現在進行形の白菜物語 その2

 3階テラスの最も日当たりの良い場所で、ドカーンとでっかいプランター2個に植えられた白菜はすくすく育ち・・・と信じて、よく観察もせず、漫然と日々の水やりと週1回の液肥やりを続けていました。

喰われている

 どれどれ白菜クン元気かね、なんて調子でネット越しの白菜を見てみると、葉っぱが穴だらけ!

なんじゃ、こりゃー!!! 

コナガの幼虫はいない! アゲハもちがう! 虫がいないぞ~~~!

これが、どの本を見ても要注意とされていた、ヨトウムシか!!!

 「ヨトウムシは、昼間は土中に隠れていますので、葉っぱが食害されていて虫らしきものが見当たらない場合は、夜の12時頃に懐中電灯で照らして探せば見つかります。」と、ある本に書いてあった。

 夜の12時・・・早寝遅起きが美容に一番と信じている私は、夜の11時までにはお気に入りの本と顔面マッサージ用のゲルマニウムローラーを持ってベットに潜り込む主義を通しています。夜の12時なんぞに懐中電灯を持って、見も知らぬ(?)虫を探して外気に当たるなど、嫌じゃ嫌じゃ~と、2日間悩んだのであります。

 3日目に、このままでは白菜の漬け物はおろか、白菜の片鱗も食べることができなくなると思いつめ、白昼捜索という積極的かつ攻撃的な作戦にでました。

 割り箸1膳をお行儀良く持って、白菜の根本の土をほじるのです。ただそれだけ。意外にも簡単に、でっかいのが見つかりました。

(左)触ると丸くなるヨトウムシ。(右)安心すると伸びるヨトウムシ。

 処刑は、私は自らの手を下すことを好みませんので、いつものように、箸でつまんで、屋根に置くだけです。鳥たちがにぎやかな我が町では、虫さんに手を下さなくても、大丈夫なのです。

 私見ですが、葉の裏の葉脈に沿って体を伸ばして(擬態のつもりだろうが、私には通用しない)隠れるコナガの幼虫や、葉の茎で体をながーくして擬態しているつもりのアゲハの幼虫と比べると、ヨトウムシは、土中にいる安心感からか、さほど深いところに隠れているわけでもなく、簡単に発見できるので、前述2種の幼虫より、おバカなのかも知れないなどと思います。白昼捜索で見つかるなんて、ヨトウムシの名がすたるのではありませんか?

 発見したのは1匹だけ。体長は5センチくらい。けっこうブットク太っている。そりゃ、1匹であれだけの白菜を食べたら、成長もするわね。

 白菜からは脱線しますが、ついでだから、害虫のお話し。

 3年生の私は、大嫌いな虫との闘いに鍛えられ、今ではコナガの幼虫ぐらいなら、指先でちょいとつまみ取れるほどたくましくなりました。

 注意! 以下には気分を害されると思われる記述がありますので、きれい好きな方、お菓子などを食べながら読んでいる方は、お気をつけください。

 フンを見たら虫がいるという証拠だから、フンで見分けるというワザも身につけました。

見にくいけど、緑の丸っぽいのがヨトウムシのフン

 我が家のデジカメでは、仁丹より一回り小さいコナガの幼虫のフンは撮影してもよく見えないので、ヨトウムシのフンだけでもご覧頂きます。コナガの幼虫のフンは緑色、小さく真ん丸。アゲハの幼虫のフンはコナガのより大きい。それより大きくて、形は丸くなく、(言いにくいのですが)いかにもウ○チの切れっ端という形状です。

 ヨトウムシは小さい時は透明で、お腹の中の土か内臓(みたいな)茶色っぽいものが透けて見えます。なぜ幼少時のヨトウムシを私が知っているか。それは、ある日、プランターの土のあたりを体長1センチぐらいの細い透明な虫を見たからです。あれをあの時にやっつけておけば、今の苦労はなかったかも知れない。

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