お手伝いで種蒔きが進み、ほっと一息

日に日に秋らしくなってくる塩田平です。周りの稲がみな穂を垂れるようになって来ました。ついこの間まで、7時近くまで明るかったような気がするのですが、6時過ぎると暗くなって良く見えなくなって来ます。朝も5時半位まで明るくなりませんが、早朝以外は暑くて作業出来ないということがないのはありがたいことです。ただ、出かけている間は良い天気だったようですが、先週は雨がちの日が多く、なかなか機械を畑に入れることができませんでした。秋冬作の種蒔きの限界が近づいているのですが、台風で被害を受けている地域を考えれば、雨くらいは我慢すべきなのでしょう。

 

わが家の田んぼは直播きで時期も遅れたため、周りより大分成長が遅れています。それでも穂が出来始めましたので、収穫まで辿り着きそうです。ただ、谷間の標高の高いところで、一番遅く敷いたお布団は、まだ稲の花が開花したばかりです。ほんの1畝程度なのですが、この部分の収穫はあきらめることになるかもしれません。お布団農法は根が弱くなりがちで、台風の強風で倒伏してしまった田んぼが多かったため、週末に全部の田んぼの水を抜きました。少しでも立ち上がってくれると良いのですが。忙しいこともあり、どうしても対応が後手に回ってしまいがちです。

 

それでも、講演会でお手伝いをお願いしたのが功を奏し、色々な人が農業の手伝いに来てくれました。しかもお手伝いに来てくれた方の中に、昔有機稲作を20年やっていたという方がいて、色々教えてもらうことができました。効率や見切りに対する視点が違い、勉強になります。これまで米は野菜のついでに、自家用だけ作っていたので、放任栽培に近かったのですが、今年は少しでも収量を上げたいと思っています。作業効率や、収量が低くなりそうなら早期に諦めるなどの、プロの視点は重要です。農業も選択と集中で、今年の収穫は諦めて、来年の作業を楽にするための作業だけに集中するなどの判断も必要になるそうです。

 

手伝ってくれた皆さんのおかげで、先週家の周りの畑の収穫などが進み、場所が空きました。父もキャベツなどの苗を植えてくれました。残念ながら雨でトラクターを減反田に入れることができず、植付けや種蒔きが出来たのは一部でしたが、肥料を撒くことは出来ました。週末大きい方のトラクターのエンジンをかけてみたのですが、やはりクラッチは固着したままでした。何とか動かすことは出来るので、減反田に持って行き、最低限の部分だけ耕しました。さすがに小型トラクターの4倍位早いのですが、定速で動かし続ける以外のことができないので小回りが利きません。耕し残した部分も出ましたが、まあ良しとしましょう。

 

耕起し終わったので、早速畝立てして種蒔きを、と思ったのですが、また雨。畝立てに使う管理機は畑の水分が多いとはまってしまいます。仕方がないので合羽を着て大豆や米の草取りをしていましたが、種蒔きが遅れているので気が気ではありません。やっと雨が上がったので、機械を入れ、種蒔きが出来るようになりました。父が大根の種を蒔いてくれている間に、白菜定植用のマルチ張りをし、野沢菜の種を蒔きました。しかし今度は1週間以上好天が続くようです。種蒔きをしても、雨が降らなければ芽が出ません。大根の種蒔きも終わっていませんし、白菜の定植もこれからですが、種蒔きが進みつつあることで、何となく一安心という気分がしてきました。