はじめに

 ちいさな庭のあるテラスハウスに引っ越したのが二年前の春。自給自足の夢に一歩近づいたと、大喜びで、野菜作りを始めることにしました。

2階から見た庭

 三度目の夏野菜の苗の植え付けを終え、今は夏盛り。これからの種まきを計画・準備しています。

植え付け直前の苗

 1坪畑とプランターの家庭菜園をはじめるにあたり、ネットや野菜関係の書籍を調べ、アマゾンで「役に立った」と評価が高かった本を数冊購入。手探りの一年目が始まりました。

 私が目指しているのは、ジャガイモが5個採れて、あー美味しかった、とか、プチトマトを数十個食べて満足・・・などという可愛らしい趣味の家庭菜園ではありません。

 わずかなスペースでも、季節の野菜をどっさり収穫して、毎日ガッツリ食べる。これが目標です。

植え付けた苗が育ち始めた。

 最初から、どっさりガッツリいけたわけではありませんが、冬場なら人参は30本以上、夏場はうちでつくる種類の野菜はスーパーで買う必要がないぐらい、ベビーレタスとルッコラは通年食卓にのせられるという状況で、まずまずの成果といえます。

ただ、ルッコラとベビーレタスミックスの項で述べたように、3年目にして土がダメになってしまったり、輪作できるほどのスペースがないため、去年の夏あたりから畑に植える野菜に輪作障害の危険性が出てくるなど、初年度ではなかった問題が色々と浮上してきました。

  永田農法に関する書籍やネット上の情報は3年前よりも増えていますが、まだまだ、長年の経験に基づいた従来型の農業や有機農法に比べて、心細いことがたくさんあります。

 永田農法について詳しく説明しているというDVDには、「しつもんチケット」がついていて、寄せられた質問に対し、『おいしさのつくり方――永田農法を家庭菜園で--』の著者である諏訪雄一氏が「こたえ」を書いておられて、その「しつもん」と「こたえ」がネット上で見られることに最近気づきました。

 非常にありがたいことですが、残念ながら、永田農法の大先輩である諏訪氏でさえ、まだまだ手探り状態で永田農法を実践しておられることが「こたえ」から読み取ることができます。

 家庭菜園とはいえない規模の、広大な畑をお持ちの諏訪氏とは異なり、私の畑は1坪とテラスにおいたプランターだけ。それでも、ウチで栽培している夏野菜はよそから買ってこなくてよいというのは、ちょっとしたものだと鼻を高くする一方、マンションのベランダだけでどっさりガッツリ家庭菜園をやりたいという方々、既に成功している方々へ向けて、私が持っている情報の全てを公開すれば、お役に立てるのではという思いで、このブログを書くことにしました。

大玉トマト/大玉、中玉、プチトマト/ピーマン、プチトマト

1日の収穫