芽が出て大喜びしたのはほんの一月あまり前のこと。いまでは、辺りにショウガの爽やかな香りを蒔きちらして、元気いっぱいに育っています。
小ショウガだったら、筆ショウガを採れるのに・・・・・・残念。
乾燥を防ぐために、藁の代わりに、乾燥した芝で土表面を覆いました。
去年は農家に嫁いだ友人にお願いして、米作りをしているお舅さんから藁を分けてもらいました。
何度もお舅さんを煩わせるのも気が引けるので、自家製の乾燥芝は我ながらよくやったと感心しています。
種ショウガはしっかり芽が出るまでまってから植え付けたのにも関わらず、桶の土から芽が出てこない。でも、ネットでは、ショウガは芽が出るまでに時間がかかるから焦らず待ちましょうと親切に書いてあるので、素直に待ちました。待ちました。待ちました。そして、いつまで待たせるネン、オゥラーと故横山やすし氏に変身しかかったある日、遂に芽を発見。
ひとつ芽を出しゃぁ、ふたつ、みっつと次々に......てな具合にはいきませんでしたが、毎朝、土が恥ずかしがって溶けるぐらいにじいーっと見つめていると、土に埋もれたふたつめ、みっつめの芽がありました。
あまりの嬉しさに、こりゃ、あんたはショウガの芽ですか?と問いかけながら、先っぽをいじくって、ひとつ折ってしまいました。ま、すぐに次のが出てくるでしょうと、若芽荒らしのおばはんは、さほど反省しないのです。
しょうがは大好きな香辛料で、我が家の冷蔵庫にはかかせません。でも、ちっこい塊な割りにお値段は150円以上、安売りものはさらに塊がちっこい。 (注:「ちっこい」は「小さい」と同意。西日本で使われる;広辞苑より)
サイズは仕方ないとしても、袋としょうががベチョーッとくっついてたり、すぐに腐ったりと、なかなか満足の行くしょうがに出会えない。それなら自分で作っちゃいましょうと、簡単に実行に移せるのが永田農法の良いところです。
とりあえず、しょうがの栽培についてネット検索しました。乾燥には弱いらしい、連作はだめというぐらいなもので、特に難しい点はなさそうです。保水性の高い土が良いということで、コンテナ栽培で、日向土の代わりに赤玉土を使うという初めての栽培法を取り入れることにしました。
腐葉土を多めに混ぜ込んだ方がよいと知り、プラスαの工夫として、肥料があまり入っていなさそうな安物の腐葉土も入れ、コンテナには、外気温の影響を受けにくい使い古した園芸用の杉桶を使用しました。
ショウガのプランター栽培 データ
種ショウガの種類:大ショウガ(ホームセンターに売っていた小ショウガと中ショウガは状態が悪く、選択肢が無かった)
コンテナ:30×55×深さ30㎝の杉桶
用土:日向土と栄養分の少ない腐葉土をおおよそ3:1の割合で混ぜたもの
プラス植え付け直前に、珪酸カルシウムとカキ殻石灰を二握りぐらい混ぜ込む。
肥料:【住友液肥2号】を水で1000倍に薄めたものを週1回たっぷり。
植え付け:鉢底石を厚さ2~3㎝に敷き詰め、用土を桶の深さ3分の2ぐらいまで入れ、土の上に種ショウガ(芽が出かけた箇所を直径5㎝ぐらいの大きさにポキポキ折った塊)を7㎝間隔ぐらいに並べ、用土をまんべんなくかける。液肥の水溶液をたっぷり撒く。
水やり:10月までは、毎日たっぷり。(時々忘れたり、数日家を空けたこともありましたが。)