測定器の使用方法講習会

 測定器の使い方を説明する講習会を開きました。来週もう1回あります。

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 ソフトの使い方は実は簡単なので、すぐに慣れられるでしょう。一番重要なのはは安全管理と検体の取扱です。

  • 怪我をしないよう、測定器の蓋の開け閉めは慎重にゆっくり
  • 測定器を壊さないよう、温度差のあるものは測定しない
  • 測定器/測定室を汚染しないよう、測定中に醗酵したりしない対処を

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 それぞれの人が専用のマリネリ容器を使えるようにしています。

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 測定室の外で。測定室へは自由に出入りできるようになっています。

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 わが家のペチカの灰を試しに測ってみます。測定検体が万一こぼれた場合も、断熱箱の汚染が防げるよう、シートで保護しています。会の尾崎さんと竹内さんが早く来て手伝ってくれました。ありがとうございました。

 マリネリ容器を測定器に入れて、

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 測定器の蓋を閉めます。蓋は30キロ以上あって重いので、測定器と蓋の間に指が挟まれると切断してしまうので、開け閉めはゆっくりやらねばなりません。

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 温度変化を抑えるため、断熱ハッチを閉めます。まだパソコンが仮設なので、ケーブルを設置してないため残念ながらハッチは完全には閉まりません。灰の測定を始めました。

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 灰の測定結果です。廃材や輸入材のは材以外燃やさないようにしているのに、線量が出ています。残念。でもセシウム137が100ベクレル/kgもあるのに、セシウム134は検出されませんでした。

 ソフトがこの2つの比率を常に計算していて、結果がおかしいと警告が出ていました。つまりこの線量は、チェルノブイリの影響で汚染された北欧材から来ているということです。ちなみにまだ設定が完全ではないのと、10分しか測っていないので、測定値の信頼性はあまり高くありません。

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 最後にバックグラウンド値の設定をやり直しました。到着した時は31cpsに設定されていましたが、実測値は8cpsでした。かなり違いがあるものです。遮蔽容器に入れないと、200cps近くあるので、遮蔽容器の重要さも分かります。

遮蔽容器にセンサーを設置する

 いよいよ遮蔽容器にセンサーを設置します。遮蔽容器の蓋に載っているのは温度計です。全面200ミリ以上の断熱材で断熱しているおかげで、温度変動はほとんど無いようです。

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 手前においてある丸いものは、光って良く見えませんが、左側がセンサー設置用の台。薄いけど鉛で、一応遮蔽も考えているようです。右側の真鍮製がマリネリ容器を乗せる台です。真鍮なので、ガンマ線が遮蔽容器の鉛に当たって鉛から出る放射線を遮蔽できます。これから2つを遮蔽容器本体に設置します。

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 まずは下のセンサー台から。遮蔽容器の壁からボルトの頭が3つ出ていますが、センサー台の下にも同じように3つあり、その上に乗っています。

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 センサーと初の対面。これまでは壊れると困るので、緩衝剤で梱包されたままハンドリングしていました。

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 電源測定ユニットからのケーブルを接続します。

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 センサー台に取り付けました。上から穴に差し込むだけです。

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 万一の汚染を少しでも軽減するため、センサー部にポリ袋をかぶせます。

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 これが付属の校正用線源(検体)です。

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 汚染を防ぐため、ポリ袋のまま測定器にセットします。

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 バックグラウンド値が高過ぎるので、設定し直さなければなりません

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 測定室内の断熱箱内に設置した遮蔽容器内は8.0cps。初期設定よりかなり低く、少し精密な測定ができそうです。これで実際の測定が開始できます。

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