脱穀は無理でしたが稲刈が進みました

 残念ながら昨晩もかなりの雨が降りました。幸い朝起きたら雨は上がっていましたが、曇っていて、これでは田んぼも稲も乾燥しません。稲刈は無理だと思い、仕事をしていました。ところが天気が良くなって来て、気温も上がって来ました。太陽の光が当たれば、稲も乾燥して脱穀が出来るかも。昨日運んでおいた農機が活躍してくれるかもしれません。

 昼前に先輩のFさんが手伝いに来てくれました。父やパートナーも参加して4人で、そろそろ乾燥したかもしれないと、青木の田んぼに出かけました。到着して早速、水分計で乾燥状態を測ってみました。残念ながら昨日よりさらに水分が増えています。夜かなりの雨だったので、少々日が照った位では乾燥しなかったようです。幸い田んぼの表面はかなり乾燥しています。

 残り2品種の稲刈をすることにしました。昨日刈り始めたところでぬかるみにハマってしまった。バインダーの救出からです。軽トラックに農機を積む時に使うアルミのブリッジ(渡り板)をタイヤの下に差し込めば比較的簡単に自力で脱出できます。昨日は田植えした稲だけ刈って、お布団農法の稲はもう少し登熟を待とうと思っていましたが、脱穀できないとなると時間が無駄になります。両方まとめて刈ってしまうことにしました。

 ほんの一部雑草が多いところは手刈りしました。それ以外の乾燥しているところは、刈りながら目立つ雑草を抜きながらでしたが、稲が倒伏していないので2条刈りのバインダーで短時間に刈ることができました。

乾燥している部分は刈り終わりました。

 2条刈りのバインダーの出番はここまでです。不思議なことに、セットしたバインダー紐が最後の一束でちょうど無くなりました。

御苦労様でした

 この田んぼは水口の方に水が溜まりやすく、ぬかるんでいます。

ぬかるみに生えている稲

 2条刈りのバインダーでは難しい、ぬかるんでいる部分を1条刈りのバインダーで刈ります。

1条刈りのバインダー

 バインダーで刈っている間、他のメンバーは、隣の田んぼの水が沢山溜まって1条刈りバインダーでも入れないところを手刈りしてくれました。

手刈り

 刈った稲は紐で束ねなければなりません

稲を束ねる

 1条刈りのバインダーでもハマり始めたので、刈り取りはここまでにして、稲架を組み立て、稲束を掛けて行きます。バインダーが刈り取って結束してくれた束を、運搬車で拾い集めます。

運搬車で稲束を回収

稲架に掛けて行きます

 稲架の材料が充分無かったので、3段に掛けることになりました。先に干した分の脱穀が出来れば、稲架が空くので、そこに掛ければ良いと思っていたのです。2段位なら比較的大丈夫ですが、3段掛けると上の方が重くなり、回転して下に落ちてしまいがちです。そうならないようにするには、1段目を隙間無くぎっしり掛けると回りにくくなります。それでも落ちてしまうことがあり、時々見回って掛け直します。

 幸い刈った分は全部干すことができました。作業終了時の状況です。手前左側のくぼんだ形に稲が無いところが1条刈バインダーで刈れたところです。残りは水溜まり状で1条刈バインダーも沈んでしまうので、次回手刈りすることになります。一応排水溝を掘っておいたので、天気が続けば乾燥してくれ、機械で刈れるかもしれません。

今日の作業は終了

 

 

田んぼに機械を運ぶ

 朝雨が上がったので南瓜の収穫をしていたら、陽が射して来ました。これなら稲刈も出来るかもしれません。午前中で南瓜は終わりにし、田んぼに行くことにしました。

 近くの田んぼは機械で刈れる稲は刈り終わっています。雨の中でもたんぼの水が抜けないところを手刈りする予定でしたが、昨晩の雨でさらにぬかるんでいるでしょうから効率が良くありません。水はけの良い遠くの田なら機械で作業できるかもしれません。同じ田に3品種植えてしまったので、1品種だけ刈り終わって稲架掛け中の田があります。水はけは良いので、脱穀か次の品種の稲刈が出来るかもしれません。

 稲架掛けは過乾燥気味だったのですが、雨でちょうど良くなっているかもしれないなどと都合の良いことを考えながら準備に取りかかります。脱穀か稲刈となると、両方の機械を持って行かねばなりません。遠くの田んぼなので、乾燥状態の確認に行くだけで1時間以上かかってしまうので、両方の準備をした方が早いのです。

 脱穀機とバインダー(稲刈機)は別の田んぼに置いてあります。田んぼを回って機械を集めます。多きい方のトラックなら楽勝と思っていたのですが、考えが甘かったようです。小さい方のバインダーは運搬車に乗せて空間を節約したのですが、それでも運搬車が荷台からはみ出してしまいました。荷台の上で向きを変えて、何とか納まりました。それでも後ろのあおりは開いたまま。荷台は機械で一杯です。積み込みだけで小一時間かかってしまいました。

 お日さまの方は、薄日が射したり曇ったりで、あまり乾燥は期待出来なさそうです。到着して機械を降ろし、水分を測ってみると高過ぎます。脱穀は無理ですが、過乾燥が改善しただけでも良しとしましょう。稲刈を待っている2品種ですが、お布団農法はまだ刈るには少し早いようです。同じころ種蒔きした、お布団農法の早生は2週間以上前に刈っているので、登熟にかなりの差があります。最後に慣行の田植をした同じコシヒカリは刈り時をやや過ぎた感じです。早速刈りたいものです。

手前が田植、奥がお布団農法、背景に稲架掛中の早生

 除草をしていないお布団農法にあまり草が生えていないのに、何度も除草機や田車をかけた田植えした方は、場所によってはかなりの草になってしまいました。

大量の稗の倒伏に巻き込まれた稲

 水はそれほど溜まっていないので、重い二条刈りのバインダーが使えそうですが、全体的に草が多く、まず雑草を抜かないと稲刈が出来ません。雑草を刈るのに思ったより手間取ってしまい、バインダーのエンジンをかけた頃には陽が傾いていました。すぐに暗くなり、無理して刈っていたら、バインダーがぬかるみにハマってしまいました。

 残念ながら今日はここまで、明日明るくなったらバインダーを引き上げ、続きが刈れると良いのですが。結局今日の稲刈の中心は、農機の運搬ということだったようです。

稲刈3日目

最初の田んぼだけで3日目に突入してしまいました。上下2枚の田んぼの稲刈の面積はほぼ同じです。上の段の田んぼは雑草も少なく倒伏も無かったので、1日でほぼ終わりました。下の段の田んぼは生い茂った雑草の稗に阻まれて2日目、全体では3日目に突入してしまいました。

3日目の朝の状態

朝一番の状態です。昨日1日で面積的には半分以上刈って稲架も立てたのですが、そこまでで暗くなってしまいました。

手刈りしたところの方がきれいさっぱり

昨日手刈りした部分です。バインダーよりきれいに刈れるのですが、時間はかかります。回収できる稲の量は少ないので、諦めて草刈機で刈り倒してしまうという選択もあります。でも、今年は放射能汚染の少ないお米を少しでも沢山収穫したいので、時間がかかっても収穫する方針です。

残りの方が少ないと言っても、バインダーで刈れる状態ではありません。

バインダーの行く手を阻む倒伏した稗

まずは稗と稲が入り交じって倒伏し手いるところを手刈りし、稲が立っているところまでバインダーが近づけるようにしなければなりません。

刈り終わった稲束も稲架に掛けて行きたいのですが、稲束を集めて稲架まで運ぶ運搬車を上の田んぼから降ろさなければなりません。しかしそのコースにも稗が倒伏しているので、手刈りしないと運搬車も降ろせません。

いずれにしろ朝一番は朝露で稲が湿っていて、バインダーでの刈り取りがうまくいきません。稲が乾くまで、父とせっせと稗刈りに励み、バインダーが立っている稲に近づけるようにします。

昼からはパートナーも参加してくれ、3人でせっせと手作業です。稗刈りだけでなく、バインダーが結束し損なった稲を集めて束にする仕事もあります。バインダーがアクセスできるところはバインダーを入れますが、一部に水が抜けないところがあり、ギリギリまで刈ろうとしてバインダーが泥にハマってしまったりしました。

田んぼの一角には表面水が残る部分も

一時は今日も刈り終わらないかと思いましたが、日が落ちて真っ暗になる頃に、何とか一通り刈り終わりました。暗くなる前にバインダーをトラックに積み込み、最後の追い込みに入ります。

最後の稲を刈る父

バインダーで結束し損なった稲が畦に少しと、水が抜けなかったのでバインダーが入れない部分の稲刈が残ってしまいました。上の段の田んぼに稔るのが遅い品種の稲も植えてありますので、いずれその稲刈に来なければなりません。残りはその時に一緒に刈ることにして、この田んぼはここまでとしました。

父に稲刈手伝ってもらいました

稗を刈るだけで午前中が終わってしまったのですが、刈り終わった稗は半分以下です。午後は父を医者に連れて行ったのですが、医者から帰って来てから、父が稗刈りを手伝ってくれました。

助っ人をお願い

父は82歳ですが、幸い元気です。足腰の衰えはあるものの、わが家の畑の除草の主戦力です。田んぼも水を抜いて乾燥しているところの手刈りなら作業も簡単なので、戦力アップです。

2人でひたすら稗と稲を刈りましたが、完全倒伏している稗と稲を選り分けねばならないので、なかなか進みません。それでも倒伏部分を刈り終わり、稲が立っているところにバインダーが辿り着けるようになったところを刈り取り、稲架を立てるところまで辿り着きました。

何とか稲架を立てるところまで辿り着きました

でもここまでで暗くなってしまいました。今週は気温が低く、谷間の田んぼなので、日が落ちると寒風が身に染みます。残念ながら稗に阻まれて3日目に突入することになってしまいました。バインダー紐を買いに行って、明日に備えましょう。

稲刈ならぬ稗刈り

 大量の稗が稲ごと倒伏しているので、稲刈が出来ません。最初は稗だけを鎌で刈り取って稲を救出し、バインダーで稲刈しようと持っていました。

倒伏が激しく刈り取り不能

 稗を刈り取ったのですが、稲の倒伏が激しく、バインダーで刈るのが難しい状態です。写真でもまだましな方で、田んぼに張り付いてしまっている稲も沢山あります。

 稗が大量発生して全面倒伏しているところは、そもそも稗だけ刈って稲を残すのは大変で時間がかかることが分かって来ました。試行錯誤の末、全部手刈りして稲を選り分けた方が早いことに気付きました。

刈り取った稗

稗の山また山

 結局午前中は、稗を刈るだけで終わってしまいました。午前中一杯かかって刈り終わった面積がこの程度でした。

全面手刈りした部分

稲刈2日目

 昨日に続いて青木の田んぼの稲刈です。午後は父を医者に連れて行く予定なのですが、午前中だけで終わるかどうか。

朝の田んぼの様子

 田んぼに到着した時の様子です。左側の田が大きく、右に一段下がって1/3位の大きさの田があります。左側の1枚を昨日刈りました。この1枚には3種類の米が並んでいます。右側がお布団農法の極早生、真ん中がお布団農法の普通種、左側が普通のコシヒカリの苗を田植えした所です。稲刈出来る状態になっているのは、極早生の稲だけです。

 お布団(種子入りの布マルチ)を敷いたのが6月初めになってしまったので、極早生を敷いたのですが、ここはわが家の田んぼの中でも標高が高い方。さすがに直播きは厳しいと思って極早生を敷きました。右側の小さい方の田んぼから敷き始めたのですが、大きい方の1/3敷いた所で極早生のお布団が無くなってしまいました。

 一昨年作ってくれた人が低温障害がひどかったと言っていました。人が田植を終わってから直播きでは、普通種では積算温度が取りきれない心配がありました。苗はまだ入手出来たので、普通の田植をすれば確実なのですが、有機農法で除草剤を使わないので、草取りが大変です。この田は10年以上耕作放棄されていたのを2年前に一度作り、昨年も耕作放棄してしまっているので、雑草の種子が大量にあります。慣行の田植では草を取りきる自信がありません。

 他の田んぼに植えた普通種のお布団(布マルチ)の使いかけが何本かありました。作業の途中雨に当ててしまい、来年使えるか分かりません。お布団はそれなりに高価なのですが、これならそれほどもったいなくありません。駄目元でそれを敷いたら1/3に敷くことができました。残りの1/3は田植機で田植をしました。苗箱わずか2箱の小さな田植です。

 予想通り田植をした部分は雑草に悩まされました、動力除草機を数回かけた他、背が高くなってしまった草には何回か田車や手取り除草もしましたが、それでも草だらけになってしまいました。お布団の方も台風の時に水路から雑草種子が大量に流入しましたが、手で拾うだけでそこそこ抑草できました。

 秋になってみると、極早生、普通種、田植とも、ちゃんと実を付けてくれました。お布団敷きの遅れも、低温障害も、問題無かったようです。成熟期が違うので、色は違いますが、順調に稔ってくれています。

 水口に小規模ですが遊水池を作り、20メートルほど水路を引き回してから田んぼに入れるようにして、少しでも水温を上げるようにしたのが良かったようです。また、下の段には最初直接水を入れていたのですが、上の段から入れるようにして、水温を維持しました。積算温度は昨年とそれほど違わないと思いますので、水管理で対応できる程度だったようです。

ただ、下の田んぼは稗の種子が大量に入ってしまい、水の流れにそって大量の稗が生えてしまいました。

バインダーの周りは完全倒伏

 バインダーの周りは特に稗が多かったところで、巨大化して倒伏した稗に稲が巻き込まれ、完全にぺったんこになってしまっています。それでも稗の被害は田んぼ全体の3割位ですが、さて、どうやって刈ったものやら。

稲刈初日から苦戦

 早速刈り始めます。

稲刈開始

 バインダーというのは結束機、つまり「結ぶ機械」という意味です。稲を刈ることより、結んで束にする方が重要なのです。鎌で稲刈をやってみれば分かりますが、刈るより結ぶ方に時間がかかります。人が刈る以上のスピードで稲刈と結束の両方をやってくれる素晴らしい機械です。

 バインダー紐という専用の紐があるのですが、準備する時間がありませんでした。去年の残りの使いかけの紐を持って来たのですが、早速絡まってしまいました。何とかほどいて刈り始めたのですが、うまく結束してくれません。結束ミス続出です。

 結べても、緩くて使い物になりません。結束ミスが多いと、手作業で結び直すことになります。時間がかかって仕方がありません。結束機構に油を注したり、紐の張力を調節して強くしたりしているうちに、何とか結束出来るようになりました。

 早速刈り始めましたが、倒伏している場所や、雑草が多いところはうまく刈れません。雑草の稗が伸びると枯れて倒伏してしまいます。稲をに道連れに倒伏させ、刈れなくなってしまいます。それでも何とか1枚が終わりました。残念ながら既に夕方です。

1枚目の田んぼがひとまず終了

 下のもう1枚の田んぼも、今刈ったのと同じ位の面積があります。とても今日は終わりません。とにかくバインダーを下の田んぼに降ろしました。こちらは水が抜けていない部分がかなりあります。

激しく倒伏している

 この田んぼは稗が大量に生えてしまいました。せっせと草取りをしたのですが、ちゃんと取ったところはちゃんと稲が育ち、充分取れなかった所は稗が優勢になってしまい、全く手が回らなかった所は稲が雑草に圧倒され、巨大化して倒伏した稗の下敷きになってしまいました。

 稗が絡まっているとバインダーで刈れないので、稗を刈り取りながら刈ることにしましたが、外周を半分回った所で暗くなってしまいました。明日朝から続きを刈ります。
 

稲刈始まりました

 昨日講演会が終わり、準備から開放されたので、稲刈に取りかかりました。先週末ではちょっと早かったのですが、いくつかの田んぼではそろそろギリギリです。出来れば今日3枚刈ってしまえればラッキー、と思っていたのですが、そううまくは行きませんでした。

 この田んぼは、早生と普通種の布マルチと田植が、それぞれ1/3ずつ植わっています。品種は全て同じコシヒカリです。

稲刈前の青木の田んぼ

 この田んぼは最後に追加で作ることにしたので、準備が遅れてしまいました。早生じゃないと難しいかもと思ったのですが、早生の布マルチが途中で終わってしまいました。通常の田植なら間に合うのですが、有機栽培で除草剤を使わないので雑草対策が大変です。余っていた半端な普通種の布マルチをあるだけ使ってしまい、残りに田植をしたのですが、ちょうど1/3ずつになりました。

 幸い3つとも収穫に漕ぎ着けられそうですが、生育が違うので、3回にわけて稲刈をしなければなりません。最初に良く考えておけばよかったと思っても、後の祭りです。今日は早生の布マルチの稲を刈りました。

バインダー(稲刈機)

 バインダーを畦に降ろします。左側の田んぼの1/3と、右側にも同じ位の田んぼがあります。今日はこの2枚と、できればもう1枚、別の田んぼも刈ってしまいたいと思っています。ただ、これまで使っていたバインダーが去年壊れてしまい、今日使うのは、予備に買っておいたあまり調子の良くない機械です。先週キャブレターをオーバーホールしてエンジンは動くようになりましたが、実際に使うのは今日が初めてです。うまく行けば良いのですが。