生姜パウダー

 保存に失敗したお陰で、予定していなかった生姜パウダーを作ることになり、予想外の新発見につながりました。

 まず、生姜パウダーでジンジャーティーを煎れて飲んでみると、体が芯から温まります。

 ミルクティーでもレモンティーでも、蜂蜜生姜湯でも、効果はバッチリ。今は一年でもっとも寒い時期ですので、毎日生姜パウダーを摂って暖まっています。

 畑のお話しとは少し離れますが、生姜パウダーはお通じにいいみたいです(^_^;)

 もう一つの発見は、永田農法で育てた我が家のショウガと、スーパーで売っている普通のショウガ(黄金ショウガとかも含めます)の違いです。

 永田農法のショウガはきめが細かく、香りと辛みが普通のショウガの倍くらい強いと感じます。12月1日のブログでも書いたように、少々痛んでしまった今月の収穫分も、同じでした。

 ショウガの栽培は、水と液肥をあげるだけで立派に育つので、とても簡単でした。

 我が家ではチューブ入りのショウガを使わないので(すぐに痛んでしまうし、自分でおろした方が美味しいから)、大量に作り、置いておきたい香辛料の一つです。

 こんなに簡単にできるのに、家庭菜園の指南書ではあまり取り上げられていないなぁと不思議に思っていましたが、それは保存が難しいからでしょうか。保存できないものをたくさん作っても仕方ないですから。

 でも、自分で作った永田農法のショウガの香りは格別なので、保存の失敗にめげず、今年も、いや今年はもっとたくさん作ろうと思います。

 5月になったら、AとBの区画に種ショウガを植え付けることに決めました!

ショウガの保存-失敗の後始末

 せっかくのショウガを半分ダメにしてしまったショックのため、しばらく呆然としていましたが、このまますべてを腐らせるのはあまりにもったいない。少々痛んだショウガでも使い道があることに気づき、さっそく仕分け作業に取りかかりました。

 このぐらいのショウガはすり下ろして、ラップの上で薄っぺらな板チョコみたいに広げて、冷凍しました。おろしショウガの冷凍はとても便利です。

 痛みかけているのはスライスしたり、小さめに切り、ザルに広げて乾燥させました。

 カリカリになった乾燥ショウガを電動ミルで粉にして、生姜パウダーとして利用します。 

(左)生姜パウダー (中)少し黒ずんでいるけど腐ってません (右)日の当たる所なら1日半でこの状態に

 

 

ショウガの保存-新聞紙の効き目

 年末に収穫したショウガを新聞紙にくるんで土に埋めておいたのですが、なんとなく、いや~な予感がしました。私は少々霊感というか予知能力というか、「なんとなく○○」という感が働くのです。

 突然、ショウガがピンチに陥っているという波長がビビッときたのでした。

 すぐに土を掘り返してみると、やはり、新聞紙がかなり湿って、ショウガの端っこが柔らかくなっていました。取り出すと、あぁぁぁ白いカビが少しついています。新聞紙のインクで腐敗防止になるなどと甘い考えをもったことを深く反省・・・。

 あまりのショックで写真を取り忘れました。

 カビたところをナイフで切ると、外側から黒ずんできていました。これは、腐りかけの兆候です。

 痛んだ所を全部取り去ったら、せっかくのショウガは、半分の量になってしまいました。

どこに何を植えるか

 たった1坪の土と、プランターだけで、食事に必要な野菜をできるだけ多くまかなおうという、思い上がった計画を実現するために、日々私が考えてきたのは、どこに何を植えるか、どれくらいの大きさのプランターや鉢で栽培するかということです。

考えるといっても、基本的な要件は確定しています。

 基本要件:栽培期間が長いものはプランター栽培。畑に植える優先順位1番は人参。

 私がもっとも重点を置いているのは、人参の栽培です。というのも、私は人参が大好きで、イギリス留学時代は、毎日昼食にリンゴ1個と人参1本ずつを囓っていたほどです。

 日本の人参はイギリスのものとは味と価格が段違いなので、毎日の丸かじりこそしていませんが、我が家の冷蔵庫に人参がないなどということはありえません。週単位での人参消費量は、日本人平均の数倍を軽く上回る自信があります。(自慢することではないですけど・・・)

 余談になりますが、イギリスで小遣い稼ぎとして日本語会話を教えていた当時の生徒が、嬉しそうに人参を皮ごと食べる私を軽蔑したような目で見て、「貴方は土壌の残留農薬が恐くないのか」と一言。以来、皮は分厚く剥くようにしました。皮付きのまま、泥をたわしでこすり落として食べるのが一番美味しかったんですが・・・。

 そういう経験もあり、農薬を一切使ったことのない安心な我が家の土で人参を作れるのは、幸せの一語に尽きます。

当初は人参だけの小さな畑でした

 

 今の家に引っ越してから最初の1年半、畑では人参ばかり作っていました。人参畑の傍らではプランターで朝食用のベビーレタスとルッコラをプランター栽培。

 

 

 

 

 

 我が家の庭は、南側に道をはさんで3階建ての家があるので、畑の南より、もっとも日当たりが悪い角地40センチ四方(Aの区画)は三つ葉ぐらいしか育たないと思い、他の野菜は試していません。それに隣接する40×100センチのB区画では、夏場はキュウリ、それ以外の期間は春菊を植えています。

 

真上から見下ろした庭

 

 40センチという微妙かつ中途半端な数値は、実際に人参や小松菜、ほうれん草などを季節ごとに植えてみて、その区間では日照不足のため、葉が育たないということが明らかになった上ではじき出した、精密かつ確実な値です。

 

 

畑のスケッチ

 

 

 植え床は畝を立てるので、40センチの畝プラス10センチの溝部分が日照を余り必要としない限定野菜区域となります。残りの約100×100センチの土(Cの区画)では人参でも育ちます。前述のように南端に日が当たらないので、北(テラス側)に行くほど人参のサイズは大きくなり、ほうれん草などの葉野菜もよく茂ります。

8月の畑。Bにキュウリ、C西はズッキーニ、C東はナス

夏から秋の畑。Cに人参

 人参を植えていない間、空いた土に栽培期間の短い葉野菜を植える場合は、南から小松菜、ほうれん草という順で植えていきます。小松菜は少々日当たりが悪くてもなんとか育ちますが、ほうれん草は日当たりが悪いとあまりにひ弱で、(それでも!?)スーパーで売っているものと変わりないものしか出来ません。南のフェンスから離れるごとに株が大きく育っていくのを目の当たりにして、太陽の恵みのありがたさを感じます。

11月の畑

 しかししかし、そんな状況の畑であれ、色んな種類の野菜を自分で作りたいという欲がどんどん出てきて、野菜作りの本を買い込み、ネットで種や苗を注文したりと、2年目では少々散財をしてしまいました。

 3年目になり、少しは地に足がついて、「基本要件その1」だけは確定しました。

地に足がついたわりには、年間計画をしっかり作らないままの、気まぐれな野菜作りでした。

 ネットで種のセールをしているとか、送料無料とかいう呼び込みに簡単に乗っかって、やたらめったらプランターを買い込み、種を蒔き、失敗し......という結果になったことを反省しています。

どこに何を植えるかを決める前に、いつ種を蒔くか、いつ苗を買ってきて植え付けるかをしっかりと確認しなければなりません。

 昨年は、気まぐれに色んな野菜に挑戦したお陰で、栽培の難しいもの、比較的優しいものがなんとなくわかったつもりです。

 優先順位1番の人参だけで小さな畑を占領するのではなく、人参の栽培期間前後に畑を有効に使える早春と夏の野菜を植えてみたいと思います。

2012年栽培計画を作る

 新年の仕事始めとして、野菜たちに液肥を撒きました。これから、1年の植え付け計画(どこに何を育てるか)と種まき計画(いつ種を蒔くか、苗を植えるか)を作成します。

 種まきの適期:外気温と発芽気温、生育気温の確認

 永田農法の指南書だけでなく、ほとんどの菜園マニュアルには、「種まき(または苗の植え付け)は○月上旬から△月中旬に」と書いてあります。でも、カレンダーによる栽培計画では、種が発芽しなかったり、売っている苗がヘロヘロだったりという困った事態が起こり得ます。

なぜか。  それは、実際の気温が発芽気温よりはるかに高かったりするからです。

 昨年10月は特に残暑が厳しく、涼しい気候を好むレタス系がなかなか発芽しませんでした。

 発芽の遅れが成長の遅れとなり、日照時間が短くなって更に悪条件となってしまい、それが更に生育を遅らせることになりました。結果として、予定では今ごろ食べているはずのレタスや白菜がまだできあがっていません。

 今年の秋は暑いなぁと思ったときにすぐ、種まきしたプランターを、直射日光カンカン照りの南側テラスから、比較的涼しい北側テラスに移動するとか、寒冷紗で少し日よけするとかの対策を取るべきだったのに、漫然と芽が出ないよ~と待っていたのは大失敗でした。

カレンダー任せではなく、実際の気温に注意して、種まきから発芽までの間、必要な対策をとって、適切な時期に野菜が生育できるようにしなければなりません。

 

種袋の表示で1年に栽培する野菜のデータを表にする

 これまでの3年間は、永田農法の指南書数冊をお手本にして、栽培計画を立てていましたが、それよりも、種の袋に大抵表示されている、詳しいデータを利用するのが賢明だと気づきました。

 種の袋にデータがない場合、ネットで種苗販売しているサイトで検索すれば、育て方が詳しく書いてあるので、それも利用します。

 畑の面積、テラスに置けるプランターの数には限度がありますから、以下の表に基づいて年間の植え付け計画と種まきを作成することにします。

 一番注意しなくてはならないのは、種まきの適期です。日本が熱帯化しているかと思えるほど平均気温が上がっている昨今、種まきにちょうど良い時期を逃すと発芽しないこともあります。私は昨年、温度管理に失敗して、せっかく種をネットで購入していながら、発芽せず、苗を買うために、あわてふためいてホームセンターに駆けつけたことがなんどあったか・・・・・・(/_;)。

 わざわざ自分で表を作らなくても、年間の栽培計画や輪作のモデルを載せている指南書がたくさんあります。とはいえ、畑とプランター栽培を組み合わせて、あまり市場に出ていない野菜を作ろうという私の場合、やはり、自力で計画を立てなくてはなりません。

 種を保管している缶からすべての種袋を出して、この1年で植えたい野菜をピックアップ。それから、必要なデータを足していきます。

まずランダムに書き出して、植える順にパソコン上で並べ替えました。適期を逸してはいけない、もしくは忘れてはならない大事な野菜は*印をつけて、太字にして目立つようにしました。あとは苗などを買って植え付ける野菜を表に書き込めば、表は完成します。

 種まき期間が3月からと記している野菜は、実際ではビニールトンネルをかけると、1月からでも発芽・栽培が可能です。

 

種まき計画表 

適期を厳守する野菜には*印 

野 菜

種まき期間

収穫期間

発芽適温

生育適温

発芽日数

ミニ人参 1月~3月(トンネル) 4月~6月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
中型大根 1月~5月(トンネル) 4月
金町小かぶ 2月~12月 周年 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
小松菜 2月~12月 周年 約25℃
エンダイブ 2月~4月 5月~6月 約20℃ 15~20℃ 2~4日
時無小蕪 3月~5月 5月~7月 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
白ラディッシュ 3月~11月 5月~翌2月 15~30℃ 17~20℃ 3~5日
赤ラディッシュ 3月~10月 4月~翌1月 約25℃ 17~20℃ 3~5日
うまい菜 3月~11月 周年 約25℃
サラダ菜 3月~11月 5月~翌3月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
*半結球ミニレタス* 2月~3 4月~6月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
ペパーミント 3月~6月 6月~10月 20~25℃ 15~25℃ 10~15日
ミニ人参 3月~4月 6月~7月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
ほうれん草 3月~5月 5月~8月 約20℃ 6~10日
チマサンチュ 3月~10月 5月~翌1月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
にら 3~4月、9~10月 周年 20℃前後 20℃前後 10~14日
コリアンダー 4月~6月 5月~7月 20℃
セージ(多年草) 4月~5月 7月~11月 20℃前後 15~20℃ 7~15日
オレガノ(多年草) 4~6月、9~10月
バジル 4月~6月 6月~10月 20~25℃ 20~25℃ 5~10日
春菊 周年 周年
うまい菜 3月~11月 周年 約25℃
*ズッキーニ* 2月~4月(育苗)4~5月(直まき) 5月~7月6月~8月 25~30℃ 20℃前後 5~7日
白瓜 4月~6月(直まき) 6月~10月 25~30℃ 20~30℃ 4~6日
ガーデンレタス・大株 2月~5月 5月~6月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
エンツァイ 5月~8月 6月~11月 20~25℃ 15~25℃ 18~20日
*ショウガ* 4月~5 10月~11月 15~18℃ 15~30℃
*芽キャベツ* 7 11月~3月 20~25℃ 15~25℃ 3~6日
*人参* 7~9月 11月~3月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
ミニ人参 7月~9月 10月~12月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
*半結球ミニレタス* 8~9月 10月~12月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
*ミニ白菜* 8~9月上旬 10月~12月 20~25℃ 20℃前後 3~5日
*エンダイブ* 8月~9月 10月~1月 約20℃ 15~20℃ 2~4日
中型大根 8月~11月 10月~3月
ほうれん草 8月~12月 10月~3月 約20℃ 6~10日
大根(秋まき) 9月 11月~12月 15~30℃ 17~20℃ 3~5日
コリアンダー 9月~10月 10月~12月 20℃
ガーデンレタス・大株 9月~11月 11月~2月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
チマサンチュ 3月~10月 5月~翌1月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
ほうれん草(秋) 10月~12月 11月~3月 15~20℃ 15~20℃ 6~10日
ミックスサラダ 周年まき 30日後
時無小蕪 6月~10月 10~2月 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
*サヤエンドウ* 11月下旬~12月 4月~6月 20℃前後 15℃前後 4~6日
*スナップエンドウ* 11月、3月 5月~7月 18~20℃ 12~20℃ 5~8日

ほぼ1年中種まきできる野菜

白ラディッシュ 3月~11月 5月~翌2月 15~30℃ 17~20℃ 3~5日
赤ラディッシュ 3月~10月 4月~翌1月 約25℃ 17~20℃ 3~5日
うまい菜 3月~11月 周年 約25℃
サラダ菜 3月~11月 5月~翌3月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
金町小かぶ 2月~12月 周年 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
小松菜 2月~12月 周年 約25℃
ガーデンレタス(大株) 2月~5月9月~11月 5月~6月11月~2月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
ミックスサラダ 周年まき 30日後
チマサンチュ 3月~10月 5月~翌1月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
ベビーレタス 3月~6月8月~10月 4月~8月9月~翌1月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
ルッコラ 3月~6月9月~11月 4月~8月10月~1月 15~20℃ 15~20℃ 4~7日