先週もお便りしたような気がしていたのですが、1回お休みしてしまいました。イベントがあったり、ソーラーシェアリングの見学を受け入れたり、あちこちに出張したりして、あっという間に2週間が過ぎ去ってしまったようです。その間に、西日本で豪雨がありましたが、塩田平も先週9日(月)に大雨が降りました。大雨と言っても、夕立が激しくなっただけなのですが、車を運転しても前が見えなくて走れません。1時間程度で小降りになったのですが、道路も低いところは水が溜まって走るのが怖いようでした。麦を収穫したので急いで大豆を蒔く時期だったのですが、わが家も近隣も圃場に水が溜まってしまい、トラクターを入れられません。水が引いて乾燥するのを待つしかありません。

  先週末辺りから圃場によっては土が乾いてきて、豆の種蒔きができそうでした。ただ2つ問題がありました。1つは高温が続いたこと。田んぼの草が無視できないほど伸びてしまいました。まずは草取りが優先です。でも仕事の合間は草を取るには暑すぎます。早起きは3文の得というのは本当に控えめな表現です。早く起きなければ暑くて何もできません。朝7時には暑過ぎて農作業が無理な日もあるのです。でもソーラーシェアリングの下は太陽光モジュールの影で昼間も作業できる時間がかなり延ばせます。もう1つは相変わらず出張が多くて、塩田平に居られないことです。手も足も出ません。休日の作業に頼ることになります。出張で朝の回数が少ないので、炎天下の作業が多くなります。

  幸いウィークデーは関口さんが稗抜きをしてくれましたが、広くて時間がかかるので追いつきません。というわけで3連休は浅羽夫妻も手伝いに来てくれ、猛暑の中、ひたすら農作業に励みました。中心は田んぼの稗取りですが、稗以外の雑草も少ないながら出ています。あらゆる雑草を引いておかないと、1カ月後には巨大化するのです。それよりも問題なのは、稲の株数が少ないこと。雑草と一緒になっていると全面緑色なのですが、雑草を抜いてみると稲の株がほとんどない場所があります。これでは減収してしまうのです。空いている場所には稲を植えなければ。直播なので苗はありません。あっても遅すぎて息絶え絶えになっているはずです。でも大丈夫。多いところから引き抜いて移植するのです。

  補植の量が多すぎて作業が進まず、とっこSUN田んぼの途中までしかできていませんが、半分以上は終わりました。草抜きと補植以外にも、大豆の播種も出来ました。播種機の調子が今ひとつで、やたら種が無くなるのと全然減らないのがありましたが、芽が出たら移植すればなんとかなるでしょう。防鳥網もパートナーの弘子さんと片付けました。あとは空田丸ととっこSUNそれぞれに1枚ずつを残すだけになりました。農作業以外に転んで足を痛めた父のために手摺りを3箇所に取り付けました.1箇所は以前から危険で設置したいと思っていた玄関前ですが、大変だったのは玄関と部屋の間です。大して広くない玄関ホールですが、壁に掴まるにはちょっと遠い。そもそも壁がほとんどありません。

  そこで玄関からの入口に手摺りを渡しました。固定してしまうと玄関から出入りできなくなります。取り外しできる方法を考えましたが、使いづらいだけでなく外れると危険です。片側が動かせるようにして、閉めたら固定するロックも組み込みました。転んでもう1本の足も折ってしまうと大変なので突貫工事で仕上げました。実現できたのは、幸いなことにちょうど使える金物が売られていたからです。傍目には大分良くなったように見えるのですが、本人は痛がっています。でもできることも増え、良くはなっているようです。本当は多少痛くてもたくさん歩いて足の筋肉が減るのを防ぐべきなのです。いずれ手摺りの必要は増えていくでしょうから、今のうちに作っておきましょう。(合原)

 塩田平のある関東甲信越が、もう梅雨明けになってしまいました。6月中の梅雨明けは初めてのことのようです。夏の水は大丈夫なんでしょうか。ただ昨年は例外でしたが、経験的には塩田平では、梅雨入りすると雨が降らず、梅雨明け宣言が出ると1週間ぐらい雨が続きます。天気予報では当分雨模様のようで、他の地方はまだ梅雨も明けていませんし、大雨警報が出ているようです。大雨は困りますが、十分な雨が降れば少し安心です。先週末、最後の自然エネルギー信州ネットの総会があり、ソーラーシェアリングを進めていくことが事業計画に入りました。実際に進めるには課題がたくさんありますが、自然エネルギー関係も次のステージに入りました。8月初めにはイベントも予定しています。

  また7月から次男が自然エネルギーの仕事を手伝ってくれるようになりました。大阪から引っ越してきたので、生活基盤の準備もあるでしょうし、初めてやる仕事なので、戦力になってくれるにはしばらくかかるでしょうが、こちらも新しいステージに入ったと言えそうです。問題は米つくりです。ソーラーシェアリングが2つに増え、収量を確保しなければなりませんが、空田丸が今ひとつ生育不良です。それでも稲が大きくなってきましたが、密度が今ひとつです。低温で少し枯れてしまったのかもしれません。後でロールを引いたとっこSUNの方が生育が良いようです。補植するにしてもそろそろ限界です。今週末は補植に精を出したいと思います。その前に防鳥網も片付けなくては。

  先週末も防鳥網を片付けたのですが、思ったより沢山残っていて、今ひとつ進みませんでした。それでも空田丸の一番大きな網が畳めたのは大きな進歩です。ただその後は、大豆を早く蒔きたいので、まずは麦を片付けました。脱穀はほぼ終わっていますので、次男に手伝ってもらい、麦わらの束を軽トラックに積んで幼稚園に持って行きました。幼稚園で買っているヤギの餌になるのです。今年生まれた子ヤギが随分大きく可愛くなっていました。翌日少し残った落ち穂を脱穀して脱穀機を片付けました。すぐに終わる予定でしたが、脱穀機に大量の麦クズが詰まっていて、その掃除にかなりかかってしまいました。麦わらは稲わらより弱いので、ペースを下げないとクズが沢山出て詰まってしまうのです。

  それでもトラクターで麦の田を起こして、大豆を蒔く準備ができました。大豆を蒔くにはトラクターに播種機を付けるので、耕起には使えなくなります。そこで南瓜を植えている天空の畑もトラクターで耕起して雑草を抑えてきました。すぐに大豆の種を蒔きたかったのですが、機械の準備に2時間ぐらいかかります。暗くなってしまうので次の日にしたら、残念なことに雨か仕事でできなくなってしまいました。天気予報では当分雨です。土の水分が多すぎるとトラクターは使えないので、雨が上がっても少し天気が続いて乾燥しないと種蒔きができません。残念ながら種蒔きは少し先になりそうです。でも遅れているのは種蒔きだけではありません。その間は田んぼの雑草を退治しなければなりません。

  田んぼはお布団農法なのである程度は雑草を抑えることができます。でも着地時期の6月がずーっと忙しかったので、とにかく水を抜きっぱなしにして乾燥と着地を図ろうとしてきました。さすがに枯れそうになったら水を入れなければなりませんが、それも出来そうもないぐらい忙しかったのです。それでも梅雨の時期ですので適度に雨が降ってくれ、水を入れたのは1、2度でした。田んぼは並んでいるので、隣の田んぼから水が回ってくるということもあります。そこは乾燥しないので着地が失敗します。逆に乾燥したままだと雑草が綿マルチを突き抜けてきます。今度の週末は、できれば豆を蒔き、そうでなければ田んぼの雑草を抜き、そして早く田んぼに水を入れて雑草を抑えましょう。(合原)

 5月末から6月初めの田植えシーズンが終わった塩田平では、毎週のように共同の草刈りやホタル観賞会など地域の行事が行われています。運動会などの学校の行事も。先週末も村のホタル観賞会がありました。観賞会近くの田んぼの草を刈りましたが、子供対象だったので参加はしませんでした。その土曜日は理事を務めている上田市民エネルギーの総会だったこともあります。昨年末に皆さんから太陽光発電設備の共同設置のためにお預かりしているお金が1億円を超え、設置総容量も600kWを超えました。今後ももっと増やしていかねばなりませんが、一つの目標を達成して最初の総会でした。総会前に希望者をソーラーシェアリングの「とっこSUN発電所」など代表的な発電所に案内しました。

 懇親会にも参加しましたが、少し早めに切り上げさせてもらいました。手伝いに来てくれた齋藤先輩や引っ越してきたばかりの次男一家と一緒に温泉で夕食の予定だったのです。翌日は午前中齋藤先輩と空田丸の防鳥網を片付けました。塩田平の地域団体の新聞発行を担当していることもあり、午後は塩田で、漫画家の手塚治虫さんの祖先に当たる手塚太郎という豪族ゆかりの地を歩くツアーがあり、参加してきました。農作業でもそこそこ歩くのですが、舗装路を長時間歩くのは久しぶりなので、ちょっと疲れましたがいろいろ勉強になりました。終わったのが16時で、明るい時間が3時間ほどあります。小麦は2枚の減反田合わせて5畝程だったので、小麦を全部刈り取ることができました。

 片方の田んぼの麦束はパートナーに軽トラで運んでもらいました。稲架掛けを1枚の田んぼにまとめるためです。1枚の田んぼは何も無くなったので、抑草のためにトラクターをかけました。大豆の播種を急ぎたいのです。もう1枚の田んぼには既に大麦が稲架掛けしてありますので、そっちにもう3本稲架を立て、暗くなってしまったので翌日パートナーに稲架掛けしてもらいました。水曜日に浅羽さんが来てくれ、一緒に麦の脱穀をしました。思ったより手間がかかり、大麦が終わったところで自然エネルギー関係の来客の時間になってしまいました。小麦の脱穀は浅羽さんにお願いして、東京の団体から来てくれた3人の方と、今後のアジア関係の国際会議に協力するための打ち合わせをしました。

 長野県内や上田市民エネルギーの自然エネルギーへの取り組みはアジアの参考になるそうです。大したことをしているわけでもなく、自分たちでの評価はまだまだなので、何となく不思議な感じです。パリ協定以後、外交ルートでも自然エネルギーや温暖化防止の話が出てきて、フランス大使館から招待状が来たり、外務省からソーラーシェアリングの見学に来たり、長野県内でも国際会議を開くなど、なんとなく世界が狭くなってきたような感じです。確かにわが家では手作りの鶏小屋の上に手作りのソーラー発電設備が乗っかっています。暖房も薪で手作りの等身大の技術が中心なので、どの地域の人にも参考になるかもしれません。お互い教えあって、みんなで脱炭素社会を目指したいものです。

 麦はコンバイン袋に大麦が1袋、小麦が2袋の収穫でした。天空の畑の南瓜の苗も何とか生きていて、草もまだそれほど生えていません。この週末も齋藤先輩が来てくださるので豆蒔きができれば。そうそう。空田丸のソーラーシェアリングの下で育ったお米で作ったお酒が届きました。お米を持っていくとお酒を作ってくださる酒蔵があるのです。早速東京からのお客さんといただきました。なかなかいけるお酒でした。今回脱穀した大麦も、順調にいけば浅羽さんがビール醸造にトライしてくれます。何かと余裕のない日々ではありますが、皆さんのおかげで思わぬ楽しみもあります。今週末も次男一家と夕食の予定です。忙しい中にもこうした楽しみを増やしていきたいものです。(合原)

 すっかり麦秋の塩田平です。今年わが家では、小さい方から1番目と2番目の田んぼを減反して麦を作っています。二条大麦を作るのは初めてなので、収穫のタイミングの判断を調べてみたら、実の水分が25%以下が目安。穂が熟してくると横に倒れていくそうです。8割が直角以上に倒れる時期だそうです。ところが半分も直角になっていないのに、実際に水分を測ってみると15%以下です。それで先週慌てて収穫したわけですが、日陰になる部分の背が低くて少し青い色が残っているものはからずに残しておきました。その麦も半分位直角になったので、収穫しようとしたら大粒の雨が降り出しました。また天気予報がハズレです。いつものことですが、慌てて稲架にシートをかけました。

  大麦というのに隣の小麦より背が低く、収量も明らかに少ないので、原因を調べてみました。肥料が足りないのかと思ったのですが、小麦と同じで良いようです。ただ「特に大麦は酸性に最も弱い作物です」という説明を見つけました。石灰資材を150kg/10a入れろとあります。あちゃー。これはかなりの量。野菜で1番酸性に弱い法蓮草並みです。日本は雨が多くてアルカリ分が洗い流されてしまうので酸性土壌なんです。水田はさらに灌漑までしているので、特に酸性です。日本のほとんどの作物は酸性土壌向きなのですが、大麦は違ったようです。春先葉先が黄色くなっていたのも酸性障害だったようです。二条大麦は元々小麦より1割ほど背が低いようですが、来年は酸度調整してみましょう。

  大規模に作っている担い手の人に聞いたら、小麦の収穫は22日に始めると言っていました。そうすると小麦の後の大豆の播種は7月中旬になります。わが家ではもう少し早く大豆を蒔きたいのですが、小麦の登熟がもう一息で、同じぐらいになってしまうかもしれません。薩摩芋はさすがに定着したようですが、1-2割は枯れてしまいました。苗の段階で既に弱っていたものもあるのである程度は仕方ありません。追加の苗を入手して植えるか、もう少し先で今の苗が育ったツル先を切って植えるかしたいと思います。南瓜と瓜も思ったより育っていないようなので、追い蒔きが必要そうです。いろいろ気にはなるのですが、次男一家が大阪から引っ越してくるのでその準備で畑は後回しです。

  田んぼの方は田によって出来不出来はあるものの、大体は着地して大きくなりつつあります。水たまりが残っている部分を探して活着させねばならないのですが、例によって手が回っていません。そうそう、1枚の田んぼの畦に、カルガモが巣を作っていました。畦を挟んだお隣の方が教えてくれました。10個近く卵があるそうです。「そっとしておいてやってほしい」とのお願いでした。カルガモは稲の芽を食べてしまう天敵ですが、稲がある程度大きくなれば食べられません。雛が孵るまでに稲が育ってくれれば大丈夫でしょう。見に行ってみると、巣でカルガモのお母さんが卵を抱いていました。近づいても逃げません。卵を守っているのでしょう。しばらく草刈りを控えて様子を見ましょう。

  そういえば3年前も子連れの鴨が種籾を食べにやってきたことがありました。親鴨の後を5羽の子鴨が1列になって行進しながらお布団の中の種籾を食べていました。もちろん追い払うわけですが、時期を調べてみたら6月の初めでした。今回は子鴨はまだ生まれていないので、稲が成長するわけでそれほど致命的な被害にならないかもしれません。ソーラーシェアリングの田んぼでもないので、収量が減っても大きな問題ではありません。有機無農薬で作っているので、わが家の田んぼには蛙やら水カマキリやらだけでなく、兜エビもいるのですが、それに加えて鴨まで。生き物が豊かで良いことですが、お布団農法の天敵を増やすことになるので、ちょっとだけ複雑な心境です。。(合原)

 塩田平ではどこも田植えは終わったようです。わが家の田んぼも全て着地中です。やっとちょっと暇になりました。週末の日曜日、浅場夫妻とビール麦の刈り取りと薩摩芋の植え付けをしました。ビール麦は日陰になるところは生育が遅れているので、もう少し待つことにしましたが、8割は刈り終わりました。稲架掛けしたら4メートルもありませんが、大麦を作るのは初めてなのでどれぐらいの成果かよくわかっていません。十分乾燥させてから脱穀です。雨がちになったのでシートをかけました。週末は土曜も日曜も朝6時から別々の村の団体で草刈りでした。たまたまわが家の小さな小麦畑の横を草刈りしました。雑草を刈らねばと思っていたのですが、すっかり黄色くなってきて収穫間際です。

  気が付けば周囲の麦畑もすっかり黄色くなり、塩田平は麦秋を迎えていました。ビール麦の隣の小麦も間もなく収穫です。ただ麦が乾燥していないとうまく刈り取れません梅雨の晴れ間に麦が乾燥したところを狙って刈り取ることになります。麦の次は大豆を蒔きますが、早く麦を刈って早く大豆を蒔いた方が沢山収穫できます。麦の稲架掛けを田んぼの中でやると大豆の種まきが遅くなるので、工夫したいところです。種蒔きといえば、家の近くの畑にトウモロコシとオクラの種を蒔きました。胡瓜にはネットを張りました。ミニサイズですが、今年初めて胡瓜を収穫しました。玉葱と大蒜は、肥料をやらなかったのと植えた時期が遅かったので、とても小さな実になりました。少しずつ収穫しています。

  薩摩芋の方は、250本の苗を無事植え終わりました。ただまた雨の予報が外れたので、3日ほどは水をやりに行きました。1株ずつマルチの穴から中の土に水をやるしかないので、1回2時間ほどかかります。根が伸びてくれれば水遣りはいりません。幸い雨でなくても曇りの日が多かったので、薩摩芋もだいぶ根を伸ばしてくれたようです。陽が強いと、苗の葉っぱは枯れてしまうのですが、根が出て水が吸えるようになると、新しい葉っぱを出して光合成を始めます。半分ぐらいは新しい葉っぱを伸ばし始めています。残りがどうなるかは天気次第ですが、例年8割以上は活着してくれます。苗が入手できれば植え直せますし、少し先になりますが、活着した苗の脇芽を切って植えることもできます。

  大豆も浅羽夫妻と堰の畑に1畝ちょっと植えました。メインは麦の後ですが、こちらはナカセンナリを作る予定なので、麹いらずとエンレイを蒔いたのです。大豆や薩摩芋は無肥料でもできるので、時間がなくてもとりあえず蒔くことができます。小豆や落花生も蒔きたいのですが、そろそろ間に合わないかもしれません。本当は葉菜類も作りたいのですが、肥料が無いと育たないので後回しになったままで、寂しい食卓です。その代わりというわけでは無いのですが、今年は筍を掘ったり頂いたりして沢山頂きました。パートナーが胡瓜も追い蒔きしてくれ、果菜類も植えてくれたので、去年よりは少しマシかもしれません。なぜか年々忙しくなって、この3年ほどほとんど種を蒔いていません。

  ソーラーシェアリングを増やしているので、水田だけは順調に増えています。空田丸のように初期生育が悪い場合もあるので、秋の作業が心配なところです。吉田さんや関口さんが手伝ってくれているので何とかなっていますが、このまま増えていって大丈夫かを考えなければなりません。でも種さえ蒔けば小さくても収穫があるというのは素晴らしいことです。小さな玉葱も、肥料をやって植え直しておけば、今年の冬か来年の春、大きな玉になります。2年栽培は時間がかかりすぎると思う人もいるでしょうが、秋でなく、他の野菜の種蒔きができ無い夏に作業できるので、時間が作れるかもしれません。やりたいことは沢山ありますが、食は生きる基本なので、もう少し大事にしたいところです。(合原)

 塩田平ではなかなか雨が降りません。元々雨が少ない地域ではあるのですが、そろそろ雨に降って欲しいのです。というのも、かぼちゃが心配なのと、薩摩芋の苗を植えたいのです。薩摩芋の苗というのは挿し芽なので、根がありません。植え付けられてから根を出すのですが、根を出して水を吸えるようになるまでは、植え付けられた茎の水分で生きていかねばなりません。その間に炎天下で高温になると枯れてしまいます。また土が乾燥していては根も出ませんし根が出ても水を吸うことができません。やはり枯れてしまいます。というわけで、梅雨入りして毎日雨が降っているような時に植えたいわけです。雨が降らないと毎日水をやらねばなりません。300本の苗に水をやるのは大変です。

 天気予報では今週雨が降るはずでした。それで苗を買ってきたのですが、全く降りません。毎日1日ずつ雨が降る日が延びていき、結局1週間植えられませんでした。根がないので苗は息絶え絶えです。この週末は雨が降りそうですが、1日も早く降って欲しいものです。かぼちゃも水がないと大きくならない品種らしく、晴天続きは心配です。お布団の稲がだいぶ育ち、着地の時期になりました。先週の土曜浅羽夫妻が来てくれて、とっこSUNと石の田の水を抜いてくれました。残りの3枚も6日水曜日に抜きました。残念ながら最初にお布団を敷いた空田丸は、芽が少し枯れてしまい生育がよくありません。低温障害のようです。生育が悪いので着地を遅らせたのは失敗だったかもしれません。

  気象庁の統計によると5月11日の上田の観測地点の最低温度が3.4度でした。塩田平は街中より気温が低いので霜が降りても不思議ではありません。石の田も敷き終わっていたのですが、こちらはそれほど影響を受けなかったようです。集落に近いので、気温が違ったのでしょう。種籾の中の胚乳が無くなる前に着地させる必要があります。その分かれ目が苗が2.5葉になったときです。最初にお布団を敷いたのに空田丸の苗はなかなか2.5葉にならなかったのです。よく考えてみると、低温で枯れた分胚乳が無駄になってしまったわけで、残った胚乳ではそれ以上大きくなれなかったのでしょう。それなら、早く着地させてあげて、土から肥料を吸えるようにしてあげたほうがよかったのでした。

  最初にお布団を敷いた空田丸の着地が最後になってしまいましたが、とにかく全部の田んぼを着地させようとしています。こちらは雨に降って欲しくないわけで、なかなか思うようにいかないものです。それでも先週は薩摩芋を植えるための畝を立て、かぼちゃの畑の除草をして、追加のかぼちゃと白瓜の種を蒔きました。そろそろ収穫かと思った大麦はなかなか登熟せず次の週末も刈れるかどうか。他の夏野菜の面倒は十分見られていませんが、次の週末に種蒔きができるかも。そういえば、天空の畑の脇に生えた木が段々大きくなって邪魔とご近所さんに言われたので、先輩方に手伝ってもらって伐採しました。次男一家が住む家も決まりました。全てとは行きませんが、少しずつ進行中です。(合原)

大雨の中奇跡的な快挙

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 あっという間に2週間経ってしまいました。5月が心配になる暑さだった塩田平ですが、雨も多く、貯水池も満杯で川の水量が増えている関係で、水路によってはどんどん水が流れていました。お隣の田んぼとの関係で、公式に全部の水路に水を流す5月12日までは水口を閉めていました。12日に初めて水口を開けた田んぼも、12日のうちに満水になりました。今年初めて作るので良くわかりませんが、雨である程度水が溜まっていたのか、水路の上流で水を入れた田んぼが少なくて水量が多かったか、毎年そうなのか。残った田んぼは2枚でしたが、吉田さんが1日で両方とも代を掻いてくれました。いよいよ最後のお布団敷きです。13日には、長野大学の学生が4人手伝いに来てくれました。

 午前中に1反の池の田にお布団を敷き終わり、ポンプなどの設備を最後の田んぼに移す余裕もありました。最後の田は今年初めて作る3反の大きな田んぼです。天気予報では午後雨だったのですが、午前中からポツポツ降り始め、昼頃には本格的な雨になってしまいました。雨でも水田の作業はできます。とは言っても全身ずぶ濡れです。しかも午前中の3倍の広さです。作業効率が落ちるかと思っていましたが、学習効果と言うのでしょうか、雨の中だんだん作業が速くなってきました。最初のうちは遅れを取っていた学生たちが、だんだん同じ速度でお布団を敷くようになってきて、時には追い上げられることも。午前中に1反しか敷けなかったのに、午後は何と3反全部敷き終わってしまいました。

 僕が午後から参戦したので、1人増えたとはいえ、期待以上の快挙でした。ただ全員ずぶ濡れ。慣れていて雨具をちゃんと着ていればそれほど濡れないはずですが、長靴が脱げてしまい、面倒だと裸足で作業したり、雨具は暑いと脱いでしまったり。ずぶ濡れの上にすっかり体が冷えてしまいました。着古しの服を着替えに使ってもらい、全員で温泉に暖まりに行き、特別サービスで夕食もご馳走しました。何しろ初日に全て終わってしまったのです。翌々日に1人手伝いに来てくれたので、関口さんと一緒に後片付けもお願いしました。例年は忙しくて片付けまで手が回らず、使い終わった資材の山で死屍累々となってしまいます。今年は田んぼが倍になったのに片付けまで終わってしまいました。

 この時期に第2弾の田植えをしたのは、周りの田んぼにも水が入って鴨の餌場が増え、お布団の種籾が狙われにくくなるのを期待してのことです。池の田は、やろうと思えば12日までにお布団を敷くこともできたのですが、周りの水田に充分水が入るまで1日待ちました。最後の田んぼはもう少し時間がかかる予想だったので、逆に鴨の襲来が心配になりました。幸い今日まで、両方とも鴨にはやられていません。池の田に、小動物が入って破られたところが少しありますが、そろそろ修理してやりたいところです。不思議なのは、お布団を敷いた日に1カ月近い違いがあるのに、芽の生育がそれほど違わないことです。原因は水温か種の問題かわかりませんが早く大きくなってほしいものです。

 そのまま一気に畑の作業を進めれば満点なのですが、仕事が忙しく、田んぼが終わった後は農業はお休みになってしまいました。さらにソーラーシェアリングの新しい資金調達手段のニュースが飛び込んできて、そちらでも大忙し。あっという間にもう1週間経ってしまいました。ソーラーシェアリングの普及のために田んぼは手が抜け無いのですが、残念ながら畑は後回しです。次の週末には、齋藤先輩と浅羽夫妻も手伝いに来てくれましたが、作業はお任せして隠れて仕事です。畦草と、麦の雑草取りが終わってしまいました。管理機で半分ぐらい刈っておいたのですが、浅羽さんが残りも管理機で頑張ってくれました。その後少し気温が下がりましたが、実りの早い大麦は色が変わってきました。

 間も無く麦秋です。初春に最後の稲刈りをしたバインダーが出しっぱなしですが、このまま麦刈りに使いそうです。天空の畑も草刈りを始めましたが、ハンマーナイフモアの調子が今ひとつです。キャブレターのオーバーホールが必要なのでしょうが、昨日仕事の山を越えたところで、なかなか面倒を見てやれません。今日関口さんに手伝ってもらって、天空の畑の真ん中に敷きっぱなしのマルチの上の草を引いて、万次郎かぼちゃを植えました。2本植えましたが、順調に育てば1本で天空の畑の片側1反以上にいっぱいに拡がるそうです。伸びる前に草を刈り終わり、トラクターをかけて抑草すれば成功するはずです。念のため隅の方に他の物も植えておくつもりですが、どうなることやら。(合原)

寒の戻りの中防鳥網張り

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 塩田平以外も暖かかったようですが、先週終わりから少し気温が下がり始めました。先週末は会社のお花見でした。すでに花はほぼ無かったのですが、同様のスケジュールを立てた団体が他にもいくつかお花見をやっていました。お酒を飲むのが目的だったりするので、花のことはそれほど気にしていません。それまでよりも気温が下がってきて、日が暮れる頃には少し寒くなってきました。それでも雨が降ったり、すごく寒かったりした例年のお花見からみると、大変暖かいお花見でした。お花見会場の上田城と比べると、塩田平は100メートル標高が高いので、お花見の時期も1-2週間遅いのですが、今年に限ってはすでに満開だった上に前日の強風ですっかり散ってしまい、上田城と同じでした。

  塩田平に暮らし始めて22年ですが、こんなことは初めてです。以前はお花見が4月の終わり頃だったこともありました。農業をやっている身としては気候の変動が激しいのは心配です。寒の戻り、というほどでもないのですが、今週少し涼しいのはちょっと安心します。久しぶりにペチカを焚いています。ただちょっと困ったことも。といいますのは、ペチカの焚き口になっている薪ストーブが壊れ始めているのです。しばらく前から火室の天井板にあたる部品が変形して、割れ始めていたのですが、先日とうとう脱落してしまいました。少し前からボルトが落ちてきたりして心配していたのですが、どうも寿命のようです。とりあえずレンガを火室の両側に立てて、その上に乗せて支えています。

  火は焚けるのですが、レンガの分だけ火室の幅が狭くなってしまいました。実はわが家の薪は火室一杯の長さです。その方が置く場所も小さくでき、薪の保ちも良く、何より薪を切る回数が少なくて済むのです。というわけで、ほとんどの薪が入りません。木を順番に玉切りして行って最後の部分は短いことが多いので、それを探して来てはペチカを焚いています。困ったことに農繁期で薪の見直しまで手が回りません。つい石油ストーブの出番も多くなってしまいます。日本メーカーの200キロ以上ある鋳物の薪ストーブではあるのですが、中国生産の安物です。2-3年前から天板にヒビが出始めていたのですが、10万円以上したので10年で壊れるとは思っていませんでした。ちょっと困っています。

  薪ストーブより田んぼです。やっと準備が整って、防鳥網を張り始めました。例年はお布団を敷き終わってから防鳥網を張っていました。ところがお布団を敷くと田んぼに入れません。3000平米とかあるので、畦からだけで全てに防鳥網を張るのはとても大変でした。そこで今年の作戦は、お布団を敷く時は当然中に人がいるわけで、お布団を敷きながら防鳥網も張ってやろうというものです。そうなると人の手が届く高さしか張れません。ソーラーシェアリングの架台は3メートルあるので、とても手が届きません。そこで架台のてっぺんから手が届く2メートルの高さまで、まず網を張ってしまうことにしました。その網とお布団を敷きながら張る網を繋げば、架台全体が覆えるというわけです。

  これまで防鳥網を張るのに使っていたマイカ線は、なにか動物らしいものにあちこち切られてしまっていました。もっと丈夫な線を探して購入し、架台に張り始めました。初めて使う線なので扱い方がよくわかりません。すぐにこんがらかってしまい、解くのに何時間もかかりました。それでも2つのソーラーシェアリング両方の架台に防鳥網を何とか張り終えつつあります。残りはお布団敷きの時に張る防鳥網のためのロープ張りなどで後一息です。空田丸は代掻きも終わりました。3月に完成したソーラーシェアリング「とっこSUN」にも水を入れられるようになりました。新しい高所作業車のクローラーが切れるなどの事故もありましたが、お布団敷きまでもう一息です。(合原)

 春が暖かすぎて、逆に寒くなるのを心配していたのですが、塩田平は比較的暖かく推移しています。農繁期で目が回っていたのと、ゴールデンウィークで2週間お休みしてしまいました。今年は田んぼが2倍に増えたのです。そこで秋の稲刈りに仕事が集中するのを防ぐためと、去年は秋の長雨の中での稲刈りになってしまった上に収量が低かったので、去年作った以上の6反で4月中にお布団敷きを終えるという目標を立てました。そのためにいろんな人にお手伝いをお願いしました。まずは吉田さんが耕起代掻きを全てやってくれました。4月19日に長野大学森本ゼミの学生17人が授業の一環で実習に来てくれて、空田丸の1割にお布団を敷いてくれました。引き続き吉田さんと一緒に敷きました。

 浅羽夫妻や齋藤先輩も手伝ってくれ、空田丸は4月27日に敷き終わりました。ゴールデンウィークには妹も手伝いに来てくれ、一回り小さいとっこSUNは4月30日午前中に敷き終わり、石の田はなんと4月30日の午後だけで、お布団敷きに加えて防鳥網まで張り終わってしまいました。4月中に3枚の田にお布団を敷くという、どう考えてもできそうになかった目標が達成されてしまいました。吉田さんの力が大きかったのです。お布団農法は直播なので、塩田平で稲の苗作りが始まる4月末までには敷き終わりたいと思っていたのですが、これまでは良くてゴールデンウィーク中、遅れた年は皆さんが田植えをする5月下旬にやっと敷き終わるという有様でした。今年は秋に楽ができるかもしれません。

 今年はお布団を敷きながら防鳥網も張っていくというやりかただったので、網張りは楽でしたが、その分手間がかかるのではと思っていましたが、十分な結果でした。あと2枚、計4反の田んぼが残っています。ここはお隣の人が早く水を入れないでほしいとのことですので、塩田平の水路に水が来る12日に水を入れ始めます。ゴールデンウィークの残りは、外周にも防鳥網を張ったり、この2枚の田んぼに学生達に防水のための畦波を入れてもらったりしたので、準備は万端です。20日までにはお布団を敷き終わりたいと思っていますが、水が溜まって代掻きできるのがいつになるか次第です。お布団敷きに間が空いたので、高所作業車の切れたクローラーの修理や物置の整理ができました。

 後回しになっていた畦草刈りも浅羽さんが刈ってくれ、とっこSUNの暗渠の排水管も見つけてくれました。そろそろ麦の除草もしたいのですが、管理機の調子が悪くて困っています。管理機は何台もあるのですが、みんな壊れてしまい、修理の時間が取れません。麦の除草には幅の狭いロータリーが必要なのですが、幅が広いロータリーが錆びついてしまって外せず、交換できないのです。今年は作業は進みましたが、残念ながら機械類の整備までは手が回っていません。薪の片付けも手付かずです。元々5月は畑も種まきや苗の植え付けをする時期で、一番忙しい時期でした。機械の修理をしている時間など無いのです。それでもいろんな方がお手伝いしてくださるので、何とかなりそうです。(合原)

 塩田平でも既に桜が満開です。昔は花見と言えば4月下旬でした。季節の変動は激しいものです。去年お米を作った田んぼには反当7キロ施肥しました。吉田さんが湿気っている1枚を残して耕起してくれました。吉田さんのおかげで例年より3週間早く進んではいますが、まだまだ油断はできません。今はお布団を敷いた後を狙っている鴨の被害を防ぐための防鳥網を張る準備をしているところです。毎年防鳥網を張るのは大イベントです。何しろ1枚の田んぼが3000平米もあります。ただの田んぼでも防鳥網張りは大変ですが、さらに中にソーラーシェアリングが立っているのです。過去まだ2回しか張ったことがないので、毎回試行錯誤です。ぐずぐずしていると鴨に侵入されてしまいます。

 これまでは綿マルチ(お布団)を敷き終わった部分から防鳥網を張っていました。全面に張るのに1週間近くかかってしまうこともあったのですが、今年は事前に準備しておき、お布団を敷きながら少しずつ張っていってはどうかと考えています。綿マルチ1列ごとに張っていくわけですそのためには代掻き前に防鳥網を張るためのロープを仕掛けておかなければなりません。ソーラーシェアリングの外周は200メートル近くあるので、ロープを張るだけで一仕事です。また場合によっては網の下でお布団を敷かなければならないので、これまでよりも高く網を張る必要があります。張る網の枚数も増えるしロープの本数も増えます。頭がこんがらがります。そのための柱を立てたりするのはこれからです。

 畑の方もやっと始めました。週末浅羽夫妻が来てジャガイモを2畝植えてくれました。去年薩摩芋を掘ったままデコボコだったので、トラクターを整備して耕起しました。皆さんのお手伝いのおかげで機械類を整備する時間が取れるのはありがたいことです。冬の間に整備するつもりだったのですが、薪の伐採と申告で手付かずになっていました。畝立て用の管理機も整備したのですが、タイヤが両方とも空気が減っていたのでコンプレッサーを出してきて空気を入れました。左右違うタイヤが付いていて、まっすぐ走らせるのが大変だったので、予備のタイヤと交換して左右同じにしました。幅が広いタイヤになったので、使いにくいかと心配しましたが、まっすぐ走って使いやすかったそうです。

  ソーラーシェアリングの田んぼ2枚に4/20前後までにお布団を敷き終わるという目標が達成できるかは、まだ予断を許しませんが、少しずつ前進しています。本当は3月中に畑の方を進めることができれば良かったのですが、仕事が忙しくて手が回りませんでした。田んぼで例年より早いスタートが切れただけで良しとしましょう。畑が本格化するのは5月からなので、それまでに田んぼに目処がつけば大成功です。ただ季節がさらに早くなってしまっているのが気になります。今の天気が続いてくれれば問題はないのですが、今週も雪が降りました。逆戻りして冷夏になってしまうようだと大変です。天気はわからないので考えても仕方ありませんが、近頃の気候にはつい心配になってしまいます。(合原)