葉菜類の種蒔き

 昨日種蒔きできると思っていたのですが、田圃を廻ったついでについ稗を抜いていたら時間がなくなってしまいました。弘子が少し法蓮草の種を蒔いてくれたそうですが、2mほどで覆土もこれからとのこと。

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 春蚕さんに法蓮草の種を蒔いてもらいます。法蓮草は耐寒性があり越冬して食べ続けるので、少しでも寒さに耐えやすいよう溝底播種にしたので、三角ホーで溝を掘り種蒔きしました。北西側の畝に8列で7mほど蒔きました。

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 法蓮草は日本法蓮草です。畝は東西2畝に見えますが、これは肥料を撒く機械の幅が180cmのためで、真ん中に通路を設けます。東側には残りの5種類を、南東側半分に野沢菜、北側半分のさらに南東側に蕪2種類、南西側に春菊、一番北側に小松菜を蒔きました。

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 西端の南側に2列二十日大根を蒔きました。大根が遅れているのでつなぎです。西側は種を投げてトラクターで浅く全面をかき回すだけという超手抜きです。去年実験してそれなりに芽が出たので、多分大丈夫でしょう。

冬野菜畑の畑の見回り

 出張から帰って来て、畑の見回りをしました。今週始め、マイナス7度以下に下がったので、どうなっているのか心配だったのです。

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 水菜が低温で展開してしまっています。

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 野沢菜も・・・。

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 低温に強い白菜も、外葉が開いてしまいました。

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 全滅かと思っていた春菊ですが、しおれた部分はあるものの、生き残っていました。これまで思っていたより耐寒性があるのかもしれません。

 出張から帰って来たパートナーに聞いたところ、前日まではこんな状態ではなかったとのこと。

 11日にマイナス7度以下になったのを心配していたのですが、それだけではなかった模様。気象庁のサイトで気温を確認すると、

  11日 -7.6度
  12日 -4.9度
  13日 -6.7度
  14日 -7.5度

 今朝もマイナス7度以下。というか、連日かなりの低温です。市街で測っているので、山に近くて標高も100mぐらい高い菜摘農園はもっと下がっていたかもしれません。白菜が耐えられるのがマイナス7度前後なので、それ以下でも大丈夫な法蓮草や冬菜以外の野菜には、特に今朝の気温が厳しかったようです。

 予想以上に耐寒性があったのはタアサイ。タアサイだけは元気そうでした。耐寒性があるのは知っていましたが、白菜位かと思っていました。

 例年秋口は玉葱の播種などで忙しく、白菜と大根、野沢菜だけで精一杯で、他の葉物はちょっと蒔ければ良い方です。量が少ないと、厳寒期になる前に食べ終わってしまい、本当に寒い時期まで畑に無いので、耐寒性のテストになることは無かったのでした。

 今年は畑の条件が、手抜きで種蒔きができたので、例年よりたくさんの種を蒔きました。おかげで冬まで色々な野菜があります。

冬野菜畑

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白菜の初収穫に行ったついでに、同じ畑で作っている秋冬野菜の様子を見てきました。稲刈で手こずって放置しているのですが、雨が少ないおかげか、マルチがうまく効いているのか、雑草は大したことがありません。種蒔き後1回も除草せずこの状態です。

真ん中左側が白菜。生育状況は良好です。欠株が多いのですが、面積が広いので、まあまあ収穫できそうです。この数年播種時期に害虫が多く、ほとんどの芽が食べられてしまいます。さらに左の畝も白菜なのですが、今年は秋に忙しく、追い蒔き出来なかったので、8割以上やられてしまいました。

真ん中右は法蓮草。発芽が遅かったのでその間に芽を出した雑草が伸びて、やや押されています。今除草すれば間に合うが、大忙しなのでちょっと厳しいかも。それより、色が悪い株があるのが気になります。今年初めて借りた畑なので勘が働かず、酸度矯正が足りていないかも。わが家の作り方でも、法蓮草だけは酸度矯正が必要です。

法蓮草の右は野沢菜です。順調に生い茂っています。野沢菜の手前にちょっとだけ水菜を蒔きました。こちらの成長も順調。アブラナ科の野菜は発芽が早いので、雑草との競争は法蓮草より有利です。

白菜だけはマルチを張って点蒔きですが、他の野菜は、畝に肥料を撒いてトラクターで1回耕した上に種子を全体に蒔き、トラクターで軽く掻き回して終了という超手抜き農法です。それでもまあまあ出来ます。この方法の場合、種を蒔き過ぎると密生して間引きしないと収穫まで辿り着けないので、播種密度の見極めが最大のポイントです。

 

 

稲刈ができなくても畑の世話なら

 今日も稲刈の予定だったのですが、朝から曇りで、昼前に小雨が降り出してしまいました。稲が濡れているとバインダー(稲刈機)に絡まってしまい、うまく稲刈が出来ません。残念ですが稲刈は中断して田んぼから帰って来ました。

 忙しくて田も畑も手が回らず、遅れがちの稲刈を優先していたので、畑に気になることが沢山ありました。家の隣の畑の土を見ると、小雨なのでほとんど湿っていません。普通なら雨でも作業できるのは田んぼで、畑は雨のときに入ると土が締まってしまったり、作物に泥が跳ねて病気が出たりと良いことはありません。でも土がほとんど濡れない程度の小雨なら、畑に入っても大丈夫です。

セット玉葱の畝

 玉葱のセット栽培をしているのですが、植付けが遅れた上に発芽も遅く、予定通り年内に収穫できそうにありません。来春までかかると、分球薹立ちしてしまいます。葉玉葱として食べてもおいしいのですが、その頃には冬越しで作る玉葱の葉玉葱も食べ放題ですので、保温して年内に収穫しようと思っていました。

 「べたがけ」という保温資材を掛けるだけなのですが、その時間が取れません。でも雨で時間が空いたので、これ幸いと保温資材を取りに行きました。

 べたがけというのは薄い化学繊維の不織布です。使い捨てということと、再利用すると分解してバラバラになり土に混ざってしまうので、僕は普段は使いません。もっと厚い繰り返し使える資材を使うようにしています。

 べたがけを使い捨てた方が安くて簡単なので、最近売場に並んでいるのはべたがけが中心です。しまうのに場所も取らないので、家庭菜園には便利かもしれません。べたがけは保温資材として優秀なだけでなく、防虫にも有効です。

 べたがけが手元にあるのは、福島の原発事故でまたプルームが飛んでくるようなことがあった場合、最低限の作物を守るためです。放射性プルームを受けたべたがけは処分するしかないので、一番薄くて資源が無駄にならないものを選んだわけです。そのために幅240センチの広いものを用意していますが、100センチ程度の狭いものから色々な幅のものが売られています。

 放射能が来る前に掛けておいても良いわけで、セット玉葱と隣の野沢菜の保温用に使ってみました。べたがけを掛けるのにかかる時間はわずかですが、セット玉葱のセット球は自家製で発芽しない場合に備えて予備に植えておいたものを移植したり、除草したりもしたので、1時間程度の作業となりました。

2畝を覆ったべたがけ

 普通、マルチやトンネル用ビニールなどのシート状の資材は周囲を土で押さえます。でも僕は時間が無いのと、土は重くて大変なので、周囲に鉄の棒を置いて押さえています。