塩田平便り:久しぶりの雨の日々

 また大型台風の襲来です。被害が少ないと良いのですが。今年は天変地異が絶えない年のようです。塩田平もかなりの雨でしたが、幸い台風の直撃を免れたので、激しい雨程度ですみました。ただ、朝起きると家の側の減反田に水が溜まっていました。この減反田では、夏にジャガイモを掘った後、大根や白菜などを作っています。減反田はどうしても水が溜まりやすいのです。野菜は過湿に弱いので、9月初めに機械で排水溝を掘っておきましたが、水が入ってみるまでうまく排水出来るか分かりません。今回が初めてのまとまった雨ですが、排水溝を深くし過ぎて外の水路に流れて行かないようです。

 あわてて合羽を着て飛び出し、雨の中流れが悪いところを鍬で掘り直しました。水を側溝へ落とすための溝を1本増やしたのが効果があったようで、雨が収まってくると水が引きました。しばらく雨が降らなかったので、野菜にとっては恵みの雨でもあります。雨を見越して植えた白菜の苗も、これで活着してくれるでしょう。その一方、農作業は出来ません。それに米作りには困った雨でもあります。塩田平では稲刈が始まったばかりです。雨が多いと稲刈の機械が田んぼに埋まってしまうので、しばらくは稲刈が出来ません。わが家の田んぼは水が抜けにくいので、稲刈が出来るのは大分先になってしまいそうです。

 ここ2週間ほど多忙で、ほとんど家に居られなかったこともあり、田んぼの状態を見に行く暇もありませんでした。稲刈の準備もできていませんが、育ち過ぎたり乾燥し過ぎると、お米の品質が下がってしまいます。雨が上がったら、田んぼを回って様子を確認し、稲刈機を整備しておいた方が良さそうです。先週末は法事があり、時間が取れませんでしたが、父が白菜の苗を植えてくれました。また合間に少しだけ畑を準備出来たので、法蓮草など野菜の種も蒔きたいし、白菜の苗も追加で植えたいところです。やりたいことが多過ぎるので、時間との相談になりそうです。

 まずはお米の収穫の準備ですが、トラクターが壊れているのでトラクターで駆動する脱穀機も動きません。脱穀機の手当もしておかねば。また一段落したら、わが家の測定機でも作物の線量を量ってみたいものです。精度は低いので役に立つ結果が出るかはわかりませんが、手軽に簡単な測定が出来れば安心です。農協の測定では、この地区の米からは放射能は検出されなかったそうです。でも一般に米の測定は精度が悪いようです。米やジャガイモなど、沢山作っている作物は、専門機関で精度の高い測定をしてもらおうと思っています。面倒で困ったことですが、測る以外に知る方法が無いので、何でも測ってみるしかありません。