世界一美味しいトマト 7

 7月と8月の2ヶ月間で、大玉トマト14個、中玉トマト13個、プチトマト242個も収穫できて、大感激です!

 正直言うと、1株だけでこんなに大玉トマトが14個も出来たのは、すごい快挙だと思います。

一つあたりの重さは350グラムから400グラム

手のひらサイズ

家人の顔と大きさ比べ

 大玉トマトの大成功に比べると、中玉トマト2株で13個は少しさびしい結果でした。

 サイズは、驚くことに大玉トマトとほとんど同じだったのですが、ブドウの房のように真っ赤なトマトがビラーッと並んだ状態を期待していたので、あまりにも大きなトマトがポコポコ実をつけるので、贅沢と思いつつ、ちょっとがっかりです。

 なぜ、中玉トマトがたくさん実をつけなかったのか、理由は私の粗忽な行動にあるのです。

 トマトの畝は、畑にあてているレンガの囲いと屋根付きのウッドデッキの間の約90センチのすき間に、必死で土を盛り上げて作りました。

南向き、遮光率20%の屋根があるウッドデッキはトマト栽培にはもってこいです。でも、西側(トマトに対して右手側)にあるプチトマトの世話をするためには、その狭いすき間をすり抜けていかねばなりません。

雨除けビニールシートを張った、外側を通れば問題なかったのですが、ついつい2~3歩踏み出すのを横着して、トマトの株すれすれに通り抜ける時に、中玉トマトに体が触れてしまい、枝を折ったり、花が取れたり、小さな実を落としたりの連続。

私の体当たり攻撃を受けながら、13個の実を熟させてくれたのは、フルーツトマトが素晴らしく強健な品種だという証明だと言えましょう。

 

実付きの良さならフルーツトマト!!!と、大宣伝するとしましょう(^o^)
 

トマトの栽培データ

 品種と株数:大玉トマト(桃太郎)1株、中玉トマト(フルーツトマト)2株

 株間:約45センチ

 畝のサイズ: 幅;約50センチ、長さ;約130センチ、高さ;約20センチ

 マルチング:黒に銀線入りのポリマルチ

 用土:庭土に赤玉土を混ぜたものプラス珪酸カルシウムとカキ殻石灰を約3握りずつ

 肥料:永田農法で使用する【住友液肥2号】1000倍に薄めて、週1回~10日に1回

プチトマトの栽培データ

 品種と株数:プチトマト(アイコ)2株

 畝: 幅;約50センチ、長さ;約90センチ、高さ:約30センチ

 マルチング:黒に銀線入りのポリマルチ

 用土:庭土に赤玉土を混ぜたものプラス珪酸カルシウムとカキ殻石灰を約2握りずつ

 肥料:永田農法で使用する【住友液肥2号】1000倍に薄めて、週1回~10日に1回

工夫した点 - 偉そうに言えば、成功の秘訣(?)かも

1.苗は小さめの接ぎ木苗を、植え付け予定の約2週間前に購入し、我が家の庭で、たっぷり日に当てて、花芽がしっかりするまで育てます。

理由1.ホームセンターなどで大量に保管されている苗には品質にばらつきがあり、植え付け期には、いい苗を選ぼうにも、早い者勝ちの取り合いでなくなっていることも・・・という事態を避けるため。
理由2.永田農法では、根を切ってから苗を植え付けるので、しっかり根が張った状態にするため、我が家の庭で育苗の仕上げをした方が確実だから。

2.液肥水は、葉がしなびた状態になるまで与えませんでした。

3.与える量は、1株につき、500㎜㍑をめやすにしました。

4.どの品種も、茎が私の背丈(167センチ)ぐらいまで伸びた段階で、支柱に縛った麻紐を解き、茎下ろし(茎をたわめて全体を下げる)をしました。

5.病気予防として、自家製ストチュウ(作り方は農薬・害虫タブを参照)を気が向いた時にスプレーしました。それ以外の農薬は一切しようしていません。

小松菜の小規模多収計画

 頼りになるプランター栽培の指南書、『コツのコツ』に力を得て、思い切った密植をこころみることにしました。永田農法の発案者である永田照喜治氏も著書の中で「コンテナ栽培の場合、大きな鉢はいらない…中略…直径、深さともに10センチもあれば十分」とおっしゃっていることとも符合します。

 

 小さい鉢で、小松菜やほうれん草を時差栽培したら。

 いつでも青物が食べられるじゃあ~ありませんか!

浅い鉢でいっぱい植える

 直径30センチ・深さ15センチの丸い素焼きの植木鉢があったので、植えてみました。

 3条に筋まきし、間引いたところです。


 用土は日向土とココピートを2:1の割合にして、ケイカルとカキ殻石灰を混ぜ込みました。

 *2:1の割合では、保水材が多すぎるのですが、今年は保水材を多めにして実験しています。

世界一美味しいトマト 6

 !(^^)! 8月の収穫累計:大玉トマト1個、中玉トマト3個、プチトマト125個

 !(^^)! 7月と8月の合計:大玉トマト14個、中玉トマト13個、プチトマト242個

 

 うちの者にこの収穫数を見せて、すごいでしょうと自慢したら、「ワシら、2ヶ月でこんだけ喰ったんかぁ!」と仰天していました。

 確かに、貴重な収穫物、今年はどこにもおすそ分けせず、すべて、家族総勢2名だけでいただきました。

 ごちそうさまです(合掌)

 

 大玉トマトと中玉トマトの収穫は終わりました。

 

 プチトマトは、ますます元気いっぱい。

 丈は2メートル近くに伸び、収穫が大変になりました。

プチトマト-天をつく勢い

クウシンサイ

 中華にはかかせない、超美味しい野菜です。クウシンサイの炒め物は、これだけでご飯が何膳もいただけるほど。ローカルの食堂でも、必ずこの炒め物の皿がテーブルにあるぐらいです。

 まるで熱帯と化した日本の夏の青物はクウシンサイに頼りましょう!!!

 成長が早い、苅れば苅るほど増えていく、なんとありがたい野菜でしょう。

一旦芽が出ると、ぐんぐん伸びていきます。

育て方は超簡単。虫もほとんど付きません。お味は、淡泊で、炒め物、和え物、汁の実と何にでも使えます。涼しくなると枯れてしまうのだけが残念です(/_;)。

人参

プランター栽培

 夏取りの人参は、去年猛暑と乾燥で大失敗したので、あきらめて、プランターに種を密植しています。

 人参の部分は太りませんが、水と液肥を切らさないでいれば、天ぷらにしたり、ちょっとした青物として葉っぱを利用したりと重宝しています。

秋冬人参の種まきは7月~9月上旬まで。今は植え床となる土を、ときどき移植ゴテで掘り返して、土の日光消毒をしています。

小さなプランター1つでこれだけの収穫

根っこ(左)はサラダに、葉っぱ(右)は刻んで和え物に

 

芽キャベツ

 1年目は葉かきのタイミングがよくわからなくて、収穫量が少なく、昨年は、もうそろそろ収穫という段階で、鳥に完食(!?)された、悲劇の野菜です。

1株でも、うまく育てば結構な収穫量になりますが、芽キャベツ大好き、たくさん食べたい私は、2株植えます。

 表面に青いコーティングがされている種で、たぶん来年も使えそうだから、今年は、苗からでなく、種から育てます。種の価格は、来月売り出されるであろう苗の2株分に相当します。2年種まきできたら、コストは半分。スーパーではたいそうお高い野菜なので、家庭栽培で、たっぷり食べられるのは、何より嬉しいことです。

 ちなみに、イギリスでは、芽キャベツは、価格が非常に安い、食後のゲップが臭い(?)との理由で、lower class(下層階級)の人々の食べ物とみなされていました。私がおてんこもりの芽キャベツを嬉しそうに食べる様子を、下宿先の典型的middle class(中流階級)の女主人は、困った顔で見つめていたのを思い出します。(余談ですが、自炊の下宿だったので、私の料理は何かと物議を醸し出していたような気がします。)

葉もの(ほうれん草、小松菜)

 夏でもうまくできるかなぁと、実験として、初夏にプランターに種を蒔きました。寒冷紗で虫除け日よけをしたのですが、小松菜はどこから侵入したかわからない蛾の幼虫に食い荒らされて、レース状になり、ほうれん草は日焼けで白い筋が入って、カチカチになってしまいました。この猛暑では、よほど暑さに強い葉物でないとだめみたいです。

ルッコラの間引き菜

 昨日の作業の成果を、今朝の朝食で美味しくいただきました!(^^)!

 ひょろひょろの間引き菜ですが、ゴマの香りがして、ゆで卵や自家製ヨーグルトクリームとの相性が抜群。ルッコラは年中、追い撒きをするので、種が余ることはないのですが、スプラウト用に種を多めに買いたいなぁ。どこかでルッコラの種の大袋が売ってないか、探してみることにします。

とっても簡単、栄養満点

 ルッコラはアブラナ科の野菜で、ほんのりゴマの香りがします。プラスチック製のずんぐりした植木鉢に鉢底石と用土を入れ、パラパラと密植ぎみかなと思うぐらいに種を蒔きます。温かい時だと数日で芽が出てきますが、すぐに間引かないで、2センチぐらいに伸びた頃を見計らって、そっと間引いていきます。

間引き前(上)と間引き後(下)

横に広がる野菜ではないので、芽の間隔は2~3センチぐらい開ければよいと思います。間引いた若芽はとても良い香りで、貝割れ菜の感覚でおいしく頂けます。

 我が家の朝食はパンと野菜、ハムというドイツ式なので、レタスでも、間引き菜でも、生ハムやチーズと一緒にパンにはさんで、がぶりと食べちゃいます。

うち野菜の間引き菜は、ちいちゃいけど栄養満点、「山椒は小粒で・・・」と同様、朝食の大切な引き立て役を務めてくれます。

伸びた外葉を収穫して、約1週間でこのように復活!

 若芽を卒業して、茎が伸びてきたら、土を少し追加します(土寄せ)。葉が育ってきたら、外側から掻き取っていきます。素手で葉をむしると茎に傷がつくのと、効率を考えると、先の細いハサミで刈り取っていくのが一番です。先っぽの小さな葉を数枚残しておくのを忘れないようにします。葉が大きくなったなと思ったら外側から刈り取る、週1回液肥入りの水やりをする。手入れはこれだけです。

 ただし、夏場は直射日光が当たり続けていると、葉がチリチリになるので、寒冷紗で日よけして、毎日水やりをするという注意は必要です。

 私は横着者で、毎朝の水やりはしなかったのですが、最初の夏は何の問題もなく乗り切り、常時ルッコラを朝食に供することができました。でも昨年の猛暑はさすがに厳しかったため、水やりをサボったツケは、「ルッコラの干物」という形で帰ってきました。

 実は、この植木鉢のルッコラとベビーレタスは引っ越して以来、一度も植え替えていません。茎が伸びきって収穫できなくなったなという段階で、葉をすべて取り去り、根が弱った頃を見計らって、そっと引き抜くと、スッと根が土から離れてくれます。そうやって、勤めを果たした茎と根を取り除き、空いたスペースに新たに種を蒔きます。この方法で、丸2年の間、新鮮で栄養価の高い野菜を収穫し続けることが出来ました。

虫除けに必ず防虫ネットをかけること。無農薬で食べたいですから!

3年目の学習

 2度の冬を過ごし、3度目の春の種まきはいつにしようかという頃から、これまで育ってきた葉っぱの元気がなくなってきました。新しい葉っぱがほとんど出てこないのです。

 新しい葉がでない→収穫しない→ほったらかし、という状態が1ヶ月ほど続いたでしょうか。定期的な水と液肥やりはきちんとしていました。

 ある日、今日こそは種を蒔くか、元気のない葉っぱを引っこ抜こうと思い立ち、プランターにかぶせてあった虫除けの寒冷紗をはずしました。すると、土は小バエのような虫だらけ、キェーッとなって、必死でプランターの中身を丸ごと大きなゴミ袋に入れて、ゴミステーションまで走りました。

 素人考えですが、植物の生長が止まった時点で何の処置もせず、水と肥料を与え続けたら、土壌のバランスが壊れて、植物を生かす力を失い、あとは植物をエサとする虫の住みかとなるのかと思いました。

 土の力の域値を超えると悲惨な結果になる。ベビーレタス類は2年が限度かも。というのが、3年目の学習です。

 3年目のもうひとつの学習結果として、今年は「ベビーレタスとルッコラの干物」を防ぐために種蒔き→発芽→その後に間引きしたときに、植え込み材に使用しているココピートを1センチぐらいの厚さに敷いてマルチングしています。

ココピートで土の表面を覆った。

 猛暑のせいで葉物が干からびてしまうことは予想できたので、日向土に混ぜるココピートの割合も多くしました。

 灼熱の太陽で奪われる水分を少なくするために厚くしたココピートのマルチング。9月に入り、曇りや雨の日が続くようになり、ハダニが巣くうようになりました。お陰で、繊細なルッコラは、ハダニに養分を吸われ、半ミイラ状態になってしまいました。

 やはり、水やりを横着しようとした私がいけなかったのかと反省しきり。

 ルッコラの土を回復させるべく、きれいに収穫してから、木酢液を約1000倍に薄めた殺菌水をたっぷりかけて、日光消毒しています。せっかくの土ですから、前みたいに、キャーッといって捨ててしまうつもりはありません。