葉もの(ほうれん草、小松菜)

 夏でもうまくできるかなぁと、実験として、初夏にプランターに種を蒔きました。寒冷紗で虫除け日よけをしたのですが、小松菜はどこから侵入したかわからない蛾の幼虫に食い荒らされて、レース状になり、ほうれん草は日焼けで白い筋が入って、カチカチになってしまいました。この猛暑では、よほど暑さに強い葉物でないとだめみたいです。

ルッコラの間引き菜

 昨日の作業の成果を、今朝の朝食で美味しくいただきました!(^^)!

 ひょろひょろの間引き菜ですが、ゴマの香りがして、ゆで卵や自家製ヨーグルトクリームとの相性が抜群。ルッコラは年中、追い撒きをするので、種が余ることはないのですが、スプラウト用に種を多めに買いたいなぁ。どこかでルッコラの種の大袋が売ってないか、探してみることにします。

とっても簡単、栄養満点

 ルッコラはアブラナ科の野菜で、ほんのりゴマの香りがします。プラスチック製のずんぐりした植木鉢に鉢底石と用土を入れ、パラパラと密植ぎみかなと思うぐらいに種を蒔きます。温かい時だと数日で芽が出てきますが、すぐに間引かないで、2センチぐらいに伸びた頃を見計らって、そっと間引いていきます。

間引き前(上)と間引き後(下)

横に広がる野菜ではないので、芽の間隔は2~3センチぐらい開ければよいと思います。間引いた若芽はとても良い香りで、貝割れ菜の感覚でおいしく頂けます。

 我が家の朝食はパンと野菜、ハムというドイツ式なので、レタスでも、間引き菜でも、生ハムやチーズと一緒にパンにはさんで、がぶりと食べちゃいます。

うち野菜の間引き菜は、ちいちゃいけど栄養満点、「山椒は小粒で・・・」と同様、朝食の大切な引き立て役を務めてくれます。

伸びた外葉を収穫して、約1週間でこのように復活!

 若芽を卒業して、茎が伸びてきたら、土を少し追加します(土寄せ)。葉が育ってきたら、外側から掻き取っていきます。素手で葉をむしると茎に傷がつくのと、効率を考えると、先の細いハサミで刈り取っていくのが一番です。先っぽの小さな葉を数枚残しておくのを忘れないようにします。葉が大きくなったなと思ったら外側から刈り取る、週1回液肥入りの水やりをする。手入れはこれだけです。

 ただし、夏場は直射日光が当たり続けていると、葉がチリチリになるので、寒冷紗で日よけして、毎日水やりをするという注意は必要です。

 私は横着者で、毎朝の水やりはしなかったのですが、最初の夏は何の問題もなく乗り切り、常時ルッコラを朝食に供することができました。でも昨年の猛暑はさすがに厳しかったため、水やりをサボったツケは、「ルッコラの干物」という形で帰ってきました。

 実は、この植木鉢のルッコラとベビーレタスは引っ越して以来、一度も植え替えていません。茎が伸びきって収穫できなくなったなという段階で、葉をすべて取り去り、根が弱った頃を見計らって、そっと引き抜くと、スッと根が土から離れてくれます。そうやって、勤めを果たした茎と根を取り除き、空いたスペースに新たに種を蒔きます。この方法で、丸2年の間、新鮮で栄養価の高い野菜を収穫し続けることが出来ました。

虫除けに必ず防虫ネットをかけること。無農薬で食べたいですから!

3年目の学習

 2度の冬を過ごし、3度目の春の種まきはいつにしようかという頃から、これまで育ってきた葉っぱの元気がなくなってきました。新しい葉っぱがほとんど出てこないのです。

 新しい葉がでない→収穫しない→ほったらかし、という状態が1ヶ月ほど続いたでしょうか。定期的な水と液肥やりはきちんとしていました。

 ある日、今日こそは種を蒔くか、元気のない葉っぱを引っこ抜こうと思い立ち、プランターにかぶせてあった虫除けの寒冷紗をはずしました。すると、土は小バエのような虫だらけ、キェーッとなって、必死でプランターの中身を丸ごと大きなゴミ袋に入れて、ゴミステーションまで走りました。

 素人考えですが、植物の生長が止まった時点で何の処置もせず、水と肥料を与え続けたら、土壌のバランスが壊れて、植物を生かす力を失い、あとは植物をエサとする虫の住みかとなるのかと思いました。

 土の力の域値を超えると悲惨な結果になる。ベビーレタス類は2年が限度かも。というのが、3年目の学習です。

 3年目のもうひとつの学習結果として、今年は「ベビーレタスとルッコラの干物」を防ぐために種蒔き→発芽→その後に間引きしたときに、植え込み材に使用しているココピートを1センチぐらいの厚さに敷いてマルチングしています。

ココピートで土の表面を覆った。

 猛暑のせいで葉物が干からびてしまうことは予想できたので、日向土に混ぜるココピートの割合も多くしました。

 灼熱の太陽で奪われる水分を少なくするために厚くしたココピートのマルチング。9月に入り、曇りや雨の日が続くようになり、ハダニが巣くうようになりました。お陰で、繊細なルッコラは、ハダニに養分を吸われ、半ミイラ状態になってしまいました。

 やはり、水やりを横着しようとした私がいけなかったのかと反省しきり。

 ルッコラの土を回復させるべく、きれいに収穫してから、木酢液を約1000倍に薄めた殺菌水をたっぷりかけて、日光消毒しています。せっかくの土ですから、前みたいに、キャーッといって捨ててしまうつもりはありません。

 

ミツバ

 地植えのミツバは、余りにも元気すぎ、大きくなってしまったので、ばっさり刈り取って、おひたしで食べてしまいました。苅ったあとからは、小さな葉っぱが出てきています。涼しくなったら、また収穫できるようになるでしょう。

ショウガ

 ショウガは水と肥料が大切と本に書いてあったので、それを忠実に守り、毎日の水やりと、毎週1回の液肥やりを続けています。プランター栽培ながら、立派に葉が伸び、元気一杯。

 ご近所さんもショウガのプランター栽培をしておられるのですが、水やりが足りないようで、葉が半分枯れています。水やりしてやってくださいよ~と言いたいところ、余計な口出しは無用と、口を押さえて、黙って哀れなショウガの傍らを通り過ぎるのです。

小カブ

 まだ種まきのシーズンではないので、スプラウトにして、お味見してみました。発芽は早く、緑の二葉が大きい、食べごたえのあるスプラウトでした。カブの葉の味はしなくて、とっても淡泊なお味。おみそ汁に浮かべると可愛い。カイワレ大根の辛みが苦手な人でも大丈夫。残り種を消費するため、スプラウトにして、ビタミンを摂るには最適です。

コストパフォーマンス その4

作戦4.種は使い切る!

(左)これはほんの一部。(右)今はこの缶に入りきらないほどの種が……

 家庭菜園の規模では、市販の種がどうしても余ってしまいます。実際に育てるのは1株か2株なのに、袋には100個(数え切れないけど)を越すかと思うほどの小さな種が入っていたり、大粒の種でも20個以上は入っています。

  空気を入れないように袋を閉じて、缶に入れ、さらに涼しい戸棚に保管しておけば、2年目でも十分発芽しました。

直射日光の当たらない場所に置く。

 同じ種を3年目も使えるかと試してみると、 2年目と同様に発芽したものと、全然発芽しなかったものがありました。つまり、種は2年以内に使い切った方がよいということになります。

 そこで思いついたのが、スプラウトです。

  スプラウトづくりは簡単そのもの。苺パックなどの容器の底にティッシュかペーパータオルを敷き、水で濡らして、種を密に撒くだけ。あとは最低1日に1回霧 吹きで水分補給。

 

 

これが5センチぐらいに伸びたら早めに食べる。

 種に農薬などの処理が施されていなければ、なんでもOK。どんなスプラウトになるかワクワクドキドキしつつ発芽を観察し、適当に伸びた ら、刈り取って食べる。種は一気に消費できます。失敗しても、余り種だし、ティッシュ2枚を捨てるだけのこと。

 ちなみに、3年前に購入したキュウリ(四川)の種が発芽しました。この夏2度目のキュウリ収穫を狙っています。一旦発芽したら、苗は元気一杯。最初に植えた品種(名前を忘れてしまった)のお味がいまいちだったので、パリパリした美味しい四川の収穫が楽しみです。

コストパフォーマンス その3

作戦3.緑のカーテンをつくる!

 節電といえば緑のカーテン、緑のカーテンといえば朝顔とゴーヤが一般的ですが、ゴーヤは苦いから、あまり好きではないので、大好きなトマトで緑のカーテンをつくりました。

緑のカーテン大成功

 南に面したテラスには半遮光の屋根がついているので、雨除けの必要な大玉トマトに最適の場所です。また西側は日よけなしでは強い日差しでテラスにおいてい る蘭が痛んでしまいます。そこで、西側のフェンス沿いに、プチトマトを2苗植え付けました。

(左)畑とテラスの間の狭い空間。屋根があるが南側の雨除けにビニールシートを張った。(右)地面近くは日当たりが悪いので、苗が十分に伸びてから移植。

 それぞれを3本仕立てにして、テラスの屋根の高さまで誘引しました。 トマトは過去2年間、同じ場所に植え続けているにも関わらず、大失敗もなく、それなりに育ってくれました。昨年夏の終盤、見事に伸びたプチトマトを台風で なぎ倒された悲しい経験をもとに、今年は支柱をしっかりして、丁寧に誘引しました。

大苗を植えて成功!伸びていく苗

 努力の甲斐あって、みごとな緑のカーテンができ、7月中の収穫量は、プチトマト(アイコ)2株:117個、中玉トマト(フルーツトマト)2株:大玉サイズ(中玉なのにでかい!)が10個、大玉トマト(桃太郎)1株:13個でした。

(左)大玉トマト。ここまでくれば、熟すのを待つだけ。(中)中玉トマトあと1日待てば、完熟か!?(右)プチトマト。地面すれすれの花からもしっかり実が付きます。

 プチトマトアイコの収穫はまだまだ続きます。プチトマト200個以上が今年の目標でしたが、楽勝かな。

(追記)8月末までで、242個を収穫しました。

(追記2)9月末現在、大玉トマトと中玉トマトは撤去しましたが、プチトマトの株は残しています。昼と夜の気温差が激しくなる日本の秋はトマトが大好きな気候です。ぐんぐん伸びた枝のあちこちについた花は、小さな実へと変化していて、おいしいプチトマトがまた味わえるのが楽しみでなりません。

残暑の日差しを浴びて、元気一杯のプチトマト