ピーマン類の植え付け

 次はピーマン類です。「類」と言っているのは、ピーマンだけでなく、シシトウとか甘長唐辛子、バナナピーマン、パプリカなど、近縁種が色々あるからです。今日は4種類植えます。

 まず畝を作る場所を決めます。菜摘農園ではマルチ作りが基本で、ピーマン類は幅95センチの標準のマルチに2条植えします。少し大きくなる品種もあるので、1条植えでのびのび作るのも良いのですが、ピーマンもナス科で連作障害が強いため、広い面積を使ってしまうと輪作が難しくなるという事情もあります。

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 畝の真ん中に三角ホーで溝を切り、そこに油粕を入れ、土をかけます。土をかけ始めるまで写真のことを忘れていたので、途中の写真です。窒素量換算で反当30キロにしました。枯れた草を敷いてあるのは通路です。

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 マルチを拡げます。風に煽られやすいので、風があるときは一遍に広げず少しずつ張って行きますが、6メーターぐらいで今日は風がないのでまず広げてしまいます。

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 マルチ押さえという小さなプラスチックの杭で固定します。普通は外周を少し掘り、そこにマルチの端を入れ、土をかけて固定するのですが、結構重労働で技術もいります。マルチ押さえなら誰でもできて時間もかかりません。

 でも土ならただですがお金がかかります。使い始めた10年以上前は1本150円だったので勇気がいりましたが、今は1本10円以下と1/20ぐらいになりました。その代わり材料を節約しているのか、強度が下がって、足で踏むと割れてしまうことが多くなりました。

 マルチを張り終わったので、苗を配置してみます。苗はポットが沈む深さの水に漬けて、たっぷり水を吸わせています。もうちょっと間隔を取りたい気もしますが、苗の数に合わせて45センチ間隔にしました。

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 植穴掘りの道具で植穴を掘ります。便利な道具で、これを使うとマルチに穴を開けて苗ポットに丁度良い穴を掘り、掘った土も外へ出せます。

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 全体はこんな形です。今は道具の中に掘り出した土が入っています。左右に分かれていて、上部の握りを左右から押すと掘る部分の下が左右に開き、土が下に落ちます。下は開いているのですが、少し狭くなっているので、持ち上げると大体は土ごと出てきます。乾燥した砂地だと穴の中に残ってしまうことも。

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 全体に植穴を掘り終わりました。便利な道具があるのであっという間です。植穴一杯に水を入れ、水が染み込んだところで苗を入れ、土を寄せて出来上がり。掘り出した土を株元に寄せて、マルチの穴を塞ぎます。暗くなって来たので、完成写真は後で載せま

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トマトの植え付け

 午後も仕事に切りがつきませんが、待ったなしなのでトマトの植え付けにかかりました。

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 トマトの苗です。

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 井原豊さんの本で知った「寝かせ植」という、ちょっと変わった植え方をします。その準備で、下の方の葉っぱはみんな切ってしまいます。左が最初の状態、右が葉を切った苗。

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 何年か前にきゅうりを作った時のきゅうり支柱ときゅうりネットが張りっぱなしの場所に植えます。真ん中に溝を切って油粕を入れて土で覆いました。施肥量は窒素量で反当30キロ強です。菜摘農園では省力化のため、マルチは張りっぱなし、支柱は立てっぱなしです。寿命が来たり邪魔になったら片付けます。

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 葉を落とし終わった苗。スッキリしました。

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 寝かせ植なので、苗の高さぐらいの長さの、細長い溝を切ります。今回は株間75センチぐらいで2条植え。条間は130センチぐらいでしょうか。立てっぱなしの支柱をそのままトマトの支柱に使うので、支柱に合わせて植え方を考えます。

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 植溝にたっぷり水をやります。

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 溝に苗を寝かせます。根鉢の部分は必要なら少し深く掘ってやります。井原さんはトマトは根鉢を水で洗って土を落として植えるそうですが、怖いのでそこまではやっていません。

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 土を埋め戻し、先端の葉が付いている部分だけを地表に出します。寝かせ植完了です。トマトは土に埋まっていれば茎からも根が出るので、今量が増え、上部に育つそうです。

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 埋め戻した土を踏んで固めます。トマトは強いので、直接粉でも大丈夫ですが、根が弱い苗は手で丁寧にやります。

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 植え終わった地上部の状態。もう花が咲いています。トマトの花は同じ方向に付いて、そのまま実になります。花を同じ方向に向けて植えれば、実の向きが揃って収穫しやすくなります。

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 全部植え終わりました。もう1杯ずつ水をやります。この水は根鉢よりも埋まっている茎の部分にやります。

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 ビニールマルチを張るつもりでしたが、刈り取った草が沢山あるので、まず草マルチをしました。

残った白菜苗の植え付け

 昨日30本しか植えられなかったので、お昼に残りの70本を植えました。隣のボロボロの張りっ放しマルチにも植えました。

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 全部植えましたが、16本ほど残ってしまい、反対側のブロッコリーの畝の続きに植えました。1時間でできるかと思っていましたが、1時間半かかってしまいました。まとまって植えたところは反当40キロ相当の油粕を入れてあります。別に植えた16本も油粕を施肥しましたが、袋に残っていたものをやったので、少し少なめかもしれません。

葉玉葱の収穫

 今日も葉玉葱の収穫です。

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 たいして長い畝ではないのですが、一斉に薹立ちしてしまいました。

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 かなり大きくなってしまっています。このままだと固くなって食べられなくなってしまいます。

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 まずはどんどん食べることです。会社に持って行って、皆さんに食べてもらいます。

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 薹の部分を切ってみました。おいしく食べられる期間が伸びれば嬉しいことです。

白菜とレタス苗の定植

 白菜とレタスのプラグ苗を定植します。プラグ苗(セル苗)は植え付けも手間がかからず、苗代も安くすむのでありがたいのですが、植え付け適期が短いので、普通は予約販売です。菜摘農園のような「ときどき農業」は難しいので、たまたまタイミング良く売りに出ている時しか使えません。

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 まずはリーフレタスを結球レタスの畝の続きに植え付けました。購入して2日ですが、それでも苗の活性が心配になります。幸い大変元気そうです。

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 次は白菜です。苗は100本以上あります。10セルずつ切り分けて売られていたのは既に肥切れ気味だったので、奥の大きなセルを購入してきました。販売店にとっても売れ残りのリスクが大きいのです。一部の葉が黄色くなり始めていますが、子葉もまだしっかりしているので、活着には問題無いでしょう。まずたっぷり水をやっておきます。

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 マルチを張ります。2条植えにするので、まず畝の真ん中に溝を掘って割肥にします。深く掘る必要はありません。肥料が土で大体隠れる程度。白菜は肥料要求量が多いので、反当窒素量で40キロ相当の油粕を入れてマルチを張りました。

 菜摘農園の基本はマルチ張りっ放し栽培です。でも寿命が来たマルチは張り替えます。その場合も、ジャガイモなどの収穫時に剥がしたマルチの再利用に心がけています。再利用なので穴だらけですが、充分効果があります。穴が大き過ぎる場合は2枚重ねて張ります。

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 プラグ苗は小さいので、幅の狭い移植ごてを土に刺し、移植ごてを前後に動かしてできた穴に充分植えられます。マルチに指で穴を開けてから移植ごてを使っても、移植ごてを直接マルチに刺してマルチの穴あけと植穴作りを一遍にやることも出来ます。

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 穴にたっぷり水を入れます。地下にモグラ穴などがあると、入れた端から流れて行ってしまいます。その場合は土を入れたり踏んづけたりして穴に最初は水が溜まるようにします。

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 一杯に入れた水が減って行きます。減り方が速いときは保水力が足りないので、追加で水をやることもあります。

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 すっかり水が染み込んだところで植え付けできます。

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 プラグ苗を置きます。穴が浅過ぎる場合は指でちょっと窪みを作ってやって、ちょうど良い深さにします。

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 周りの土を苗の根鉢(土の部分)に押し付けます。実際には両手で土を寄せますが、片手はカメラを持っているのでご容赦。このとき、根鉢を両側から、または上から押しつぶさないよう気をつけます。重要なのは根鉢と周りの土が密着することですが、そのために根鉢を押しつぶすと根が弱ってしまいます。

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 1時間ちょっとしか時間が無かったので、30本しか植えられませんでした。レタスと合わせて40本弱。苗100本分の畝の準備も含めてですが、思ったより時間がかかってしまいました。しきっ放しマルチに植える場合は、マルチの両側の通路に施肥して、余裕があれば軽く土をかけたり土と混ぜたりします。時間が無い時は少しい多めに肥料を撒いてそのままです。

 出張の時間になったので、続きは明日。

芹の収穫

朝田んぼから、芹を取って来ました。実は一昨日里芋を植え付けたところに芹が生えていました。「もう遅いかな」と思ったのですが、もったいないと思っておひたしにしていただいたら、とっても美味しかったのです。

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玉葱の通路に藁を敷く

 4月に遠くの田んぼから引き上げてきた藁が4トントラックに積みっぱなしでした。

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 藁だけでなく、脱穀機や運搬車なども積みっぱなしです。野菜の苗も植えたいのですが、そろそろトラックの車検があるのと、今晩雨になりそうとのことで、脱穀機や運搬車が濡れる前に片付けることにしました。

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 脱穀機は降ろして農機倉庫に仕舞いました。藁は玉葱畑に雑草が目立って来たので、雑草の抑制のために通路に敷き詰める予定です。玉葱の後はアマランサスの栽培にチャレンジしてみるつもりなので、その時に邪魔になるかもしれませんが、何とかなるでしょう。少なくとも秋には、分解して土に混ざって行くと思います。

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 かなり雑草が目立ちます。

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 藁を運搬車で畑に運び、畝間を藁マルチして雑草を防ぎます。残念ながら雨が降ってきました。雨で雑草が伸びる前にマルチしないと損なので、雨の中藁を敷き続けます。

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 沢山あった藁ももう一息です。荷物を降ろし終わったトラックは車検に出します。

 藁を敷き終わりました。玉葱が大きくなってくれると良いのですが。