なぜ無農薬にこだわるか

 最初から、無農薬で野菜を育てようと決心して始めたわけではありません。

 私は、虫がコワイ。嫌いなのではなく、純粋にコワイのです。しかし、家庭菜園の先輩方が「白菜やキャベツがレース状になった」とか「周囲の農家から虫を飼っているのか」とお叱りを受けたとかいう情報を得て、虫と対峙せずに菜園はできないとだけは覚悟していました。

 

 農薬については、農薬を使用した作物を食べるのが云々というよりも、お米農家に嫁いだ友人の飼い猫が農薬散布後に死んだ、農薬使用後に人体に悪い影響があるなどという、使用による副次的影響が問題だなと感じていました。友人曰く、農薬の使用量を必要最小限に減らしたけど、完全無農薬での商業農業は無理とのこと。

 

 『コツのコツ』は、野菜によって、無農薬でもできるとか、害虫被害で大失敗に終わる可能性が高いから農薬は適期に適量使用すればうまくいくというように、農薬の上手な使用法を勧めています。

有機農法や永田農法以外の農業指南書には、たいていが、「農薬○○をいついつに散布・・・・・・」のように、使用するのが当たり前のように書いてあります。

 

ポイントを押さえた賢い農薬使用は、菜園の作業量を大いに軽減し、失敗を無くすことにつながるでしょう。と、秋に植えた大根が全滅した現在、実感しています。

 

 しかししかし、私の菜園では先に述べた自然素材の防虫・殺菌剤のみで育てる固い決心をしました。

 確かに大根は全滅しました。白菜もどうなるかわかりません。それでも、いいです。

 「収穫の○○日前まで使用可能」と説明書きが付いている薬剤には一切手を出しておりません。

 

 なぜそこまでこだわるか。理由は、私は私だからです(悪い意味で!)。

 まず、農薬を散布するための支度が面倒。帽子、ゴーグル、マスク、手袋、長袖長ズボンなどなど、考えただけで、頭がのぼせそうです(おばさんはすぐに頭がのぼせる^^;)

 O型性格丸出し-細かそうで大ざっぱ-な私のこと、農薬を薄める濃度を「あっららら・・・まっ・・・ちょっとぐらいはいいか・・・」てなことをやってしまったり、適量をスプレーするつもりが、葉っぱの表裏にザバザバにかけてしまい、結局枯らしてしまうのが明らかなので(例:いままで薬を使用したお花類はみな死亡;観葉植物などを剪定しては枯らすため家人から斬り殺しとのあだ名を付けられる)、自分のため、周囲のため、野菜のため、私は劇物を扱わないという信念を貫くことにします。

 

 手作り【ストチュウ】と【除虫菊のエキス】で追いつかないぐらい虫や病気にやられる野菜は、これから2年ほど、強い苗を育てる方法(別の機会にご紹介します)を導入して、それでだめなら、あきらめて、スーパーで普通に売っている白菜や大根を買うことにします。

 

 この2種類のいいところは、自然素材で、なめても大丈夫なところ。飲むのはお勧めしませんが。

 【ストチュウ】はニンニクと唐辛子が発酵した、激しい香りで、実際になめる気にはなりません。

 【除虫菊のエキス】は蚊取り線香のもとみたいな香りで、これも嘗めたくはないですが、嫌な臭いではありません。

 スプレーする量も、多すぎたから野菜が枯れるなんてこともないので、葉っぱを手で触り、裏返したり、邪魔になる葉をかき分けたりしながら、丁寧に散布できます。

 使用後に手荒れしたことは、一度もありません。

 

 【除虫菊のエキス】は商品として売っていますので、友人からプレゼントしてもらえない方は、ホームセンターやネットで購入できます。

 

  今度、白菜と大根を作るときは、【ストチュウ】のおダシと木酢液の配分を変えて、ニンニク唐辛子をガッツリ効かせてみようと考えています。

 

なぜ無農薬にこだわるか」への265件のフィードバック

Vmincengizetj へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。