植え付けから17日

 立派に育った苗を植え付けてから、1週間は水も肥料もやらず、わき芽を2~3日ごとに掻き取りました。見守りながらも手は出さない。ほったらかしとは違います。

 ちなみに【わき芽を掻き取る】というのは、本葉(見るからに本葉!)というしっかりした葉をつけた茎の根元から出てくる【新芽】を手で折り取ることです。【掻き取る】という表現を使うのは何故か? やってみると分かります。

 手で折り取るのは、ハサミを使って病気をうつさないため。煙草を吸う人は、石けんで手を洗ってからしないと、タバコモザイクウイルスという致命的な病気をトマトに罹患させることになるので、要注意。トマトの近くでタバコを吸うのもやめましょう。

 1週間目に初めて液肥水(住友液肥2号を600倍に希釈したもの)を株の根元にたっぷり与えました。たっぷりとはどれくらいかというと、6リットルのじょうろに作った液肥水を6株に与えるとじゅうぶんという感じです。つまり、1株の根元に1リットルも水をジャボジャボ与えることになりますので、一回では吸い込んでもらえません。6株に一巡りしてから、もう一巡して、じょうろが空になりそうかなというぐらい与えます。

 なんという水の多さ! なんという大ざっぱさ! と驚かれるでしょうが、横90センチ、奥行45センチの畝にミニトマトを3株、150センチ×90センチの畝に大玉トマト1株と中玉トマト2株を植えて、大玉中玉で数十個、ミニトマトは300個の収穫を目標としていますので、トマトに含まれる水分量を考えてみれば、この程度の液肥水を1週間か10日に1度与えるだけで実が膨らんでいくというほうが奇跡に近いと思います。

 植え付けから17日が経ちましたが、液肥水を与えたのは2回だけ。トマトに関しては、水やりは一切せず、葉っぱが萎れてきたなと思った翌日ぐらいに液肥水をジャバジャバに与えることにしています。

 根っこを短く切り、過酷な条件で植え付けられた(永田農法に馴染んだ私自身は過酷だとは思っていませんけど) 苗は、既にしっかりした健康的な実をつけ、大きく育っています。

 大玉トマトは手のひらにずっしりと重みを感じます。【桃太郎ギフト】という【桃太郎シリーズ】最新品種の接ぎ木苗です。

5個着果したうち、1個を摘果

 

 【フルティカ】という中玉トマトの接ぎ木苗。昨年の【フルーツトマト】より、実付きがいいみたいです。

緑が濃く、強健な印象の中玉

2株とも、9個着果しています

 

 「実付きがいい」なんて、専門家みたいな表現を使っていますが、実はそんな高尚なものではないのです。トマト苗を植え付けるのは、1段目の花が確認できてからと決めています。植え付ける際に、根っこをバケツの水に浸して洗ったり、切ったり、広げたりと、株をいじくり回すことになるので、必然的に1段目の花やつぼみは痛めつけられることになり、何個かちぎれてしまうという結果になります。ちぎれないように丁寧に作業すれば良いのですが、スピード勝負という面もあるので、クソ丁寧にしすぎるのも良くないかなぁなんて思ったりしながら、大ざっぱな性格丸出しの作業を行っております。

 大玉トマトは1段目に着果しないと、2段目3段目も着果せず、葉っぱばかり茂る「ツルぼけ」という状態になるそうです。名前からして、ヤですよね、ツルボケなんて。てなわけで、大玉と中玉は特に、1段目の花を見たら、アイシャドー用の筆(もちろん100円ショップもの)で、花をコショコショくすぐります。ホルモン剤のスプレーを吹き付けると、確実に着果するそうですが、薬の世話になどなるものかと、筆でコショコショ。以前は、105円の筆を買う(お金ではなく)手間を惜しんで、指先で、ピシッとはじいたりしていました。この指先ピシッも有効ですが、勢い余って、せっかくついた花が飛んでいくということが何度も何度もあり、永田農法3年生の卒業祝いとして、筆を購入した次第です。【筆でコショコショ】の甲斐あってか、はたまた桃太郎ギフトとフルティカの威力か、1段目にして満杯状態の着果を見て、今年のトマト収穫の成功を確信したのです!

 

 ミニトマト、プチトマト、まだどちらで呼んで良いのかも分かりませんが、大玉や中玉のように着果の心配がないということで、植え付けの際の扱いが、非常に荒っぽかったのでしょう。3株のうち、1株の1段目は、花芽が1つしか残っていないという有様。しかししかし、接ぎ木苗の強さはすでに見てとれます。

 2年続きでお安い価格のわりに丈夫な【アイコ】(1株98円ぐらいだったかな・・・)を育てましたが、遂に連作障害でネコブセンチュウが発生。そこで今年は涙をのんで1株175円也の接ぎ木株を3株買いました。品種は以前から狙っていた【千果】。名前が良いですね。1株から千個採れるってわけではないでしょうが。中玉トマトと共に【鈴なりのトマト】を収穫できるという期待でワクワクしています。

中玉のたくましさとは異なる、可愛い小粒トマト

今のところ2株ともに8個着果を確認

 

 びっしりうぶ毛が生えているのを見てください。(トマトに「うぶ毛が生える」っていう表現、ちょっと可笑しい)うぶ毛は日に日にしっかりしていき、大きく育つ頃には素手で触ると手がチクチクするほど、たくましい毛(?)になります。これは元気一杯の証拠。我が家の【世界一のトマト】は、病気知らずなのです!

 

 昨年の収穫は、大玉トマト1株で14個、中玉トマト2株で13個、プチトマト3株で242個でした。

 今年の目標は、同じ株数で、大玉トマト30個、中玉トマト100個、プチトマト300個。

 この目標を達成するために、ある裏技を使うのです!!!

トマト苗の植え付け

畝立て

 永田農法では、トマトの植床はできるだけ高畝にするのが理想的です。とはいえ、ウチの畑はたった一坪で、8月初旬には全体が人参畑になるので、9月いっぱいまで収穫が続くトマトのスペースはありません。そこで、テラスと畑の間のすき間に植えることにしています。

 奥がプチトマトのスペース。横幅90センチ、奥行45センチの畝ができます。砂利を敷いてあるところがトマトのスペース。150センチ×90センチの土に畝を立てます。

普段は泥はね除けに砂利を敷いている

 

 プチトマトのスペースは、前年、ネコブセンチュウにやられ、土の状態は最悪でした。苗にかけるお金をケチって、2年連続で【接ぎ木苗でない】普通の苗(価格は接ぎ木苗の25%)を植え、6ヶ月も収穫したので、連作障害が出ない方がおかしい。それにしては美味しいプチトマトがいっぱい採れたなぁと感心しつつ、若干の反省を込めて土壌改善に励みました。努力の甲斐あって、プチトマト用の土もフカフカになっています。

プチトマトのスペース

 

ネコブセンチュウの被害

 

 植え付けには、曇りの日を選ぶのがよいでしょう。根っこを切って植え付けるのは苗に負荷をかける作業ですし、私自身、日焼けがイヤ、暑いのがイヤなどと色々な理由があり、カンカン照りの日は避けたいのです。日にあたるのが苦にならないという方でも、苗を切って植え付ける際には、自分の背中に太陽が当たって苗が陰に入るよう、気をつけた方がよいと思います。

 

 苗を水に浸す

 作業を始める前に、忘れてならないことがあります。苗にザブザブ水やりをして、受け皿にも水を溜めておきます。水を張ったバケツに浸しておくのが一番。ただ、苗の数が多い時は、バケツが足りなくなりますから、そこは臨機応変に。ともかく、水やりは作業の2~3時間前にするのが良いと思います。根を切って植え付ける前に、しっかり苗に水を吸収させることで、植え付け後の苗の健康状態が大きく変わります。

 植え付けの日、朝起きたらすぐ、苗にたっぷり水をやります。のんびり朝食を食べて、洗濯して、水やりから約3時間後に作業開始です。

 砂利を竹箒で掃き、土を顕します。

砂利を除けた

 

防草シートをめくる

 

 固まった土を三角ホーで耕します。

三角ホーで土を耕す

 クワで耕すのは力が要りますが、三角ホーならさほど力は必要としません。私は三角ホーやシャベル、移植ゴテなどを使い、あまりクワを使いません。道具は自分の体力と土の広さに合わせて選ぶのが何より。永田農法では、基本的に土を耕す必要はないとのことですが、我が家のように、トマトのシーズンだけ土を利用し、普段はさんざん踏みつけて土が硬くなっているという場合は、水はけを良くするために、耕す方がよいと思います。

 耕した土に、珪酸カルシウムとカキ殻石灰を撒きます。トマトはカルシウム不足になると実が割れたりするそうなので、ちょっと多めかなと思うぐらいに撒いておきます。

土に定量のケイカルとカキ殻石灰

 

 土の面積が小さい場合は、それなりに小さな道具の方が使いやすいと思います。100円ショップで買った小さなシャベルは、土を混ぜたり畝を立てるのに大活躍です。

100円ショップのシャベル

 

 毎年同じサイズの畝を立てるのですが、メジャーで測って、サイズを再確認します。

畝のサイズを確認

 畝を立てた後は、液肥水(約600倍の希釈液)をじょうろで撒いておきます。

 

 マルチフィルムを張る

 黒地に銀色のストライプが入ったマルチフィルムを張ります。買い置きしてあったと思ったマルチが足りず、急きょ、黒いゴミ袋で代用することになりました。マルチを張った後、苗を植える箇所にカッターナイフで切り込みを入れます。マルチを苗の大きさにくり抜くためのグッズも1000円以下で手に入りますが、家庭菜園規模ならカッターナイフか、金属製の移植ゴテでバッテンに切り込みを入れるだけで十分です。

マルチに切り込みを入れる

 切った穴に、たっぷり液肥水を施しておきます。プチトマトの畝は完成です。

 

  次は大玉トマトと中玉トマトを植える畝を作ります。土の広さは150センチ×90センチ。赤玉土を足して、できるだけ高い畝を立て、珪酸カルシウムとカキ殻石灰を撒きます。

畝を立てる

 

 液肥水をたっぷり撒き、マルチフィルムを張って、カッターナイフでバッテンに切り込みを入れる。

マルチに切り込み

 

 切り込みを入れた穴に液肥の600倍希釈液をたっぷり施します。マルチの表面に水がプワーッと広がるのが見てとれます。

液肥水を施す

 

 植え付け

 苗の植え付けは、プチトマトも大玉・中玉トマトも同じです。

  マルチの切れ目に移植ゴテを差し込み、ポットと同じくらいの土を取り出します。土はすぐに使うので、マルチの上に置いておきます。切り込みの穴の中心部に土を盛り上げるようにします。湖に浮かぶお山のイメージです。

穴を掘る

 

 根切り

 さて、ここからが永田農法の真骨頂! 楽しい根切り作業にかかります。

 まず、バケツに水をいっぱい入れておき、苗の土部分をどっぷり漬けて、土をすべて洗い落とします。

根がしっかり張っている

 

洗うとこんな具合

 

 根っこを約5センチ残して、スッパリとハサミで切り取ります。

切った根っこ

 

 再び根っこをバケツに漬けて、きれいに洗いながら、根っこが放射状に広がるようにします。

根っこを広げる

 この作業はとても大切なので、丁寧にした方がいいです。根っこを長く残したり、土がたくさん残っていたりすると、後の成長を阻害することになります。実際に根っこを洗わないで植え付けた苗は失敗に終わっていますので、やるならしっかりやる!という覚悟で、根切りしましょう。

 

土に植える-花の向きに注意

 土におく際は、必ず花が手前に(通路側)来るようにします。トマトの花は同じ側につきますから、反対向きだと、受粉や収穫作業がしにくくなります。

花が手前に来るように注意

 

 支柱を立てる

 太く長い支柱を(説明のため、本支柱と呼びます)立てるのですが、時間の都合により今日の作業はここまでです。(一気に作業を済ませたほうが良いかもしれませんが、苗が小さなうちはあわてて本支柱を立てることもありません。大きくなるまでにしっかりした支柱を立てて、雨除けをしますが、この作業に少々時間がかかります)

 根っこがしっかりしていない苗が倒れないよう、仮支柱を立てて、ゆったりと留めておきます。 仮支柱を取り外さないのなら、麻ひもで留めましょう。私は本支柱を立てたら、仮支柱は取り除くので、ワイヤーを使います。

仮支柱を立てる

 

ワイヤーでかるーく留める

 

 最後に、植え穴に液肥水をたっぷり施し、マルチフィルムの上の泥を洗い流しておきます。

できあがり

 

 植え付け前にしっかり水を吸わせているので、約1週間、水やりの必要はないと思います。お天気にもよりますが、曇り時々晴れという予報ですので、心配していません。あまりに乾燥して萎れてくるようなら、液肥水をやることにして、経過を見ます。

どこに何を植えるか

 たった1坪の土と、プランターだけで、食事に必要な野菜をできるだけ多くまかなおうという、思い上がった計画を実現するために、日々私が考えてきたのは、どこに何を植えるか、どれくらいの大きさのプランターや鉢で栽培するかということです。

考えるといっても、基本的な要件は確定しています。

 基本要件:栽培期間が長いものはプランター栽培。畑に植える優先順位1番は人参。

 私がもっとも重点を置いているのは、人参の栽培です。というのも、私は人参が大好きで、イギリス留学時代は、毎日昼食にリンゴ1個と人参1本ずつを囓っていたほどです。

 日本の人参はイギリスのものとは味と価格が段違いなので、毎日の丸かじりこそしていませんが、我が家の冷蔵庫に人参がないなどということはありえません。週単位での人参消費量は、日本人平均の数倍を軽く上回る自信があります。(自慢することではないですけど・・・)

 余談になりますが、イギリスで小遣い稼ぎとして日本語会話を教えていた当時の生徒が、嬉しそうに人参を皮ごと食べる私を軽蔑したような目で見て、「貴方は土壌の残留農薬が恐くないのか」と一言。以来、皮は分厚く剥くようにしました。皮付きのまま、泥をたわしでこすり落として食べるのが一番美味しかったんですが・・・。

 そういう経験もあり、農薬を一切使ったことのない安心な我が家の土で人参を作れるのは、幸せの一語に尽きます。

当初は人参だけの小さな畑でした

 

 今の家に引っ越してから最初の1年半、畑では人参ばかり作っていました。人参畑の傍らではプランターで朝食用のベビーレタスとルッコラをプランター栽培。

 

 

 

 

 

 我が家の庭は、南側に道をはさんで3階建ての家があるので、畑の南より、もっとも日当たりが悪い角地40センチ四方(Aの区画)は三つ葉ぐらいしか育たないと思い、他の野菜は試していません。それに隣接する40×100センチのB区画では、夏場はキュウリ、それ以外の期間は春菊を植えています。

 

真上から見下ろした庭

 

 40センチという微妙かつ中途半端な数値は、実際に人参や小松菜、ほうれん草などを季節ごとに植えてみて、その区間では日照不足のため、葉が育たないということが明らかになった上ではじき出した、精密かつ確実な値です。

 

 

畑のスケッチ

 

 

 植え床は畝を立てるので、40センチの畝プラス10センチの溝部分が日照を余り必要としない限定野菜区域となります。残りの約100×100センチの土(Cの区画)では人参でも育ちます。前述のように南端に日が当たらないので、北(テラス側)に行くほど人参のサイズは大きくなり、ほうれん草などの葉野菜もよく茂ります。

8月の畑。Bにキュウリ、C西はズッキーニ、C東はナス

夏から秋の畑。Cに人参

 人参を植えていない間、空いた土に栽培期間の短い葉野菜を植える場合は、南から小松菜、ほうれん草という順で植えていきます。小松菜は少々日当たりが悪くてもなんとか育ちますが、ほうれん草は日当たりが悪いとあまりにひ弱で、(それでも!?)スーパーで売っているものと変わりないものしか出来ません。南のフェンスから離れるごとに株が大きく育っていくのを目の当たりにして、太陽の恵みのありがたさを感じます。

11月の畑

 しかししかし、そんな状況の畑であれ、色んな種類の野菜を自分で作りたいという欲がどんどん出てきて、野菜作りの本を買い込み、ネットで種や苗を注文したりと、2年目では少々散財をしてしまいました。

 3年目になり、少しは地に足がついて、「基本要件その1」だけは確定しました。

地に足がついたわりには、年間計画をしっかり作らないままの、気まぐれな野菜作りでした。

 ネットで種のセールをしているとか、送料無料とかいう呼び込みに簡単に乗っかって、やたらめったらプランターを買い込み、種を蒔き、失敗し......という結果になったことを反省しています。

どこに何を植えるかを決める前に、いつ種を蒔くか、いつ苗を買ってきて植え付けるかをしっかりと確認しなければなりません。

 昨年は、気まぐれに色んな野菜に挑戦したお陰で、栽培の難しいもの、比較的優しいものがなんとなくわかったつもりです。

 優先順位1番の人参だけで小さな畑を占領するのではなく、人参の栽培期間前後に畑を有効に使える早春と夏の野菜を植えてみたいと思います。

2012年栽培計画を作る

 新年の仕事始めとして、野菜たちに液肥を撒きました。これから、1年の植え付け計画(どこに何を育てるか)と種まき計画(いつ種を蒔くか、苗を植えるか)を作成します。

 種まきの適期:外気温と発芽気温、生育気温の確認

 永田農法の指南書だけでなく、ほとんどの菜園マニュアルには、「種まき(または苗の植え付け)は○月上旬から△月中旬に」と書いてあります。でも、カレンダーによる栽培計画では、種が発芽しなかったり、売っている苗がヘロヘロだったりという困った事態が起こり得ます。

なぜか。  それは、実際の気温が発芽気温よりはるかに高かったりするからです。

 昨年10月は特に残暑が厳しく、涼しい気候を好むレタス系がなかなか発芽しませんでした。

 発芽の遅れが成長の遅れとなり、日照時間が短くなって更に悪条件となってしまい、それが更に生育を遅らせることになりました。結果として、予定では今ごろ食べているはずのレタスや白菜がまだできあがっていません。

 今年の秋は暑いなぁと思ったときにすぐ、種まきしたプランターを、直射日光カンカン照りの南側テラスから、比較的涼しい北側テラスに移動するとか、寒冷紗で少し日よけするとかの対策を取るべきだったのに、漫然と芽が出ないよ~と待っていたのは大失敗でした。

カレンダー任せではなく、実際の気温に注意して、種まきから発芽までの間、必要な対策をとって、適切な時期に野菜が生育できるようにしなければなりません。

 

種袋の表示で1年に栽培する野菜のデータを表にする

 これまでの3年間は、永田農法の指南書数冊をお手本にして、栽培計画を立てていましたが、それよりも、種の袋に大抵表示されている、詳しいデータを利用するのが賢明だと気づきました。

 種の袋にデータがない場合、ネットで種苗販売しているサイトで検索すれば、育て方が詳しく書いてあるので、それも利用します。

 畑の面積、テラスに置けるプランターの数には限度がありますから、以下の表に基づいて年間の植え付け計画と種まきを作成することにします。

 一番注意しなくてはならないのは、種まきの適期です。日本が熱帯化しているかと思えるほど平均気温が上がっている昨今、種まきにちょうど良い時期を逃すと発芽しないこともあります。私は昨年、温度管理に失敗して、せっかく種をネットで購入していながら、発芽せず、苗を買うために、あわてふためいてホームセンターに駆けつけたことがなんどあったか・・・・・・(/_;)。

 わざわざ自分で表を作らなくても、年間の栽培計画や輪作のモデルを載せている指南書がたくさんあります。とはいえ、畑とプランター栽培を組み合わせて、あまり市場に出ていない野菜を作ろうという私の場合、やはり、自力で計画を立てなくてはなりません。

 種を保管している缶からすべての種袋を出して、この1年で植えたい野菜をピックアップ。それから、必要なデータを足していきます。

まずランダムに書き出して、植える順にパソコン上で並べ替えました。適期を逸してはいけない、もしくは忘れてはならない大事な野菜は*印をつけて、太字にして目立つようにしました。あとは苗などを買って植え付ける野菜を表に書き込めば、表は完成します。

 種まき期間が3月からと記している野菜は、実際ではビニールトンネルをかけると、1月からでも発芽・栽培が可能です。

 

種まき計画表 

適期を厳守する野菜には*印 

野 菜

種まき期間

収穫期間

発芽適温

生育適温

発芽日数

ミニ人参 1月~3月(トンネル) 4月~6月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
中型大根 1月~5月(トンネル) 4月
金町小かぶ 2月~12月 周年 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
小松菜 2月~12月 周年 約25℃
エンダイブ 2月~4月 5月~6月 約20℃ 15~20℃ 2~4日
時無小蕪 3月~5月 5月~7月 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
白ラディッシュ 3月~11月 5月~翌2月 15~30℃ 17~20℃ 3~5日
赤ラディッシュ 3月~10月 4月~翌1月 約25℃ 17~20℃ 3~5日
うまい菜 3月~11月 周年 約25℃
サラダ菜 3月~11月 5月~翌3月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
*半結球ミニレタス* 2月~3 4月~6月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
ペパーミント 3月~6月 6月~10月 20~25℃ 15~25℃ 10~15日
ミニ人参 3月~4月 6月~7月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
ほうれん草 3月~5月 5月~8月 約20℃ 6~10日
チマサンチュ 3月~10月 5月~翌1月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
にら 3~4月、9~10月 周年 20℃前後 20℃前後 10~14日
コリアンダー 4月~6月 5月~7月 20℃
セージ(多年草) 4月~5月 7月~11月 20℃前後 15~20℃ 7~15日
オレガノ(多年草) 4~6月、9~10月
バジル 4月~6月 6月~10月 20~25℃ 20~25℃ 5~10日
春菊 周年 周年
うまい菜 3月~11月 周年 約25℃
*ズッキーニ* 2月~4月(育苗)4~5月(直まき) 5月~7月6月~8月 25~30℃ 20℃前後 5~7日
白瓜 4月~6月(直まき) 6月~10月 25~30℃ 20~30℃ 4~6日
ガーデンレタス・大株 2月~5月 5月~6月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
エンツァイ 5月~8月 6月~11月 20~25℃ 15~25℃ 18~20日
*ショウガ* 4月~5 10月~11月 15~18℃ 15~30℃
*芽キャベツ* 7 11月~3月 20~25℃ 15~25℃ 3~6日
*人参* 7~9月 11月~3月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
ミニ人参 7月~9月 10月~12月 15~25℃ 18~21℃ 5~7日
*半結球ミニレタス* 8~9月 10月~12月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
*ミニ白菜* 8~9月上旬 10月~12月 20~25℃ 20℃前後 3~5日
*エンダイブ* 8月~9月 10月~1月 約20℃ 15~20℃ 2~4日
中型大根 8月~11月 10月~3月
ほうれん草 8月~12月 10月~3月 約20℃ 6~10日
大根(秋まき) 9月 11月~12月 15~30℃ 17~20℃ 3~5日
コリアンダー 9月~10月 10月~12月 20℃
ガーデンレタス・大株 9月~11月 11月~2月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
チマサンチュ 3月~10月 5月~翌1月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
ほうれん草(秋) 10月~12月 11月~3月 15~20℃ 15~20℃ 6~10日
ミックスサラダ 周年まき 30日後
時無小蕪 6月~10月 10~2月 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
*サヤエンドウ* 11月下旬~12月 4月~6月 20℃前後 15℃前後 4~6日
*スナップエンドウ* 11月、3月 5月~7月 18~20℃ 12~20℃ 5~8日

ほぼ1年中種まきできる野菜

白ラディッシュ 3月~11月 5月~翌2月 15~30℃ 17~20℃ 3~5日
赤ラディッシュ 3月~10月 4月~翌1月 約25℃ 17~20℃ 3~5日
うまい菜 3月~11月 周年 約25℃
サラダ菜 3月~11月 5月~翌3月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
金町小かぶ 2月~12月 周年 20~25℃ 10~25℃ 3~5日
小松菜 2月~12月 周年 約25℃
ガーデンレタス(大株) 2月~5月9月~11月 5月~6月11月~2月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
ミックスサラダ 周年まき 30日後
チマサンチュ 3月~10月 5月~翌1月 15~20℃ 15~20℃ 4~6日
ベビーレタス 3月~6月8月~10月 4月~8月9月~翌1月 20℃前後 15~20℃ 2~4日
ルッコラ 3月~6月9月~11月 4月~8月10月~1月 15~20℃ 15~20℃ 4~7日