現在進行形の白菜物語 その4

 『コツのコツ』で見る白菜の写真と比べると、我が白菜はとっても成長が遅いようです。

 念のため繰り返しますが、この白菜はミニ白菜ですから、小さいのは当然なのですが・・・。

 

 ヨトウムシ、アブラムシに次々とやられて、土の上で萎びていた外葉を取ったため、一株ごとの葉数が少なく、果たしてうまく結球してくれるかどうかわかりません。

 でも、中心から巻きはじめているようでもあり、これからの展開が楽しみです。

なんとなく中心部が巻きはじめた

白菜のプランター栽培 データ

プランターサイズ(㎝):1)45×25×深さ25

              2)50×25×深さ25

用土:日向土とココピートをおおよそ2:1の割合で混ぜたもの

   プラス植え付け直前に、プランター1個につき、珪酸カルシウムとカキ殻石灰を一握りずつ

肥料:永田農法で使用する【住友液肥1号】600倍に薄めて、週1回たっぷり。

水やり:10月までは、ほぼ毎日。11月からはおおむね2日に1回。

  • 液肥と水やりは、天候に左右されます。土の乾き具合を見て、少し乾燥気味に保つのが大事。
  • 加湿は悲劇を招きます。
  • 私の工夫は、液肥をやる1日か2日前は、水をあえてやらず、土を乾かしておきます。

 

現在進行形の白菜物語 その3

 突然ですが、我が一家総勢2名(私を含む)は、遠方にいる父を訪ねて、年に6回、1週間余り、家を空けなければなりません。真夏の留守中だけは、お隣さんに水やりをお願いすることにしています。(そう決めているのはワタクシであって、お隣さんとお約束はしていません)

 でも、今のように3階テラスに10個以上もプランターを置くようになってからは、移動も大変ですし、だいいち年に6回も水やりをお願いするなど、気の弱い私にはできないとあきらめていました。

 どーしよーどーしよーと悩むうちに、10月下旬から、6日間の留守が決定しました。

 今年は10月とはいえ真夏日まであるという異常気象。

 いかにしてプランター野菜を守るか?

 

 何冊かの本で紹介してあった方法です。

 

 プランターの水抜き穴に栓をして、たっぷり水やりしてから出かける。

 3~4日は大丈夫とのことでした。

 

 う~ん、1週間とは書いていない。ある本では、3日以上ほったらかしておくと、野菜は死亡するという恐ろしい記述もありました。

日本人は忙しいから3日以上の休暇は取らないのか、はたまた家庭菜園をしている人は、3日以上留守をしないのか。う~ん。

 

 しかし、選択の余地はないし、やるしかない……か。

 

 この方法、悪くはないのですが、それはお天気がよければ・・・の話。

 大雨(よく降りますよね、今年は)でもあった日にゃあ、プランターは水びたしとなり、その後気温が上がれば、根っこが腐ってしまいます。

 でも、やるしかない……か。

 

 そして、毎日、父の住む長野で、我が家のある兵庫県のお天気をチェックし続け・・・。

 降りました。どっかりと。

 

 手の届かないものがどうなっていようと、どうしようもない。3階の野菜は死んだものとみなす。武士の妻ではないけれど、いつまでも泣いていてはイケマセン。来年に賭けよう!

 自分を叱咤して、7日目の夜遅く帰宅。

 

 よく朝、起き抜けに3階に駆け上がってみた白菜の姿です。

 ギャボ! 一応、生きてる!

アブラムシ、ハダニの猛襲

 実は、ワタクシ、虫がコワイのです。

 大量のアブラムシとハダニを見て、鳥肌ザワザワ、ウェーッとなりました。

 でも、我が子を守らんが一心で、痛んだ葉を取り去り、除虫菊エキスをスプレーし、土のカビた所を割り箸で取って、全体に消毒用に木酢水1000倍溶液を振りかけ、お願い、頑張って育ってちょうだいと白菜を励まし続けたのでした。

必死できれいにした

 

現在進行形の白菜物語 その2

 3階テラスの最も日当たりの良い場所で、ドカーンとでっかいプランター2個に植えられた白菜はすくすく育ち・・・と信じて、よく観察もせず、漫然と日々の水やりと週1回の液肥やりを続けていました。

喰われている

 どれどれ白菜クン元気かね、なんて調子でネット越しの白菜を見てみると、葉っぱが穴だらけ!

なんじゃ、こりゃー!!! 

コナガの幼虫はいない! アゲハもちがう! 虫がいないぞ~~~!

これが、どの本を見ても要注意とされていた、ヨトウムシか!!!

 「ヨトウムシは、昼間は土中に隠れていますので、葉っぱが食害されていて虫らしきものが見当たらない場合は、夜の12時頃に懐中電灯で照らして探せば見つかります。」と、ある本に書いてあった。

 夜の12時・・・早寝遅起きが美容に一番と信じている私は、夜の11時までにはお気に入りの本と顔面マッサージ用のゲルマニウムローラーを持ってベットに潜り込む主義を通しています。夜の12時なんぞに懐中電灯を持って、見も知らぬ(?)虫を探して外気に当たるなど、嫌じゃ嫌じゃ~と、2日間悩んだのであります。

 3日目に、このままでは白菜の漬け物はおろか、白菜の片鱗も食べることができなくなると思いつめ、白昼捜索という積極的かつ攻撃的な作戦にでました。

 割り箸1膳をお行儀良く持って、白菜の根本の土をほじるのです。ただそれだけ。意外にも簡単に、でっかいのが見つかりました。

(左)触ると丸くなるヨトウムシ。(右)安心すると伸びるヨトウムシ。

 処刑は、私は自らの手を下すことを好みませんので、いつものように、箸でつまんで、屋根に置くだけです。鳥たちがにぎやかな我が町では、虫さんに手を下さなくても、大丈夫なのです。

 私見ですが、葉の裏の葉脈に沿って体を伸ばして(擬態のつもりだろうが、私には通用しない)隠れるコナガの幼虫や、葉の茎で体をながーくして擬態しているつもりのアゲハの幼虫と比べると、ヨトウムシは、土中にいる安心感からか、さほど深いところに隠れているわけでもなく、簡単に発見できるので、前述2種の幼虫より、おバカなのかも知れないなどと思います。白昼捜索で見つかるなんて、ヨトウムシの名がすたるのではありませんか?

 発見したのは1匹だけ。体長は5センチくらい。けっこうブットク太っている。そりゃ、1匹であれだけの白菜を食べたら、成長もするわね。

 白菜からは脱線しますが、ついでだから、害虫のお話し。

 3年生の私は、大嫌いな虫との闘いに鍛えられ、今ではコナガの幼虫ぐらいなら、指先でちょいとつまみ取れるほどたくましくなりました。

 注意! 以下には気分を害されると思われる記述がありますので、きれい好きな方、お菓子などを食べながら読んでいる方は、お気をつけください。

 フンを見たら虫がいるという証拠だから、フンで見分けるというワザも身につけました。

見にくいけど、緑の丸っぽいのがヨトウムシのフン

 我が家のデジカメでは、仁丹より一回り小さいコナガの幼虫のフンは撮影してもよく見えないので、ヨトウムシのフンだけでもご覧頂きます。コナガの幼虫のフンは緑色、小さく真ん丸。アゲハの幼虫のフンはコナガのより大きい。それより大きくて、形は丸くなく、(言いにくいのですが)いかにもウ○チの切れっ端という形状です。

 ヨトウムシは小さい時は透明で、お腹の中の土か内臓(みたいな)茶色っぽいものが透けて見えます。なぜ幼少時のヨトウムシを私が知っているか。それは、ある日、プランターの土のあたりを体長1センチぐらいの細い透明な虫を見たからです。あれをあの時にやっつけておけば、今の苦労はなかったかも知れない。

現在進行形の白菜物語 その1

 今から一ヶ月ほど前に、役に立つテキストを入手しました。タイトルは『かんたん!プランター菜園のコツのコツ』(上岡誉富氏著、農文協)。とにかく、プランター栽培について、嬉しくなる、心強い情報が満載です。何が「嬉しく」て「心強い」のかは、実際にお読み下さい。

 『コツのコツ』に触発されて、色々な野菜を試してみたくなりました。

 そのひとつが白菜です。漬け物作りウン十年(?)のワタクシ、できることなら我が手で育て上げた白菜や大根を漬けてみたい。家庭菜園3年生にしてはハードルが高いと思えましたが、『コツのコツ』を読んでいると、なんだか出来そうな気がしてきたのです。

 さて白菜は、っと・・・ページを繰ると、「タネまきは8月上旬から9月上旬を厳守」「遅れると結球しない」。ギャー、すでに9月上旬、タネも買ってない、植え床のプランターも、日向土もない。ということで、ネットで《お黄にいり》というミニ白菜の種を購入、その他の資材はホームセンターに駆けつけて調達。あまりにあわてたためと、ホームセンターの安売りにコロリと乗って、『コツのコツ』で勧めているプランターより、一回り小さいものを買ってしまったことに気がついたのは、タネまきを終えて一週間後のことでした。

根っこを拝見

 収穫時をずらすため、プランターへの直播きとポットでの苗作り後にプランターへ移植するように『コツのコツ』書いてあったので、そのとおりにしました。

 

 

 

害虫対策のネット

白菜は虫に好かれるタイプなので『コツのコツ』は農薬を紹介していましたが、無農薬主義の私は、種まきと同時にプランター全体を防虫ネットでカバーすることにしました。

 ここで大失敗。ポットには何の害虫対策もしなかったのです。おかげで写真のように、出たばかりの柔らかい新芽は次から次にバッタに食べられてしまい、アーアーとため息をついている間に、全滅してしまいました。

ポットで苗作り

でも、私はマケナイ(*^_^*)。

プランターには常に余分に種まきするという習慣のお陰で、ひとつのプランターに蒔いた種が本葉四枚ぐらいに育った頃に、二つ目のプランターに移植しました。まずはメデタシ、メデタシ。