って適期を逃さないようにします。だから稲刈は週末中心ですが、脱穀は週末以外もよく見かけます。わが家でも最初に実った稲の乾燥が進んだので、昨日は今年初めて脱穀をしました。小さな田なので1時間強で脱穀が終わりました。残念ながらあまり出来の良くなかった田だったので、収量は前回の7割。反収に換算して240キロと、江戸時代並みの収量でした。前年作った大豆の残肥の予想が外れて肥料過多になってしまい、栄養成長が止まらなかったのが原因です。

 お布団農法が成功して、雑草がほとんどなかったのに、収量が穫れないとは思っていませんでした。有機栽培では、肥料過多になるほど肥料を施すのは大変なことなので、これまで肥料過多はほとんど経験したことが無く、稲が大きくなって喜んでいただけなのが失敗でした。葉の色が濃過ぎること、つまり窒素肥料が多過ぎることには気付いていたので、その段階で中干しなどでコントロールすべきでした。窒素過多で一部にいもち病が出てしまったのも、収量が少なかった一因でしょう。前作の影響を考えて、反当窒素量で2キロ減肥したのですが不十分でした。無肥料でスタートして追肥で調整すべきだったようです。

 先週末は東京の母親や社員も手伝いに来てくれ、一番大きい、と言っても1反ちょっとの田んぼの稲刈が半分終わりました。稲架にも掛け終わり、稲束が並んでいるのを見ると、進んだ気がします。実際には残りの半分に、水の抜けが悪くてぬかるんでしまい、稲刈機が入れない部分があります。これがどの程度の範囲かが、今後必要な日数に大きく影響します。週末まで仕事で稲刈が出来ないのですが、週末に掛けて雨の予報です。雨が降ればぬかるみが広がってしまい、苦戦が予想されます。まもなく10月も半ばです。米以外に野菜も最後の蒔き時なので、こちらもやらねばならないのですが、稲刈が予想以上に手こずっているので、バランスを考えねばならないようです。

今年初めての脱穀

 水分計で水分を測ったら13%台になっていたので、あわてて脱穀をはじめました。三角田んぼの脱穀です。

 お米は水分が高い方がおいしく、低い方が保存性が高まります。そのバランスを取って15%が一般の目標です。保存性に問題が無く、出来るだけ水分が高いのが15%ということです。多くの出荷基準で14.5-15%となっています。

 ただ、15%では味が今ひとつということで、16%まで認めるところもあるようです。冷蔵倉庫など、保管体制との関係もあるでしょう。

 というわけで13%は低過ぎますが、保存には問題無く、またこれまでのわが家のいい加減超手抜き農業では雪がちらつくまで干し続けたこともあります。それでもおいしい(自分で作ったのでおいしいというバイアスがかかっているかも)お米でしたし、もちろん保存性にも問題ありませんでした。有機栽培なので、基本的な食味が良いこともあるでしょう。

 三角田んぼは雑草一本無いと言える位、お布団農法が成功していたのですが、去年作った大豆の影響で過肥になってしまったらしく、稲は大きくなったのですが稔りが悪く、ついでに少しですがイモチも出てしまいました。

 わが家の田んぼの中では一番登熟が進んでいましたが、お米ので気が今一つということで、稲刈も後回しでした。つまり稲刈の段階でかなり乾燥が進んでいたわけで、それを1週間近く干してしまったので乾燥し過ぎてしまいました。水分計が戻ってこなかったので確認できなかったのですが、失敗です。田んぼで測り直したらサンプルより少し高かったので、良しとしましょう。

 わが家の脱穀機はトラクター駆動型なのですが、トラクターが壊れたままです。やむなく脱穀機を中古で購入しました。幸いトラクターの修理費の半分位で購入できたました。水分にあわせて最適なタイミングで脱穀しなければならないので、いずれ予備機が必要と思っていたこともあります。

 というわけで、初めて使う脱穀機でした。脱穀機自体は比較的簡単な構造なので多分大丈夫と思っていましたが、順調に脱穀できました。75坪の小さな田んぼなので、機械の準備から終了まで2時間ほどで終わりました。実際に脱穀機を使っていた時間は1時間強だったと思います。

 収量は予想通り少なく、籾で75キロでした。去年は減反で、その前の年は100キロ以上あったので、来年に向けた反省点です。それでもお布団農法のおかげで、以前のいい加減超手抜き農法より沢山お米が穫れました。

今年初めての収穫

塩田平便り:わが家の稲刈も始まりました

 先週末で、塩田平では多くの田んぼで稲刈が終わりました。コンバインでの刈り取りが増えて来ましたが、まだ稲架に干している田んぼも結構あります。稲刈と平行して、もう脱穀している田んぼも目立ちました。稲刈の適期には幅がありますが、脱穀はお米の適切な水分の幅が狭いので、ウィークデーにもあちこちで脱穀している風景が見られました。先週の土曜日に原発事故の学習会の講師を務めたので、その準備で田んぼまでは手が回らず、わが家の稲刈は日曜日から始まりました。でも学習会の後、もう暗くなって来た田んぼに寄って、稲穂のサンプルを取って来ました。

 穂に付いている籾のうち、まだ完全には成熟していない籾が10%から2%の間で刈り取るのが良いと言われています。最初に稲刈する予定の田んぼ2枚の稲穂から籾を取って数を数えました。それぞれ未成熟籾が8%と7%で、ちょうど良い状態です。気温が低めなので乾燥が進むのに時間がかかるでしょうから、何日かかかっても大丈夫です。翌日曜日に早起きして、準備を始めました。少し時間が空いてしまったので、田んぼまでの農道が雑草だらけで農機を運ぶのが危険です。大きなトラックに、稲刈機(バインダー)と運搬車、稲架の材料に加えて、草刈機も積み込みました。準備に結構かかってしまいました。

 田圃に到着して、まず草刈機で農道の草刈からです。農道が通れるようになったので、バインダーを降ろして2人で稲刈を始めました。初めて使うバインダーだったこともあり、最初はトラブル続出です。バインダーは名前の通り、稲を束ねて縛ってくれます。実は刈るより縛る方が大変なのです。縛るのに使うバインダー紐の新品を用意する時間が無かったので、昨年の使いかけを使ったのがいけなかったのか、紐が絡まったり、結束ミスが続出しました。最初の目論見では、余裕で2枚とも刈り終わるかと思っていましたが、初日には上の1枚を刈り終えただけで、下の田んぼにバインダーを降ろし、端の方を2列刈ったところで暗くなりました。

 2日目は1人で稲刈で、午後は父を医者に連れて行く予定です。しかも下の田んぼは3割位に雑草の稗が大量に生えています。ただ生えているところは刈り取りの邪魔になる稗を鎌で刈れば良いのですが、稗は稲より成長が早く、倍位の高さになった上で周りの稲を巻き込んで倒伏します。試行錯誤の末、全部手刈りして稲を選り分けた方が早いことに気付きました。ほとんどが稗です。倒伏した稗の半分位刈ったところでお昼になりました。病院から帰って来て、暗くなるまで2時間ほど父が手伝ってくれましたが、全然終わりません。ひたすら稗を刈り続けた1日でしたが、稲が立っているところにバインダーが進めたので、そこを刈って稲架を立てることができたのが前進でした。

 最初の田んぼだけで3日目に突入してしまいました。朝から父と2人で始め、午後からはパートナーも参加して3人掛かりで頑張り、真っ暗になることにやっと一段落しました。バインダーで刈り損なった稲がもう少しと、水が抜けなかったのでバインダーが入れない部分の稲が残っています。上の田んぼに稔るのが遅い品種の稲も植えてあり、その稲刈に来た時に一緒に刈ることにして、バインダーを持ち帰りました。次の田んぼを刈ってしまいたいからです。家の近くに小さな田んぼがあり、倒伏はしていますがお布団農法が成功して雑草はありません。1日かからずに刈れると思っていましたが、朝から曇りでした。

 バインダーは稲が湿っているとうまく刈り取ることができません。倒伏しているのでわずかに湿っていてもバインダーに稲が詰まってしまいます。朝露が乾いてから作業にかからねばならないのですが、曇りでなかなか露が乾きません。稲架などの資材を先に搬入し、乾いたところで刈り始めましたが、すぐに雨になってしまいました。残念ですが中断です。ここまでで、全部の田んぼの2割ちょっとといったところでしょうか。田んぼによって雑草や倒伏の状況が違いますが、あと10日以上かかりそうです。稲刈ばかりやっているわけにはいかないのですが、刈り遅れも避けたいところです。天気頼みということになりそうです。

三角田んぼの稲刈

次は家の近くの三角形の小さな田んぼの稲刈です。

三角田んぼ。倒伏してしまったが雑草は無い

除草はほとんどしていません。お布団農法が成功して、倒伏はしていますが雑草はありません。1日かからずに刈れると思っていましたが、朝から曇りでした。稲が湿っているとバインダーではうまく刈れません。倒伏しているのでわずかに湿っていてもバインダーに稲が詰まってしまいます。乾燥を待つ間に、稲架の材料を運んできました。

バインダーが入れるようにそこだけ手刈り

乾いたところでバインダーが入る場所を手刈りします。回転する角も最初は手刈りします。

早速刈り始めましたが、激しく倒伏しているところは、うまく刈れません。バインダーに稲が詰まってしまったり、結束が出来なかったりします。その度に機械を止めて詰まった稲を取り除いたり、結束機構のカバーを開けて絡まったバインダー紐を取り除いたりしなければなりません。

バインダーの進行方向に倒れている稲は引き起こしやすいのですが、手前に倒れているとうまく引き起こせません。危ないところは、倒伏した稲を起こしたり向きを変え、刈りやすくしてやります。あまり寝ていると引き起こせないからです。

雨で中断

手間取っているうちに、すぐに雨になってしまいました。残念ですが中断です。農業は天気次第なので、天気の回復を待つことにしましょう。

稲刈ができなくても畑の世話なら

 今日も稲刈の予定だったのですが、朝から曇りで、昼前に小雨が降り出してしまいました。稲が濡れているとバインダー(稲刈機)に絡まってしまい、うまく稲刈が出来ません。残念ですが稲刈は中断して田んぼから帰って来ました。

 忙しくて田も畑も手が回らず、遅れがちの稲刈を優先していたので、畑に気になることが沢山ありました。家の隣の畑の土を見ると、小雨なのでほとんど湿っていません。普通なら雨でも作業できるのは田んぼで、畑は雨のときに入ると土が締まってしまったり、作物に泥が跳ねて病気が出たりと良いことはありません。でも土がほとんど濡れない程度の小雨なら、畑に入っても大丈夫です。

セット玉葱の畝

 玉葱のセット栽培をしているのですが、植付けが遅れた上に発芽も遅く、予定通り年内に収穫できそうにありません。来春までかかると、分球薹立ちしてしまいます。葉玉葱として食べてもおいしいのですが、その頃には冬越しで作る玉葱の葉玉葱も食べ放題ですので、保温して年内に収穫しようと思っていました。

 「べたがけ」という保温資材を掛けるだけなのですが、その時間が取れません。でも雨で時間が空いたので、これ幸いと保温資材を取りに行きました。

 べたがけというのは薄い化学繊維の不織布です。使い捨てということと、再利用すると分解してバラバラになり土に混ざってしまうので、僕は普段は使いません。もっと厚い繰り返し使える資材を使うようにしています。

 べたがけを使い捨てた方が安くて簡単なので、最近売場に並んでいるのはべたがけが中心です。しまうのに場所も取らないので、家庭菜園には便利かもしれません。べたがけは保温資材として優秀なだけでなく、防虫にも有効です。

 べたがけが手元にあるのは、福島の原発事故でまたプルームが飛んでくるようなことがあった場合、最低限の作物を守るためです。放射性プルームを受けたべたがけは処分するしかないので、一番薄くて資源が無駄にならないものを選んだわけです。そのために幅240センチの広いものを用意していますが、100センチ程度の狭いものから色々な幅のものが売られています。

 放射能が来る前に掛けておいても良いわけで、セット玉葱と隣の野沢菜の保温用に使ってみました。べたがけを掛けるのにかかる時間はわずかですが、セット玉葱のセット球は自家製で発芽しない場合に備えて予備に植えておいたものを移植したり、除草したりもしたので、1時間程度の作業となりました。

2畝を覆ったべたがけ

 普通、マルチやトンネル用ビニールなどのシート状の資材は周囲を土で押さえます。でも僕は時間が無いのと、土は重くて大変なので、周囲に鉄の棒を置いて押さえています。

稲刈3日目

最初の田んぼだけで3日目に突入してしまいました。上下2枚の田んぼの稲刈の面積はほぼ同じです。上の段の田んぼは雑草も少なく倒伏も無かったので、1日でほぼ終わりました。下の段の田んぼは生い茂った雑草の稗に阻まれて2日目、全体では3日目に突入してしまいました。

3日目の朝の状態

朝一番の状態です。昨日1日で面積的には半分以上刈って稲架も立てたのですが、そこまでで暗くなってしまいました。

手刈りしたところの方がきれいさっぱり

昨日手刈りした部分です。バインダーよりきれいに刈れるのですが、時間はかかります。回収できる稲の量は少ないので、諦めて草刈機で刈り倒してしまうという選択もあります。でも、今年は放射能汚染の少ないお米を少しでも沢山収穫したいので、時間がかかっても収穫する方針です。

残りの方が少ないと言っても、バインダーで刈れる状態ではありません。

バインダーの行く手を阻む倒伏した稗

まずは稗と稲が入り交じって倒伏し手いるところを手刈りし、稲が立っているところまでバインダーが近づけるようにしなければなりません。

刈り終わった稲束も稲架に掛けて行きたいのですが、稲束を集めて稲架まで運ぶ運搬車を上の田んぼから降ろさなければなりません。しかしそのコースにも稗が倒伏しているので、手刈りしないと運搬車も降ろせません。

いずれにしろ朝一番は朝露で稲が湿っていて、バインダーでの刈り取りがうまくいきません。稲が乾くまで、父とせっせと稗刈りに励み、バインダーが立っている稲に近づけるようにします。

昼からはパートナーも参加してくれ、3人でせっせと手作業です。稗刈りだけでなく、バインダーが結束し損なった稲を集めて束にする仕事もあります。バインダーがアクセスできるところはバインダーを入れますが、一部に水が抜けないところがあり、ギリギリまで刈ろうとしてバインダーが泥にハマってしまったりしました。

田んぼの一角には表面水が残る部分も

一時は今日も刈り終わらないかと思いましたが、日が落ちて真っ暗になる頃に、何とか一通り刈り終わりました。暗くなる前にバインダーをトラックに積み込み、最後の追い込みに入ります。

最後の稲を刈る父

バインダーで結束し損なった稲が畦に少しと、水が抜けなかったのでバインダーが入れない部分の稲刈が残ってしまいました。上の段の田んぼに稔るのが遅い品種の稲も植えてありますので、いずれその稲刈に来なければなりません。残りはその時に一緒に刈ることにして、この田んぼはここまでとしました。

今年は暖冬?

 今年稲刈をしていて気付いたことがあります。

稲の根元に・・・

 写真、何だか分かりますか?

 写し方が下手なので分かりにくいかもしれませんが、バインダーで刈った稲束の根元です。藁の1本に、カマキリの卵が付いています。

 この束だけでなく、いくつかの束の、根元の方にカマキリが卵を産んでいるのに気がつきました。バインダーの刈り取り高さは5センチ位なので、地上から10センチ以下にカマキリが沢山卵を産んでいることになります。

 カマキリは雪の深さを予知することができ、雪が深い年は草の高いところに、雪が少ない年は草の低いところに卵を産む、という説があります。本当かどうか検証したことはありませんが、もし当たれば、今年は雪が少なく、暖かい冬ということになります。

 温暖化の影響だと困ったことですが、色々と遅れが出てしまった今年のわが家の農業としては、暖かい冬は大歓迎です。種の蒔き遅れや苗の成長不良を取り返すことができるからです。

 暖冬を期待して遅れ過ぎると、冬に向かう作物は全滅してしまうので、あまり期待しないようにしなければ行けませんが、ついつい期待してしまうのでした。