塩田平便り:思ったより大豆が収穫できそうです

 1週間ほど前に初霜が降りた塩田平ですが、その後強い霜も何度か降りました。日によっては夜は氷点下まで下がり、氷が張っています。秋が暖かかったので、例年より良く育っている野沢菜も、何度か霜に当たったので、そろそろ漬け時かもしれません。先週とりあえずひと桶だけ漬けましたが、水の上がりが今一つで、呼び水を差して様子を見ているところです。先週始めた薪割りで、しばらく保つと思ったのですが、ペチカを焚く時間が長く、追加の薪割りが必要になりました。今週も、薪の山を整理して、そのままストーブに入れられる大きさのものを家に運びました。割った方が良く燃えますが、このままでも焚けるので当分薪の心配をせずにすみそうです。

 先週と今週の2度、脱穀しないまま田んぼに残った稲の水分を計ったのですが、残念ながら雨で水分が上がってしまい、脱穀はできませんでした。それならと、大豆の収穫を始めることにしました。大豆も乾燥しないと莢から豆が取れないのですが、お米に比べればはるかに量が少ないので、若干水分が多くても日に干したりするのも簡単です。山の畑に作った大豆は、すっかり鹿に食べられてしまいましたが、家の近くで作った大豆は大丈夫でした。ただ、秋に入って除草の余裕が無く、かなり草に覆われてしまったので、収量は期待出来ないと思っていました。何しろ、横の道を通る時に横目でちらっと見る以上の余裕が無く、畑に入るのも2カ月ぶりと言う困った状態だったのです。

 畑の1/3ほどは、最後にもう一度除草したのでそこだけは少し収穫できるかと期待していました。畑に行ってみると、嬉しいことに、残りの部分もそれなりに実を付けてくれていました。もちろん大した収量ではないでしょうが、味噌を造る位は出来そうです。収穫と言っても、雑草の方がはるかに多いので、刈払機で雑草ごと刈り倒します。刈り倒した雑草をかき分けて大豆を探し出して集めるという、かなり面倒な作業です。労働力はあまり無いのですが、わが家総出で、知人にも手伝ってもらったりして、2日がかりでやっと半分刈り終わりました。段々草の方が増えて行くので、なかなかはかどりません。農協に大豆の脱穀機を借りる予約をしていたのですが、延期しなければなりません。

 冬野菜は順調に育っているようですが、講演などあって忙しく、あまり状況が把握出来ていません。また毎年のことですが、断熱が甘い部分を工事しようと断熱材を買ってあるのですが、工事する間もなく冬になってしまい、凍えているうちに春になってしまう、ということを繰り返しています。特に自分の部屋の床だけが断熱されていない上に家全体の空気の通りから外れていて、あまりペチカの熱が回って来ません。ストーブが無くてもやって行けないことはない程度なのですが、今年こそ断熱材を入れてしまいたいところです。手作りは手間暇かかりますが、大きな目標でもあるので、今年は何とか少しでも進めたいと思っています。

塩田平便り:大失敗の連続の中、玉葱を植え終わる

 塩田平も少しずつ寒くなって、そろそ冬が近づいています。例年なら10月からペチカに火を入れ始めるのですが、ペチカの煙突掃除や薪の準備が後回しになっていました。仕事もそれ以外も、畑も、ここのところ目が回るほど忙しかったのです。予定を入れ過ぎてスケジュールの調整に失敗し、村の自治会の旅行に行き損なってしまい、皆さんに迷惑をかけてしまいました。新しい予定を入れようとして、「あれ、こんな時間取れたっけ」と思った時に確認するべきでした。大失敗です。電子カレンダーでは無意識のうちに予定が消えてしまう危険があることを忘れていました。楽しみにしていた旅行に行き損なってしまい、大変残念でした。

 10月下旬暖かかったので、冬支度は手つかずでした。11月になって寒くなり始めても、ペチカを掃除する時間がありません。10月末から植え始めた玉葱の苗を、寒くなる前に植え終わらないと、来年収穫できないからです。老人達はそれぞれ自分の部屋にガスストーブがあるので、とりあえずそれを使ってもらっていました。玉葱はいろんな方に助けてもらい、旅行に行けず時間が取れたこともあって、先週末で何とか植え終わりました。針のような細い苗も植えたので、全部で1万本弱植えたことになります。早速冬支度に取りかかりたいところですが、稲刈も1割ほど残ったままになっています。まずは稲刈からというわけで、早速様子を見に行って、呆然としました。

 1カ月前まで山の田で首を垂れていた稲穂が全く見当たりません。稲の茎葉は残っているのですが穂がありません。田の隣の畑に植えてあった大豆にいたっては、茎ごと地上から全て無くなっています。全部鹿に食べられてしまったようです。この週末二度目の大ショックです。電柵を張っておいたので機械の様子を見に行くと、電柵は動いています。お隣の田んぼの収穫が終わり、お隣の電柵が撤去されてしまったので、そこから入ってしまったようです。時期的に、山に食べるものが少なくなって来たことも影響しているのでしょう。もっと早く刈り取るべきだったようです。先週末2度目の大失敗でした。

 稲刈の必要がなくなったので、週末に薪割りとペチカの掃除をする時間が出来ました。3年ぶりのペチカの掃除です。前回掃除した時に、それほど煤が溜まっていなかったので、何年かに1度やれば良いだろうと思っていました。煙突の煙の流れを調節するダンパーがうまく動かなくなっていましたので、そこだけ掃除すれば良いと思って、掃除口を開けてみて驚きました。中に煤が一杯です。ペチカは煙突より大きいとは言え、取った煤がゴミ袋に一杯になりました。ダンパーに詰まった煤には掃除口から手が届かず、完全に動くようにはなりませんでした。薪と一緒に燃して、煤を取り除くクリーナーを注文して、様子を見ているところです。

 薪の材料は山のように積み上がっているのですが、1年以上雨ざらしで、乾燥しているか怪しい状態です。幸い製材所で出た建築端材をもらってあります。乾燥材で1年以上放置してあるので、乾燥しています。2メートル近く積み上げてある山によじ上り、焚きやすい大きさのものを探し出し、ペチカの焚き口に入らない大きなものは斧で割りました。秋の夕日はつるべ落としで、薪が用意できたのはコンテナに5箱でした。5箱では今週中に燃してしまうでしょうから、今後の分も早く準備しなければ。針葉樹なので簡単に割れますし、薪割りをしたのは15分ほどですが、久々の薪割りで普段使わない筋肉を使ったらしく、肩の周りが痛みます。日々薪割りに励めば、慣れて痛むこともないということでしょう。

 早速ペチカにこの冬初めて火を入れてみましたが、煙突の通りは上々のようです。そうそう初めてと言えば、先週初めて新米を精米しました。早速いただきましたが、新米はこれまで食べていた古いお米と比べると、驚くほどおいしく、自分でも吃驚しました。もっとも、これまで食べていたのは2年前に穫った古米で、しかも原発騒動で春先に大量に精米してしまい、酸化も進んでいた米ですから、夏以降は自分でもあまりおいしくないと感じていたものでした。農家にとっては米は生命線ですので、古い米も含めて食用も籾用も備蓄し、常に1年分程度の余裕を持ちたいと思っています。そうすると、常に1年以上前の米を食べることになるわけですが、1年以上の備蓄が出きることの方がありがたいことだと思っています。

塩田平便り:引き続き玉葱一色の日々

 塩田平の周りの山々も、すっかり紅葉しました。残念ながら先週も出張や行事が多く、たまに塩田平に居ても曇りや雨が降ったりで、紅葉も今ひとつくすんでしまっていました。でも昨日今日は日も射し、作業の合間に紅葉を楽しむことができました。段々気温も下がって来ますが、冬支度はこれからです。ストーブの用意やペチカの掃除をしなければなりません。早くやった方よいと思い続けながら、まだいいか、と手つかずです。寒くなって慌ててやるのが、毎年のことなのです。薪割りや薪の整理もこれからで、先が思いやられます。

 幸い薪自体は、いろんな方からいただいて山のように積み上がっています。切ったり割ったり乾かしたりが必要ですが、1年以上積んだままの製材端材の山があるので、当面寒い思いをする心配はありません。近くの畑に片隅においてあるので、ちょっと片付けて、家の方に運んでくるだけです。だからいつでも出来ると思っていると、だんだん寒くなって来ました。玉葱もまだ植え終わっていないし、どっちからやろうか、というところです。玉葱は、高校の先輩も手伝いに来てくれ、半分強植え終わった感じです。今の感じでは、準備した畑がやや不足する気もしますが、玉葱の苗は掘り取って植えてみるまで何本あるか分かりません。植え終わってみれば足りているかもしれません。

 とにかくせっせと玉葱を植えることです。明日も手伝ってくれる人が来てくれるので、少し進みそうです。畑の他の作物も順調に育ってくれています。小カブの間引き収穫が始まり、法蓮草も大分大きくなりました。キャベツは大きくなり過ぎるほどです。大根も普通の大きさに近づいて来ました。大根や白菜は保存して冬中いただきますので、あまり早く大きくなってもらっても困ります。気温が下がるまでは保存できないし、畑に置いておくと、大きくなり過ぎてスが入ってしまうからです。それに、大根は大き過ぎると保存性も下がってしまいます。秋の気温が高めなので、大きくなり過ぎる方が心配になって来ました。

 11月に入ってもそれほど気温が下がらず、本格的な霜もまだです。それでも夜の気温が下がって来たので、寒さに弱い南瓜や薩摩藷を屋内の比較的暖かいところに整理しました。全部で300キロほどあります。もちろんわが家だけでは食べきれません。原発被災地への支援物資として、定期的に送る予定です。もう少し余裕があれば、夏野菜を片付けて、佃煮にしたりしたいのですが、当面スケジュールがびっしりです。もう何日か霜が降りなければ何とかなりそうですが、こればかりはお天気任せです。暖か過ぎても冬野菜が育ち過ぎてしまうので、天に任せて文句を言わないのが一番のようです。

玉葱最初の畑の植え付け完了

 今日で玉葱の植え付けも3日目です。諏訪に住む高校のK先輩が手伝いに来てくれました。父と3人で植えます。

玉葱を植える父とK先輩

 昨日掘り取って、父母に分類しておいてもらった苗も良い苗です。品種はアマガシ2号です。

玉葱の苗

 午後は出張だったので、午前中だけの作業でしたが、1つの畑は植え終わりました。

この畑は植え終わりました

 育苗している畑では、アマガシ2号は大袋を2袋蒔いたのですが、標識が風で飛ばされたりして、どこの何を蒔いたかあいまいになってしまいました。念のため畝を分けて植えます。最後の短い畝は2カ所目の苗を植えました。大きさ別に植えるので、1カ所目の苗を植えた最後の畝は小さな苗ばかり。次の畝は大きな苗で、見た目もずいぶん違います。

最後の短い畝は大苗を植えた

玉葱の元肥散布

 やっと肥料散布まで辿り着きました。玉葱は5畝位作るので、肥料も沢山要ります。反当成分量で、窒素25キロ、リン酸30キロ、石灰分として牡蠣殻を40キロ、それにセシウムの吸着を少しでも阻害するために、草木灰を20キロ撒きます。実物は、油粕とグアノです。油粕には窒素が5%、グアノにはリン酸分が23%、石灰も30%含まれています。

肥料は2日前に運んでおきました

 ライムソワーと言う、石灰を撒く道具を耕耘機で引っぱり、肥料を撒きます。

耕耘機でライムソワーを引く

 前は20キロの肥料袋を抱えて振り回していましたが、広い面積は大変です。ほとんどの野菜は、雑草を刈って鋤込めば、油粕だけで作れますが、玉葱はリン酸分が必要で、酸性も好まないので、アルカリ資材も必要です。広い畑に何種類も撒くのも大変ですし、肥料を大きな容器で混ぜ合わせて、撒くためにまた袋に詰め直すのも大変です。ライムソワーの中で混ぜてそのまま撒くので簡単ですし、座っていれば耕耘機が引っ張ってくれます。均等に撒けるので作物も良くできます。

ライムソワーの後ろに撒かれている肥料

 ただ、設定を間違えると撒いた量が少なくて2度撒かねばならなかったり、沢山撒いてしまって肥料が足りなくなったりします。今回もちょっと多く撒き過ぎてしまい、肥料が足りなくなったので途中で補充しました。

肥料補充のため蓋を開けたところ

 残念ながら1枚の畑に撒き終わる前に暗くなってしまいました。残りは明日の作業です。

玉葱の準備で草刈

 昨日に引き続き、玉葱植付の準備です。簡単に言うと、まず雑草を片付けて土壌を露出させます。そこに肥料を撒き、耕します。

 菜摘農園では、これは珍しいプロセスです。というのも、雑草などの植物は畑を肥やす腐植の材料の一つだからです。通常菜摘農園では積極的に草を生やし、それを細かく裁断して、土壌に鋤込みます。多くの作物では、粗大有機物が多い程よく育つからです。ところが玉葱は違うのです。粗大有機物は生育の妨げになるので、直前に鋤込むのは良くありません。

 そこで出来るだけ片付けます。そのためにはまず草を刈らなければなりません。刈払い機で刈った草を集めて片付けたのですが、かなり草が残っているので、さらにハンマーナイフモアで刈ります。

モアで刈り終わりました

 南瓜は隣の畑にも植えてあり、そこも片付けてタマネギを植えねばなりません。こちらは南瓜を探して収穫しただけで、雑草が生えたままです。

南瓜を収穫しただけで草だらけの畑

 もう1カ所、薩摩藷の後にも玉葱を植える予定です。こちらも掘り終わった畝以外は雑草に覆われています。掘り終わっていない畝からは薩摩藷のツルも伸びています。

薩摩藷を掘った跡以外は草だらけ

 薩摩藷は畝の中以外にはできないので、雑草を直接ハンマーナイフモアで刈っても問題ありません。

モアが通った後は雑草が粉砕されて真っ平ら

 ハンマーナイフモアは雑草を刈るだけでなく、細かく粉砕してくれるので、片付けも簡単です。薩摩藷を掘るには、ツルを片付けなければならないのですが、薩摩藷のツルは長くて手で片付けるのは結構大変です。畝にはマルチが張ってあるので、モアで刈るわけにはいきませんが、それ以外のツルは全部モアで刈ってしまいます。

薩摩藷を掘っていない畝の手前は刈り終わった

 来週幼稚園の子供達が薩摩藷を掘りにくるのですが、これで簡単に掘ることができます。次はもう1つの南瓜が植わっていた畑です。

 見つけ損なった南瓜が残っているでしょうから、本当は少しずつ刈払機で刈りながら残った南瓜を探すと良いのです。モアで刈る方がはるかに早いのですが、直接モアで刈ると早過ぎて南瓜を見つける暇がありません。モアは強力なので、南瓜も粉砕してしまいます。でも時間が足りないので、モアで刈ることにしました。刈る前に念のため見つけ損なった南瓜を探しているうちに、暗くなってしまいました。続きは明日に持ち越しです。

モアを移動して、南瓜を探しているうちに暗くなってしまった

ひたすら手刈り

 一番大きな貯水池のそばの田んぼ(池の田んぼ)は、水がしみ出して来て、乾燥しない場所があります。稲刈機(バインダー)で刈れるところは刈り終わってしまったので、今日から手刈りの開始です。

 僕は午前中は会議があったので、手伝いに来てくれたK先輩と父に先に刈り始めてもらいました。

倒伏した稲を手刈りして束にする

 水溜まり状態でぬかるむ田んぼでの稲刈は重労働です。しかも今年は雑草大繁殖の上に稲が倒伏しているので、さらに大変です。先週雨が降ったので、水が一段と増えています。

倒伏している稲と刈り取った稲

 会議が終わり僕も参加。会議の参加者のFさんも手伝ってくれ、4人で刈りましたが、まだかなり残っています。作業終了時の写真を撮ったのですが、暗くなるまで作業していたので、写りが悪くてよく見えませんね。

まだかなり残っています

 でも主なところはバインダーで刈り終わり、稲架に掛けて乾燥中です。

沢山刈って乾燥中

脱穀は無理でしたが稲刈が進みました

 残念ながら昨晩もかなりの雨が降りました。幸い朝起きたら雨は上がっていましたが、曇っていて、これでは田んぼも稲も乾燥しません。稲刈は無理だと思い、仕事をしていました。ところが天気が良くなって来て、気温も上がって来ました。太陽の光が当たれば、稲も乾燥して脱穀が出来るかも。昨日運んでおいた農機が活躍してくれるかもしれません。

 昼前に先輩のFさんが手伝いに来てくれました。父やパートナーも参加して4人で、そろそろ乾燥したかもしれないと、青木の田んぼに出かけました。到着して早速、水分計で乾燥状態を測ってみました。残念ながら昨日よりさらに水分が増えています。夜かなりの雨だったので、少々日が照った位では乾燥しなかったようです。幸い田んぼの表面はかなり乾燥しています。

 残り2品種の稲刈をすることにしました。昨日刈り始めたところでぬかるみにハマってしまった。バインダーの救出からです。軽トラックに農機を積む時に使うアルミのブリッジ(渡り板)をタイヤの下に差し込めば比較的簡単に自力で脱出できます。昨日は田植えした稲だけ刈って、お布団農法の稲はもう少し登熟を待とうと思っていましたが、脱穀できないとなると時間が無駄になります。両方まとめて刈ってしまうことにしました。

 ほんの一部雑草が多いところは手刈りしました。それ以外の乾燥しているところは、刈りながら目立つ雑草を抜きながらでしたが、稲が倒伏していないので2条刈りのバインダーで短時間に刈ることができました。

乾燥している部分は刈り終わりました。

 2条刈りのバインダーの出番はここまでです。不思議なことに、セットしたバインダー紐が最後の一束でちょうど無くなりました。

御苦労様でした

 この田んぼは水口の方に水が溜まりやすく、ぬかるんでいます。

ぬかるみに生えている稲

 2条刈りのバインダーでは難しい、ぬかるんでいる部分を1条刈りのバインダーで刈ります。

1条刈りのバインダー

 バインダーで刈っている間、他のメンバーは、隣の田んぼの水が沢山溜まって1条刈りバインダーでも入れないところを手刈りしてくれました。

手刈り

 刈った稲は紐で束ねなければなりません

稲を束ねる

 1条刈りのバインダーでもハマり始めたので、刈り取りはここまでにして、稲架を組み立て、稲束を掛けて行きます。バインダーが刈り取って結束してくれた束を、運搬車で拾い集めます。

運搬車で稲束を回収

稲架に掛けて行きます

 稲架の材料が充分無かったので、3段に掛けることになりました。先に干した分の脱穀が出来れば、稲架が空くので、そこに掛ければ良いと思っていたのです。2段位なら比較的大丈夫ですが、3段掛けると上の方が重くなり、回転して下に落ちてしまいがちです。そうならないようにするには、1段目を隙間無くぎっしり掛けると回りにくくなります。それでも落ちてしまうことがあり、時々見回って掛け直します。

 幸い刈った分は全部干すことができました。作業終了時の状況です。手前左側のくぼんだ形に稲が無いところが1条刈バインダーで刈れたところです。残りは水溜まり状で1条刈バインダーも沈んでしまうので、次回手刈りすることになります。一応排水溝を掘っておいたので、天気が続けば乾燥してくれ、機械で刈れるかもしれません。

今日の作業は終了

 

 

田んぼに機械を運ぶ

 朝雨が上がったので南瓜の収穫をしていたら、陽が射して来ました。これなら稲刈も出来るかもしれません。午前中で南瓜は終わりにし、田んぼに行くことにしました。

 近くの田んぼは機械で刈れる稲は刈り終わっています。雨の中でもたんぼの水が抜けないところを手刈りする予定でしたが、昨晩の雨でさらにぬかるんでいるでしょうから効率が良くありません。水はけの良い遠くの田なら機械で作業できるかもしれません。同じ田に3品種植えてしまったので、1品種だけ刈り終わって稲架掛け中の田があります。水はけは良いので、脱穀か次の品種の稲刈が出来るかもしれません。

 稲架掛けは過乾燥気味だったのですが、雨でちょうど良くなっているかもしれないなどと都合の良いことを考えながら準備に取りかかります。脱穀か稲刈となると、両方の機械を持って行かねばなりません。遠くの田んぼなので、乾燥状態の確認に行くだけで1時間以上かかってしまうので、両方の準備をした方が早いのです。

 脱穀機とバインダー(稲刈機)は別の田んぼに置いてあります。田んぼを回って機械を集めます。多きい方のトラックなら楽勝と思っていたのですが、考えが甘かったようです。小さい方のバインダーは運搬車に乗せて空間を節約したのですが、それでも運搬車が荷台からはみ出してしまいました。荷台の上で向きを変えて、何とか納まりました。それでも後ろのあおりは開いたまま。荷台は機械で一杯です。積み込みだけで小一時間かかってしまいました。

 お日さまの方は、薄日が射したり曇ったりで、あまり乾燥は期待出来なさそうです。到着して機械を降ろし、水分を測ってみると高過ぎます。脱穀は無理ですが、過乾燥が改善しただけでも良しとしましょう。稲刈を待っている2品種ですが、お布団農法はまだ刈るには少し早いようです。同じころ種蒔きした、お布団農法の早生は2週間以上前に刈っているので、登熟にかなりの差があります。最後に慣行の田植をした同じコシヒカリは刈り時をやや過ぎた感じです。早速刈りたいものです。

手前が田植、奥がお布団農法、背景に稲架掛中の早生

 除草をしていないお布団農法にあまり草が生えていないのに、何度も除草機や田車をかけた田植えした方は、場所によってはかなりの草になってしまいました。

大量の稗の倒伏に巻き込まれた稲

 水はそれほど溜まっていないので、重い二条刈りのバインダーが使えそうですが、全体的に草が多く、まず雑草を抜かないと稲刈が出来ません。雑草を刈るのに思ったより手間取ってしまい、バインダーのエンジンをかけた頃には陽が傾いていました。すぐに暗くなり、無理して刈っていたら、バインダーがぬかるみにハマってしまいました。

 残念ながら今日はここまで、明日明るくなったらバインダーを引き上げ、続きが刈れると良いのですが。結局今日の稲刈の中心は、農機の運搬ということだったようです。

引き続き池の田んぼの稲刈

  今日は合原の高校の先輩のKさんが手伝いに来てくれました。雨の可能性が高かったので、最初は青木の田んぼで脱穀の予定でした。池の田んぼはぬかりやすいので、一度雨が降ると、晴れてもしばらくは稲刈機(バインダー)での稲刈は難しいかもしれないと思ったからです。幸い雨にならなかったので、池の田んぼの稲刈を続行することにしました。バインダーで刈れるところは刈り終わり、後は水が抜けていないので手刈りです。少し手刈りした所で雨がぱらつき始め、暗くなったので、刈った束を稲架に掛けて終了しました。Kさん、ありがとうございました。