生き物達との共生/闘い

梅雨開け宣言が出たそうで、塩田平は暑い夏に突入です。風邪を引いたのと、義父の納骨とお祭りがあり、2週連続で週末あまり作業が出来ませんでした。それでも合間を見て大豆の種蒔きをしました。その減反田の1/3位しか蒔けませんでしたが、残りは150坪ほど。あと6時間ほどあれば蒔き終わりますので、少し安心です。また肥料をまとめて購入したので、それ置く場所を作るために、資材の整理をしました。残念ながらそれ以外の種蒔きは進んでいません。まもなく秋冬作物の時期に入りますので、この辺であきらめることになりそうです。

 

豆蒔きは目標を1-2週間遅れている感じですが、遅れて良いことも無いわけではありません。周りで既に豆撒きが終わった畑が目立つようになりました。大豆は芽が出る時、豆から根が出て、豆をそのまま土の上に持ち上げます。つまり、黒い畑の土の上に、白い豆が一列に空中に浮かんだ状態になるのです。鳥から見れば、畑の上に豆が差し出されるわけです。周りでまだ豆を蒔く前に発芽すると、鳥の総攻撃を受けて全滅することも珍しくありません。糸や紐、ネットを張って防ぐことは出来ますが、結構大変です。ところが周り中で発芽していれば、対策をしなくても被害が拡散して大きな被害は受けません。

 

春先に大豆の一種の枝豆を蒔いた時は、色々な野菜の種蒔きが集中する時期だったせいか、それほどの被害ではありませんでした。それでも2割ほど食べられてしまいました。そこにまた枝豆を追い蒔きしました。周りに前蒔いた枝豆が茂っているので、鳥に見つかりにくいだろうと思っていました。ところが他の人が種蒔きをする時期でなかったせいか、きれいさっぱり全部鳥に食べられてしまいました。なかなか難しいものです。地上に浮かんでいた豆は、鳥に食べられなければ光に当たって緑化し、開いて双葉になります。豆が食べられても、中心の軸だけでも残っていれば、そこから葉が出て大きくなることもあります。

 

トウモロコシが大きくなって来たのですが、先週末に動物の襲撃を受け、20本ほど倒されて食べられてしまいました。狸かハクビシンと思われます。まだその時期ではないと思っていたので大ショックで、取る物も取り敢えず電気柵を張りました。出張の時間が迫っていたので2段しか張れませんでしたが、3段欲しいところ。出張から帰ったら、すぐにもう1段張らねばなりません。トウモロコシは父が作っているのですが、収穫予定は今月下旬だったので、油断してしまいました。途中追肥するよう何度言っても追肥せず、先日やっと追肥したのですが、肥切れで成長をあきらめ、時期前に実を付ける方に転換してしまったようです。

 

もっとも、悪い話ばかりではありません。生物相が豊かだから土が良くなるわけですし、動物だけが悪いわけではなく、人が進出し過ぎたので動物の生態が不安定になり、増え過ぎたり農作物を狙うようになるのです。最近は家の周りで狐を良く見ますし、先週家の田んぼの周りを蛍が飛んでいました。こうした作物を狙わない生き物達が増えるのは問題ありません。キャベツも青虫が大発生したものの、天敵が沢山いるおかげか、食べる部分まで食害が進んだものはほとんどありませんでした。作物の被害はショックではありますが、適当な防御策を取れば、最低限の共存は出来そうです。