真冬の稲刈り

 例年最後の田んぼの稲刈りは12月にやってました。ところが昨年は12月初めに積雪で稲が雪の下になってしまい、その後も雪が多く、そのまま埋もれていました。最近暖かい日が続き、田んぼの雪も消えたので、稲刈りが出来そうです。さすがに年が替わっての稲刈りは初めてです。

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 稲刈りをする価値があるかまずは調査です。随分刈り残しています。

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 大分鳥に食べられてるけど、米も結構残っているようです。少しは収穫できるかも。

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 置きっぱなしになっていたバインダー。こっち側も結構残っています。エンジンは一発でかかりました。さすが農機は丈夫。

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 ところが結索紐が1束目で切れました。外してみると中が野鼠の巣に。これでは使えません。野鼠は既にいません。芯の方を取れば使えそうです。

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 一部消え残った雪がありますが、何とか刈れそうではあります。

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 激しく倒伏しているので、結束機構がうまく働かないなど時間がかかって刈り取りが進みません。色々苦労しましたが、ある程度は刈れました。バインダーに積んで運びました。

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 今日の収穫。池の田んぼは雨や雪でぬかるむので、稲刈りを優先し後で家の近くの田んぼで脱穀します。明日残りを飼ってしまいたいのですが、午前中は氷点下で昼頃雨の予報です。午後は晴れるらしいが雨で濡れると刈り取りは出来ません。早起きして午前中に勝たずけるのが良さそうです。

残念ながら今日の稲刈りはここまで

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 本降りになって来て、田面が緩んで足を取られてしまって稲刈が難しくなって来たので、今日はここまでです。残っているのは、右側の一部だけで、全体の1-2%位かと思うのですが、激しくぬかるんでいるので、後半日はかかりそうです。

稲刈り終わってくれるか

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何とか天気が持ってくれているので、稲刈りの続きをしに田んぼにきました。

 うーん。昨日刈ったあとに、水が溜まっています。浸水しているようです。少しでもバインダーで刈れないかと期待していたのですが、ちょっと無理かも。

ひたすら手刈り

 一番大きな貯水池のそばの田んぼ(池の田んぼ)は、水がしみ出して来て、乾燥しない場所があります。稲刈機(バインダー)で刈れるところは刈り終わってしまったので、今日から手刈りの開始です。

 僕は午前中は会議があったので、手伝いに来てくれたK先輩と父に先に刈り始めてもらいました。

倒伏した稲を手刈りして束にする

 水溜まり状態でぬかるむ田んぼでの稲刈は重労働です。しかも今年は雑草大繁殖の上に稲が倒伏しているので、さらに大変です。先週雨が降ったので、水が一段と増えています。

倒伏している稲と刈り取った稲

 会議が終わり僕も参加。会議の参加者のFさんも手伝ってくれ、4人で刈りましたが、まだかなり残っています。作業終了時の写真を撮ったのですが、暗くなるまで作業していたので、写りが悪くてよく見えませんね。

まだかなり残っています

 でも主なところはバインダーで刈り終わり、稲架に掛けて乾燥中です。

沢山刈って乾燥中

脱穀は無理でしたが稲刈が進みました

 残念ながら昨晩もかなりの雨が降りました。幸い朝起きたら雨は上がっていましたが、曇っていて、これでは田んぼも稲も乾燥しません。稲刈は無理だと思い、仕事をしていました。ところが天気が良くなって来て、気温も上がって来ました。太陽の光が当たれば、稲も乾燥して脱穀が出来るかも。昨日運んでおいた農機が活躍してくれるかもしれません。

 昼前に先輩のFさんが手伝いに来てくれました。父やパートナーも参加して4人で、そろそろ乾燥したかもしれないと、青木の田んぼに出かけました。到着して早速、水分計で乾燥状態を測ってみました。残念ながら昨日よりさらに水分が増えています。夜かなりの雨だったので、少々日が照った位では乾燥しなかったようです。幸い田んぼの表面はかなり乾燥しています。

 残り2品種の稲刈をすることにしました。昨日刈り始めたところでぬかるみにハマってしまった。バインダーの救出からです。軽トラックに農機を積む時に使うアルミのブリッジ(渡り板)をタイヤの下に差し込めば比較的簡単に自力で脱出できます。昨日は田植えした稲だけ刈って、お布団農法の稲はもう少し登熟を待とうと思っていましたが、脱穀できないとなると時間が無駄になります。両方まとめて刈ってしまうことにしました。

 ほんの一部雑草が多いところは手刈りしました。それ以外の乾燥しているところは、刈りながら目立つ雑草を抜きながらでしたが、稲が倒伏していないので2条刈りのバインダーで短時間に刈ることができました。

乾燥している部分は刈り終わりました。

 2条刈りのバインダーの出番はここまでです。不思議なことに、セットしたバインダー紐が最後の一束でちょうど無くなりました。

御苦労様でした

 この田んぼは水口の方に水が溜まりやすく、ぬかるんでいます。

ぬかるみに生えている稲

 2条刈りのバインダーでは難しい、ぬかるんでいる部分を1条刈りのバインダーで刈ります。

1条刈りのバインダー

 バインダーで刈っている間、他のメンバーは、隣の田んぼの水が沢山溜まって1条刈りバインダーでも入れないところを手刈りしてくれました。

手刈り

 刈った稲は紐で束ねなければなりません

稲を束ねる

 1条刈りのバインダーでもハマり始めたので、刈り取りはここまでにして、稲架を組み立て、稲束を掛けて行きます。バインダーが刈り取って結束してくれた束を、運搬車で拾い集めます。

運搬車で稲束を回収

稲架に掛けて行きます

 稲架の材料が充分無かったので、3段に掛けることになりました。先に干した分の脱穀が出来れば、稲架が空くので、そこに掛ければ良いと思っていたのです。2段位なら比較的大丈夫ですが、3段掛けると上の方が重くなり、回転して下に落ちてしまいがちです。そうならないようにするには、1段目を隙間無くぎっしり掛けると回りにくくなります。それでも落ちてしまうことがあり、時々見回って掛け直します。

 幸い刈った分は全部干すことができました。作業終了時の状況です。手前左側のくぼんだ形に稲が無いところが1条刈バインダーで刈れたところです。残りは水溜まり状で1条刈バインダーも沈んでしまうので、次回手刈りすることになります。一応排水溝を掘っておいたので、天気が続けば乾燥してくれ、機械で刈れるかもしれません。

今日の作業は終了

 

 

田んぼに機械を運ぶ

 朝雨が上がったので南瓜の収穫をしていたら、陽が射して来ました。これなら稲刈も出来るかもしれません。午前中で南瓜は終わりにし、田んぼに行くことにしました。

 近くの田んぼは機械で刈れる稲は刈り終わっています。雨の中でもたんぼの水が抜けないところを手刈りする予定でしたが、昨晩の雨でさらにぬかるんでいるでしょうから効率が良くありません。水はけの良い遠くの田なら機械で作業できるかもしれません。同じ田に3品種植えてしまったので、1品種だけ刈り終わって稲架掛け中の田があります。水はけは良いので、脱穀か次の品種の稲刈が出来るかもしれません。

 稲架掛けは過乾燥気味だったのですが、雨でちょうど良くなっているかもしれないなどと都合の良いことを考えながら準備に取りかかります。脱穀か稲刈となると、両方の機械を持って行かねばなりません。遠くの田んぼなので、乾燥状態の確認に行くだけで1時間以上かかってしまうので、両方の準備をした方が早いのです。

 脱穀機とバインダー(稲刈機)は別の田んぼに置いてあります。田んぼを回って機械を集めます。多きい方のトラックなら楽勝と思っていたのですが、考えが甘かったようです。小さい方のバインダーは運搬車に乗せて空間を節約したのですが、それでも運搬車が荷台からはみ出してしまいました。荷台の上で向きを変えて、何とか納まりました。それでも後ろのあおりは開いたまま。荷台は機械で一杯です。積み込みだけで小一時間かかってしまいました。

 お日さまの方は、薄日が射したり曇ったりで、あまり乾燥は期待出来なさそうです。到着して機械を降ろし、水分を測ってみると高過ぎます。脱穀は無理ですが、過乾燥が改善しただけでも良しとしましょう。稲刈を待っている2品種ですが、お布団農法はまだ刈るには少し早いようです。同じころ種蒔きした、お布団農法の早生は2週間以上前に刈っているので、登熟にかなりの差があります。最後に慣行の田植をした同じコシヒカリは刈り時をやや過ぎた感じです。早速刈りたいものです。

手前が田植、奥がお布団農法、背景に稲架掛中の早生

 除草をしていないお布団農法にあまり草が生えていないのに、何度も除草機や田車をかけた田植えした方は、場所によってはかなりの草になってしまいました。

大量の稗の倒伏に巻き込まれた稲

 水はそれほど溜まっていないので、重い二条刈りのバインダーが使えそうですが、全体的に草が多く、まず雑草を抜かないと稲刈が出来ません。雑草を刈るのに思ったより手間取ってしまい、バインダーのエンジンをかけた頃には陽が傾いていました。すぐに暗くなり、無理して刈っていたら、バインダーがぬかるみにハマってしまいました。

 残念ながら今日はここまで、明日明るくなったらバインダーを引き上げ、続きが刈れると良いのですが。結局今日の稲刈の中心は、農機の運搬ということだったようです。

引き続き池の田んぼの稲刈

  今日は合原の高校の先輩のKさんが手伝いに来てくれました。雨の可能性が高かったので、最初は青木の田んぼで脱穀の予定でした。池の田んぼはぬかりやすいので、一度雨が降ると、晴れてもしばらくは稲刈機(バインダー)での稲刈は難しいかもしれないと思ったからです。幸い雨にならなかったので、池の田んぼの稲刈を続行することにしました。バインダーで刈れるところは刈り終わり、後は水が抜けていないので手刈りです。少し手刈りした所で雨がぱらつき始め、暗くなったので、刈った束を稲架に掛けて終了しました。Kさん、ありがとうございました。

三角田んぼの稲刈

次は家の近くの三角形の小さな田んぼの稲刈です。

三角田んぼ。倒伏してしまったが雑草は無い

除草はほとんどしていません。お布団農法が成功して、倒伏はしていますが雑草はありません。1日かからずに刈れると思っていましたが、朝から曇りでした。稲が湿っているとバインダーではうまく刈れません。倒伏しているのでわずかに湿っていてもバインダーに稲が詰まってしまいます。乾燥を待つ間に、稲架の材料を運んできました。

バインダーが入れるようにそこだけ手刈り

乾いたところでバインダーが入る場所を手刈りします。回転する角も最初は手刈りします。

早速刈り始めましたが、激しく倒伏しているところは、うまく刈れません。バインダーに稲が詰まってしまったり、結束が出来なかったりします。その度に機械を止めて詰まった稲を取り除いたり、結束機構のカバーを開けて絡まったバインダー紐を取り除いたりしなければなりません。

バインダーの進行方向に倒れている稲は引き起こしやすいのですが、手前に倒れているとうまく引き起こせません。危ないところは、倒伏した稲を起こしたり向きを変え、刈りやすくしてやります。あまり寝ていると引き起こせないからです。

雨で中断

手間取っているうちに、すぐに雨になってしまいました。残念ですが中断です。農業は天気次第なので、天気の回復を待つことにしましょう。

稲刈3日目

最初の田んぼだけで3日目に突入してしまいました。上下2枚の田んぼの稲刈の面積はほぼ同じです。上の段の田んぼは雑草も少なく倒伏も無かったので、1日でほぼ終わりました。下の段の田んぼは生い茂った雑草の稗に阻まれて2日目、全体では3日目に突入してしまいました。

3日目の朝の状態

朝一番の状態です。昨日1日で面積的には半分以上刈って稲架も立てたのですが、そこまでで暗くなってしまいました。

手刈りしたところの方がきれいさっぱり

昨日手刈りした部分です。バインダーよりきれいに刈れるのですが、時間はかかります。回収できる稲の量は少ないので、諦めて草刈機で刈り倒してしまうという選択もあります。でも、今年は放射能汚染の少ないお米を少しでも沢山収穫したいので、時間がかかっても収穫する方針です。

残りの方が少ないと言っても、バインダーで刈れる状態ではありません。

バインダーの行く手を阻む倒伏した稗

まずは稗と稲が入り交じって倒伏し手いるところを手刈りし、稲が立っているところまでバインダーが近づけるようにしなければなりません。

刈り終わった稲束も稲架に掛けて行きたいのですが、稲束を集めて稲架まで運ぶ運搬車を上の田んぼから降ろさなければなりません。しかしそのコースにも稗が倒伏しているので、手刈りしないと運搬車も降ろせません。

いずれにしろ朝一番は朝露で稲が湿っていて、バインダーでの刈り取りがうまくいきません。稲が乾くまで、父とせっせと稗刈りに励み、バインダーが立っている稲に近づけるようにします。

昼からはパートナーも参加してくれ、3人でせっせと手作業です。稗刈りだけでなく、バインダーが結束し損なった稲を集めて束にする仕事もあります。バインダーがアクセスできるところはバインダーを入れますが、一部に水が抜けないところがあり、ギリギリまで刈ろうとしてバインダーが泥にハマってしまったりしました。

田んぼの一角には表面水が残る部分も

一時は今日も刈り終わらないかと思いましたが、日が落ちて真っ暗になる頃に、何とか一通り刈り終わりました。暗くなる前にバインダーをトラックに積み込み、最後の追い込みに入ります。

最後の稲を刈る父

バインダーで結束し損なった稲が畦に少しと、水が抜けなかったのでバインダーが入れない部分の稲刈が残ってしまいました。上の段の田んぼに稔るのが遅い品種の稲も植えてありますので、いずれその稲刈に来なければなりません。残りはその時に一緒に刈ることにして、この田んぼはここまでとしました。